久しぶりに家づくりの基本知識を書いてみたいと思います^^
因みに、今からお話しする
- 家のお金の話
- 標準使用からの価格UP
は、ハウスメーカーさんと、それ以外の会社さんの場合で、かなりの違いが出てきますので、最終的には、“それぞれに確認が必要”です。
…
目次
何故、総二階の家が一番安く出来るのか?
という事で、先ずは、家にかかるお金の基本を理解していきましょう!
先ずは基本的な話、
『何故、総二階の家が一番安くできるのか?』
を理解していきたいと思います。
こちらの話は、
- ハウスメーカーさん
- 工務店さん
- 建築家さん
と、どの分野での家づくりでも、同じ考えで当てはめる事が出来ます。(各会社さん毎の差額の違いはあります)
1.家のお金、“外壁の量”や“施工”を考える
何故?を解説していきますが、
先ずは、単純に、“家の形の違い”から理解して行って頂ければと思います。
↓↓↓
上図は、家を上から見たイラストです。
見て頂ければわかりますが、“同じ大きさの家(正方形が4つで組まれている家)”でも、
形の違いから
- 左:正方形の家
→外壁の量は8:出隅(角)の数が4 - 真ん中:長方形の家
→外壁の量は10:出隅の数が4 - 右:L字の家
→外壁の量は10:出隅の数が5、入隅の数が1
と、外壁の量と施工の難しさが異なります。
*外壁のコーナー部分、納まり部分の多さでも価格は変わります。
*当然、凹型は、外壁の量や出隅(入隅)の量がもっと増えていきます。
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つまり、上図のイラストから見ると、正方形の家が一番安くできるという事がご理解頂けるかと思います。
*価格UPの差は、会社さんで違いがかなり出てきますので、ご注意下さい。
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2.家のお金:基礎や屋根を考える
次に、同じような要領で、
別の視点、横から家を見てみましょう。
↓↓↓
上図は家を横から見たイラストになりますが、
こちらも見て頂くと、“同じ40坪の家”でも、
- 左:総二階の家
→基礎の量が20、屋根の量も20 - 右:総二階じゃない家
→基礎の量が30、屋根の量も30
と、基礎の量と屋根の量の違いが出てきます。
凄く単純に考えれば、40坪の2階建ての家の基礎で、
- 左のイラストの場合、基礎価格が100万円
- 右のイラストの場合、基礎価格は150万円
と、“50万円の違い”が簡単に出てきてしまうのです。
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家のお金:会社で価格UPが違うのは?
はい、上記のイラストや説明から考えれば、
“総二階で真四角の家が安い理由”がご理解頂けるかと思います。
その上で、上記のような違いで、同じような家の変化で、価格UPがあった場合、
- A社:50万円UP
- B社:10万円UP
の違いが出てくるのです。
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会社による費用UPの違いを理解する
A社とB社の価格UPの違いを簡単にお伝えすると、
例えば、
のイラストで、左の図の基礎が100万円だった場合、その100万円の中には、
- 部材費用
- 大工さんの施工費用(人件費)
- 諸経費(基礎の型枠や重機費用など)
が入ってきます。
で、ここで考えてみたいのが、右の基礎です。
基礎が30坪分になった場合、部材は1.5倍になるのは理解できますが、
- 人件費は1.5倍になるのか?
- 諸経費は1.5倍になるのか?
と言われるとそうでもありません。
寧ろ、施工期間は変わらない(もしくは1~2日延びる可能性もありますが)事が多く、施工費(人件費)は変わらない事の方が多いです。
また、諸経費に関しても、やる事自体が変わらない為、必要な重機は変わりませんので、そこまで変わらない事もご理解頂ける所かと思います。
はい。
つまり、純粋な違いは部材費用のみという計算も出来るという話です。
今は基礎工事の例でお話ししましたが、上図の“外壁や出隅(入隅)”に関しても同じ事が言えます。
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家一軒で大工さんの施工費用は殆ど変わらない事も多く(施工日数が1~2日増える事は考えられますが…)、上の二つのイラストのような費用UPは、
本来は、
“単純に部材費用のみのUP”
となるのですが、…会社さんの中には、
- A社:単純に1.5倍で50万円UP
- B社:1.1倍ぐらいの費用UPで10万円UP
の違いが出てくるという事です。
ここら辺の違いが判ると、“契約前に間取りを詰める必要”の理解が頂ける所ではないでしょうか。
この話は、凄く基本的な家づくりの考え方ですが、価格UPの違いの理解を深める為には重要なポイントですので、考え方を覚えておきましょう。
【知識:家のお金はどう構成される??】ーーー
また、もう少し根本的な話として、“家づくりのお金をどうやって出しているか?”の理解も必要ですが、そちらに関しては、
以前のブログ:家を建てる費用ってどうやって出している?
