間取り

【間取り16】:ランドリールームのある30坪、3LDK

投稿日:2022/08/03 更新日:

【間取りの概要】

  • 延床面積:110.14㎡(33.32坪)
  • 3LDK
  • 南玄関
  • 土地面積:138.75㎡(41.97坪)
  • 収納量:15.74㎡(面積に対して14.3%)
  • カテゴリ:30坪|3LDK|2階建て|おしゃれ|南玄関|アイランドキッチン|ランドリールーム|広いバルコニー|DEN|

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ランドリールームのある30坪、3LDKの間取り

ランドリールームのある30坪、3LDKの間取り

ランドリールームのある30坪3LDKの間取り

この間取りのポイントを解説していきます。

先ずは、駐車計画ですが、9m弱の間口という事もあり3台の並列が可能なスペースですが、2台としています。残った空間は砂利を敷き、将来、バイクガレージスペースとしています。

この間取りのポイントは

  • ランドリールーム
  • 深い庇の外観
  • 収納の使い方

の3つで、個別で解説をしていきます。

その他はシンプルな3LDKの間取りになっていますが、アイランドキッチンで横並びのダイニングとL型のLDK、また二階のバルコニー前の使い方など、参考にしていただける所もあるかと思いますので、ご参考ください。

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ポイント1:ランドリールーム

では、ポイントの一つ目のランドリールームから解説をしていきます。

最近のご要望として、一番増えた場所の一つがこのランドリールームだと思います。

ランドリールーム:

ランドリールームとは、洗濯を回す→干す→たたむ→しまうを一つの部屋でできる部屋のことで、部屋干しが主流の考えになっている今の家づくりで重宝される部屋になります。

昔(20年前)は、脱衣洗面所として一つにしていた空間を、少し前(10年ぐらい前)から脱衣所と洗面室を別ける要望も増えてきて、最近ではランドリールームのような空間の要望が増えてきました。

しかし、

  • 脱衣所
  • 洗面室
  • ランドリールーム

と3つの部屋をキチンと取るとなると、それだけで家が大きくなってしまう為、今の家づくりの基本である、“なるべくコンパクトな家(間取り)”を考えると少し逆行してしまいます。

そこで、

ランドリールーム

この間取りのようにランドリールームを脱衣所と洗面室を合わせて使うという方法をとることも増えています。

上の図のように脱衣所と洗面室のドアを開けて、大きく使えるようにする計画です。

【干す】

また、ランドリールームを考える時に意外とポイントなのが、“その場所に干して乾くこと”です。

その為、図面では分かりませんが、お風呂の換気扇と室内換気扇を連動した2室換気システム(三乾王などの商品)なども検討すべきだったりします。

*二室換気システム自体はお風呂の単独の浴室乾燥と比べて、3~5万円程度のUPになります。(浴室乾燥機自体は10万円前後が多いです。)

【湿気対策】

ランドリースペースで大切なのは収納計画ですが、その前に湿気などの対策は必須です。

上記で述べた

  • 二室換気システム
  • 窓での換気ができるかどうか?

はもちろんのこと、収納ボックスの素材やそのボックス内なども湿気対策は必要です。

因みに、日当りも考慮した理想的なランドリースペースの間取りを言えば、

ランドリールーム2

このような南側に伸びるランドリールームだとより良いかもしれません。(これはこれで、色々と検討は必要です。)

また、お風呂などを二階に持っていくことも発想も一です。

(二階に洗面のある間取りは、間取り06:二階にお風呂と洗面のある間取り間取り13:二階リビングの間取りでもご紹介していますので、そちらもご参照ください。)

【しまう】

また、ランドリールームの近くにファミリークローゼットなどがあるとより良いかと思います。

が、全て一階にとなると、間取りに無理が出てきてしまう事も多く、例えば、ランドリールームを広くとって、ファミリークロークスペースもとなった場合は、二階に持っていく案もあります。

