木造での家づくり(木造軸組工法)を100倍楽しむ方法【参考書の紹介】
12月も中旬になり、本格的に年末な感じですね。
年末のこのタイミングは、毎年、家づくりでの年末年始の過ごし方を書いておりますが、今年も、2016—2017verを書いていきたいと思います^^
と言いつつも、毎年同じ内容ではつまらないので、今回は、タイトル通りで、木造での家づくり(木造軸組構法)を100倍楽しむ方法【参考書の紹介】というのを書いていきたいと思います。
年末年始の“家づくりを進めづらいタイミング”、“休暇の時間がある時”にこそ、出来る事、
“家づくりの勉強をしましょう!”
という話です。
家関連の本は沢山ありますが、その中でも質の良い勉強をして頂ければと思い、
- “これから家づくり始める方”
- “建築会社さんとの打合せ途中の皆さま”
の家づくりを100倍楽しむことが出来る本のご紹介をしていきたいと思います。
因みに、昨年、一昨年と年末年始の過ごし方では“現場見学会に参加しよう!”という話をしてますが、こちらは今年も変わらずで、おススメです。
また、少し気が早いですが、2017年、年始(2日もしくは3日)には、住宅ハウスジングセンターで福袋イベントやキャラクターショーなどもありますので、そういった住宅メーカーさんの展示場にいき、家づくりに触れる事も一つですね。
参考記事1:家づくりで年末にしておきたい3つの事
参考記事2:家づくり、年末年始の過ごし方2015-2016ver
“ゼロからはじめる木造建築入門”を読む!
はい、家づくり、木造建築を100倍楽しむ方法として、
を読んで頂くと良いかと思います。
…本当に100倍か?と突っ込まれそうですが^^;
ご紹介した本を読んで頂く事で、間違いなく“家づくりに対しての知識や考え方”は変わると思います。
因みに、例えば、本屋さんに行って、家づくり関連の本を探したとして、この本の装丁やタイトルを見ても、一般の方が手に取って買う感じの本ではありません^^;
また、どちらかと言うと、家を作る側(最初の勉強の参考書として)が読む本でもありますが、家づくりを考えている方が読んでも、ものすごく役に立つ内容です。
私は第8刷を持っておますが、初版が2009年3月(今から8年弱前)で、恐らく今現在は、10刷ぐらいまでされている本で、家づくりの本としては、かなりのロングセラー書になります^^
本の内容としては、
木造軸組構法(在来工法)を中心に、2×4工法(一部鉄骨やRCの事にもふれています)に関する“家の作り方”が細かく、解り易く解説している本です。
木造軸組工法の中でも、金物ピン工法(木造ラーメン構法)の事も少し書いてありつつ、メインは一般的な軸組構法の話が
家を建てる順番で、
- どうように家がつくられていくのか??
- その都度、作り方、やり方の違い
が書いてあります。
この本を読む事で、得られるメリットは!?
因みに、この時期にこの本をお勧めするのは、読んで頂く事で、
- 家づくり、木造軸組みがある程度解ってしまう!