を読んで頂ければとも思います。
*積算方式がメインとなっているのは、お客様(また、下請け業者が元請け業者)に見積もりの妥当性を説明しやすい為ですが、実は、本来の単価は違う計算で出されている事があるという事を何となく理解して頂ければと思います。
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【応用編】家の空間を考える。
ではでは、上記の家のお金の基本を理解して頂いた上で、
どのような家づくりをすると、費用対効果が高い家が出来るのか?
を少し考えてみたいと思います。
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【総二階、真四角(できるだけ正方形)】の家が一番割安になる事のご理解は大丈夫ですね^^
という事で、イラストを一つご紹介してみたいと思います。
↓↓↓
例えば、上記の話を元に考えれば、右のイラストの家のように、すると”費用対効果の高い家“が出来るかもしれません。
- スキップフロア
- 小屋裏空間
- 基礎空間
を利用した家づくりですね。
これらは、上記で述べた事を考えれば、
家の外観や基礎での費用UPをなるべく少なくして出来ます。
つまり、
- 40坪→43坪と家を大きくするよりも、
- 40坪の中で、有効的利用を考えられる
事になります。
今は、“高気密・高断熱の家づくりが基本”ですから、特に、小屋裏利用などは、上手に考えて頂ければ、それだけで一部屋設ける事が出来るかと思います。
- 40坪の家ではなく
- 37坪+小屋裏(3坪)にして、
価格を抑える家づくりが出来たりします。
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空間利用の注意点
『だったら、そうしよう!』
となる方も多いと思いますが、こちらは、注意点もあります。
こういった空間利用をする場合、
例えば、スキップフロア(中二階)をつくる事を考えると、
リビングから、スキップフロアや基礎空間は見える形になる事も多く、
逆に、
しっかりとインテリア(しつらえ)を考える必要も出てきて、その分の追加費用は考える必要がある。
と言う事が注意点です。
また、イラストの右と左で、“ピンクと青い部分の量の違い”を見て頂ければわかりますが、
- 床の量は当然増えます。
- 階段の量も当然増えます。
です。
なので、その費用UPも考える必要がありますね。
例えば、坪単価50万円の家づくりをしている会社さんだっとして、単純に40坪から37坪に減らしたとしても、150万円の減額になる事は無いという事の理解も必要です。
お願いする建築会社さんによっては、価格の減額は殆ど無いかもしれません。
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逆に、40坪→43坪と家の面積を大きくするよりも、
- 固定資産税
- メンテナンスコスト
- 光熱費
等は少なくなっていきますし、家づくりメルマガでもお伝えしておりますが、坪数を減らす事で
- インテリアにお金がかけられる
- 動線は短くなり易い
が出てきます。
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会社による費用UPの違いをしっかりと検討すべき!!
少し今回の記事のまとめのような話をしてみますが、
例えば、
同じ40坪の家でも、
イラストのように左(一番割安な家づくり)と右(一番割高な家づくり)で比べた場合、
会社による“価格UPの違い”違があります。
例えば、
A社:
- 左:40坪で2000万円
- 右:→40坪で3000万円(一番費用がかかる家)
B社:
- 右:→40坪で2400万円(一番費用がかかる家)
という“会社による違い”が出てきます。
『自分たちは総二階の家で良いよ~!』という方でも、家づくりの工夫は、時間が経てば経つほど、『あーしたい!こーしたい!』が出てきます。
また、内装の仕上げ方によっては、この差はさらに広がる場合も出てきます。
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参考記事:家を建てる費用ってどうやって出している?
参考記事:第一種低層住居専用地域での家づくりは、北側斜線制限を考える
参考記事:二階リビングのメリット・デメリット
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