その場合、“キッチン↔お風呂↔階段↔ランドリールーム”の動線計画をなるべく短くする必要が出てきます。

はい、ランドリールームは家事をする方のあこがれ的な空間になるので、色々と配置を検討してみても良いかと思います。

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ポイント2:深い庇の外観

はい、2つ目のポイントは、外観です。

(外観に対しての基本的なスタンスの話はこちらで書いていますので、ご参考ください)

さて、この間取りのポイントは、壁を手前に設けている・深い庇です。

一番最初に目線が行くところをすべて壁にして、その奥に窓が来るような設計で、あえて、ここに壁を設けています。

外観の作り方

こうすることで、外から見た時に家がシンプルかつ綺麗に見え、また、深い庇から家の奥行感を出すことができます。

(、、、なのですが、、、、この壁は、意味がないといえば意味のない壁とも取れます^^;)

少しデザインで遊んでいる外観になりますが、家の設計の自由さを知ってもらえればと思い、ポイントの2つ目でご紹介してみました。

因みに外壁材ですが、すべてサイディングでも良いですし、サイディングで絵のような張り別けをしてもらっても良いのですが、一番手前の大きな壁の部分と、バルコニー横の壁をタイルなどにしていただくと、重厚感と家の一体感が出てより素敵になっていきます。

(予算UPとしては80~100万円前後のUPになってしまうかも。)

外観の作り方2

この2カ所にタイルなど使うと、素敵になりそう、、、これはあくまで個人的には、です。

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ポイント3:収納の使い方

ポイントの3つ目は収納です。実は、この間取りは収納量としては、15%を切る間取りになっています。

収納は、

  • パントリーがなかったり
  • シューズクロークの奥行が少なかったり
  • ファミリークローゼットが少なかったり

しますが、

例えば、

収納の可変性

このように

  • アイランドキッチンを対面にしてパントリーを設ける
  • 主寝室のウォークインクローゼットを半分にしてファミリークロークを設ける
  • もしくは二階のホールを収納空間にしても良いかと思います。

ことも可能です。

【収納の奥行はどれぐらい必要??】

さて、今回の収納の話は、もう少し別の観点から話をしていきます。

この間取りの収納ですが、奥行が比較的すくない収納を小分けで設置しています。

収納の配置

例えば、

布団をしまう場合、奥行800㎜×横幅1300㎜ぐらいが必要ですが、それ以外で言うと、

  • 洋服:奥行650㎜ぐらい
  • 本など:奥行300㎜
  • 靴:奥行350㎜
  • 家電置き場:500㎜前後
  • パントリー:600㎜前後
  • 掃除機:機種やタイプなどにもよりますが、400㎜程度

と、実は奥行が必要なものと言ってもそこまで多くない場合も多いです。

むしろ、“収納の横幅”“その中にある棚の数”の方が収納力を考えるなら重要だったりもします。

*マンションなどのリノベーションの場合は、この考えをより細かく検討していくのが普通ですが、こうすることで、収納計画を無理に増やさずに(家を大きくせずに)計画できるメリットもあります。

適材適所に収納計画を考えつつ、後は、季節ものは、二階のホール収納、主寝室のWIC、階段下収納にしまったりすることで大丈夫だったりします。(また、将来的にバイクガレージを設置することで、外の収納を確保することもできる。)

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ランドリールームのある30坪、3LDKの間取り

ランドリールームのある30坪3LDKの間取り

はい、上記のようなポイントを参考にしていただき、ランドリールームのある30坪、3LKの間取りの解説でした。

【階段下の使い方も検討しておきましょう!】

最後に、ここまでの間取りの解説でしていなかった階段下の使い方についての話をしておきたいと思います。

階段下の空間は

  • 収納空間として
  • トイレ空間として
  • キッズルームやママルームとして(リビングに隣接した階段の場合)

も意外と使えるスペースだったりします。

また、この階段下の有効活用を考えることで、間取りの坪数を小さくできることも多いので、階段下を活かす設計もぜひ意識して、建築会社さんにも要望として伝えていただければと思います。

ではでは。

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