【間取りの概要】
- 延床面積:105.59㎡(31.94坪)
- 4LDK
- 北玄関
- 土地面積:100㎡(30.25坪)
- 収納量:14.91㎡(面積に対して14.12%)
- カテゴリ:30坪|4LDK|二階建て|二階リビング|北玄関|旗竿地の土地|二階水回りのある間取り|広いサニタリースペース
番外編03は旗竿地の土地の間取りです。
旗竿地というのは、
こういった土地の事を指します。(今回は北側道路に面している旗竿地での計画です。)
旗竿地の土地は、通常、他の四角い土地と比べて、土地価格はかなり安くなります。どれぐらいか?というのも少し難しいのですが、不動産価格が高くなっている今、旗竿地は手の届きやすい土地とも取れます。
ですが、図で見てわかる通り、デメリットもやはりあり
このような形で、周辺に家が密集してしまう場合も多く、
- 日当りの確保が難しい
- 風通しが心配
(空気がこもりがち) - 建築費用が上がる可能性がある
(大型工事車両が入らない、レッカーが入らないなどからの理由) - 駐車場が縦列になる
- 風水・家相からするとあまり良くないといわれる。
などのデメリットも出てきやすいです。
、、、、なのですが、価格のメリットはとても大きな要素になりますので、番外編として一つ旗竿地の間取りをご紹介しつつ、上記のようなデメリットに対しての対策を一緒に考えていきたいと思います。
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旗竿地の間取り
↓旗竿地の間取り↓
この間取りの解説をしていきます。
接道の間口が2.3mで奥行が10mなので駐車場は1台のみです。
こちらは、店舗併用住宅でもあった為、来客用の駐車場で一台は近所で借りる前提での計画です。
また、この間取りの特徴としては、旗竿地ならではのポイントとして
- 旗竿地の日当たりの確保
- 外構計画と外観
- 収納の確保と生活動線
の3つを解説していきたいと思います。
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01.旗竿地の土地の日当たりの確保
旗竿地の土地で考えないといけない事の一番目は、はやり日当りです。
最初にご紹介した図のように、旗竿地は周辺に家が密集している事も多く、日当りが悪くなりがちですし、その為、閉塞感も出てきます。
そういったこと状況を考えると、この間取りのように、二階リビングを採用することで、LDKの日当たりの確保をし、また、解放感、見晴らしも確保するための一番有効的な解決方法の一つです。
もちろん、旗竿地の土地の有効部分が広く、そもそも日当たりが確保できそうな土地であれば、二階リビングでなくても良いかと思います。
その他の方法としては、一階にLDKを持ってくるのであれば、
- 吹抜けを設ける
- 二階の天井を傾斜天井にして、天窓やハイサイドライトの窓を設ける
なども併せて検討していくことで、より明るく、解放感を出すことも考えられます。
また、二階リビングにする場合は、外に出られるバルコニーがあると、
- 窓を大きく取れ
- お庭としての利用もでき
個人的には良いように感じます。
フラットなバルコニーで開放的にお庭として使えます。
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02.旗竿地の外構計画と家の外観を考える
さて、旗竿地の土地ですが、その性質上、家の外観はほとんど見えませんので、あまり外観などは気にしなくても良い、とも考えれます。
ですが、逆に、見える部分だけ限定して、お金をかける方法も個人的には良いように感じます。
この間取りのように、駐車場を単純なコンクリート敷きにするのではなく、ブロックや緑を入れたり、塀を少しレンガっぽくしたり、好みに合わせてこだわることも可能です。
範囲が限られる事で予算をそこまでかけずに、やりきる事が出来たりするという発想もありです。
また、外観も見える部分だけこだわれば良いので、例えば、玄関ドアを輸入ドアに変えたりするのも一つです。
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03.収納の確保と生活動線
こちらは旗竿地というよりも限られた土地の中でなるべく開放的な家づくりをするか?を考えた場合、できる限り、部屋を区切らないというのが鉄則です
この間取りで言うと、サニタリー空間を別けずに広く、ランドリールームとしても使えるようにしています。下手に細かく分けるよりも、使える空間になります。
本当はLDKと廊下も区切らないようにすると良いのですが、、、。
なるべく細かく区切らない空間を意識すると良いかと思います。
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旗竿地の間取りのまとめ
このような旗竿地の間取りは、旗竿地の旗の部分の幅が狭かったりすることで、できること、できないことも出てきます。
- 旗竿地の旗の部分の横幅が2mギリギリしかないと、駐車計画がそもそも立てられない(2.3mぐらいあるとドアを開けられる)
- 隣の家の方との兼ね合いなども考えないといけません
- あまりに長い旗部分の場合、法律的な規制
- 外構も意外とお金がかかる場合もあります。
旗竿地の基本は、その状況、個別でいろいろと対応をしていく必要があるので、単一的な考えで語ることはできませんが、実例として参考にしていただければと思います。
また、こういった間取りを番外編としてご紹介していければと思います。
ではでは
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