ので、
例えば、
- 金物ピン工法
↕
在来工法
を自分たちで判断する事が出来る知識レベルになり、もし、『自分たちは一般在来でも大丈夫だな~!!』となれば、
構法の選択によって、建築予算を下げる事が出来るかもしれません。
- 在来工法を採用
↓
安心できる壁の補強をどうする
等も自分たちで選択できるようになるかと思いますし、
また、
- 構造の大工さんの手間の削減
(無駄の削減)
を自分たちから建築会社さんに提案出来る可能性もあり、それによるコストダウンを可能にする事も可能かもしれません。…あくまで、可能性ですが…^^;
また、
今まで漠然と感じていた、
- “家づくりに対する不安”
というものの解消が出来るようにも思います。
一生に一度の高い買い物の家づくりですが、家づくりを検討される殆どの方は、金額の不安は勿論、“知らない事に対する不安”を持ちながら、家づくりを進める必要があったかと思いますが、そういった漠然とした不安を解決できる本でもあるかと思います。
例えば、
- 耐震性能
- 家の強度
- 家の表現方法
などの、個別の悩みなども、全体的な知識を付けることで、自分たちで解消、消化する事が出来るようになるかもしれません。
また、
- 建築途中の現場を見る事で、
“その会社さんの作り方”を判断していく事が出来、建築会社さんを比較する事が出来るようになるかもしれません。
もしかすると、
- “DIYの役に立つ”
にもなる本の為、より“家づくりを自分たちでも考える”きっかけになる本かとも思います。
かなりパワフルな本だと思います。
勿論、本の知識だけでは足らない部分もありますので、
家を考える過程において、
色々な経験
- 現場を見に行ったり
- 建築会社さんとの打合せをしたり
をする必要がありますが、最初のきっかけとして頂くにはもってこいです。
また、細かい内容も書いてますので、サラッと読む事は出来ないかもしれませんが、それでも、解り易く解説してあり、内容がとても良い本ですので、一気に読めてしまう本だと思います。
*ゆくゆくの建築指南書としても
内容としては、小さな工務店さんや建築家さんでの家づくりに当てはまる!?
すごく良い内容の本ですが、一つだけ注意点。
それが、本の内容を100%あてはめようと考えると、
- 小さな工務店さん
- 建築家さん
との家づくりといった選択になってしまう可能性があるという所です。
住宅メーカーさんや大規模な工務店さんでは、上記であげたメリット(一部)を享受出来ない可能性があります。
例えば、
- 構法の変更
- 細かい仕様の変更
などは、そもそも大きな建築会社さんだと、“予め決められている仕様も多く、変更はきない”事があるという話です。
ここら辺は、最近ブログで何度か書いている記事も参考にして頂ければと思っております。(参考リンクは下に付けておきます)
勿論、
- 大手のハウスメーカーさん
- 大きな工務店さん
でも、
- “その建築会社さんの家づくりを理解する事”
に関して一役買う事が出来るかと思いますし、
- もしかするとこういった事が現場で出来ない?
を伝える事が出来るようになるかもしれません。
また、
- “現場が始まったら、自分たちで現場チェック”
*大手さんの良い所をチェック:→例えば、基礎の配筋やコンクリートの厚みなど
も出来るようになると思います^^
ので、
既に建築会社を決められている方でも、参考にして頂ける本かと思います。
木造に絶対はない!という事は覚えておく
最後に、これだけお伝えさせて頂き、今回の記事を絞めたいと思いますが、
過去20~30年間、またこれからの未来に向けた家づくりにおいても、最も構造的な進化をしてきた、今後していくだろうと思われるのが、今回ご紹介した木造軸組構法だと思います。
その為、
- 本に書いてある!
↓
これをしなければいけない!
が、絶対ではないとも感じております。
例えば、
本を読んでから、建築会社さんの話をした時
建築会社さん側から、
『私たちはこういった構法で、大丈夫だと考えています』
『その変更は、逆にお金がかかってしまいます』
という話も当然出てくるかと思います。
家づくりの難しい所でもありますが、それが正解かどうか?は“その会社さんの判断”が重要な所でもあり、そういった事の念頭に置いて頂き、建築会社さんと対話をして頂ければと思います。
短期間で知識を身に付けて頂く為の良書だと思いましたので、ご紹介でした。
因みに、この“ゼロからはじめる”シリーズはかなり色々なシリーズがありますので、気になったタイトルの本を読んで頂く事もありだと思いますし、
家づくりに関する良書はまだまだありますので、少しづつご紹介していければと思っております^^
↓↓↓参考記事はこちら↓↓↓
参考記事1:“住む人が健康になる「本物の建て方」”:オープン工法に関して
参考記事2:家づくり、年末年始の過ごし方2015-2016ver
参考記事3:家づくりで年末にしておきたい3つの事
↓↓↓家づくりの相談はこちら↓↓↓
問い合わせリンク
2016/12/11 | これからの家づくり
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