間取り

収納面積は15%以上を確保、できれば一階にFC収納を!

投稿日:2022/05/29 更新日:

収納施工事例

今回は、間取り収納が足りているかどうか?を判断するときの話です。

タイトルの通り、注文住宅の間取りで収納量を判断するときは、家の大きさの15%程度を目安に、それ以上の収納量の確保を考えてもらうと良いかと思います。

ちなみに、注文住宅以外の収納量はだいたい、

  • 分譲マンションの収納量:8~10%

分譲マンションだと8~10%ぐらいが多く、3LDKの平均で75㎡ぐらいのいですので、収納量としては、6~8㎡ぐらい

  • 建売住宅の収納量:10~12%

建売住宅の場合10~12%ぐらいが多く、100㎡(約30坪)の分譲が多いので、収納量としては、10~12㎡ぐらい

ですが、注文住宅を考える時は、

  • 注文住宅:15%以上

を目安にしていただければと思います。

注文住宅の家の大きさは、100㎡(30坪)~120㎡(36坪)が一般的ですので、15%と言うと、収納量は15㎡~18㎡となります。

実は、マンションや建売は収納が少ない場合が多く、注文住宅だからこそ、収納の充実ができるとも言え、間取りを考える際に優先的にこだわるべきポイントの一つとも言えます。

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普通に収納を配置していけば15%ぐらいにはなる!

15%以上の収納を!と言っていますが、間取りを考えるときに、今の家づくりでよく言われる収納

  • 玄関横のシューズクローク
  • キッチン横のパントリー収納
  • 各居室の収納と主寝室のWIC(ウォークインクローゼット)
  • 納戸(ファミリークローゼット)

この4つをベースに収納を配置していけば、基本的には15%ぐらいの収納量にはなるので、そこまで大げさな数字でもありません。

*逆に、マンションや建売は、こういった収納が取れていないことが多く、収納の問題が付きまとったりもします。

この15%の収納に関しては、参考にしていただけるように、各間取り事例で、最初に収納量と率を記載しているので、そちらを参考にしていただき、感覚を養っていただければと思います。(間取りページへ)

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こだわりたいのは、1階と2階の収納配分

さて、その上で、の話をしていきたいと思います。

今の家づくりは、

  • 各居室を広くとるよりも、家族が集まるLDKの空間の充実(広くとる)をメインにする考えが基本です。

また、物価上昇から家の価格上昇が進行している状況で、少しでも家を安く済ませる為に、

  • 家をできる限り小さくする間取りも必要課題です。

この2つを組み合わせると、今後は、一階の間取り面積が大きく、二階を削るような設計が多くなってくる可能性も高いとも言えます。

、、、が、上記のような間取りは、総二階の家ではなくなることにもなり、同じ30坪、3LDKでもコストUPが必要になるジレンマもあります。

というような傾向がありつつ、今はまだ、総二階(に近い)の家をハウスメーカーさんが推奨していることから、二階が余るような設計が多かったりします。

はい、という前提の上で、です^^;

通常、余ったスペースに収納を配置していくため、二階に広い収納スペースを設けることが多いです。

大まかな感覚を言えば、

  • 1階:5~6%の収納
  • 2階:10%前後の収納

となっていきます。

さて、ポイントとなるのはここからです。

実は、これは少し収納バランスが偏っているようにも感じます。先ほどもお伝えしましたが、今の家づくり、生活スタイルを考え、一階(LDK)の充実を考えると、

  • 1階:7~8%の収納
  • 2階:8~10%の収納

ぐらいのバランスが、本当は理想的な収納計画かと思います。

はい、という事で、収納を15%確保した後は、その配分にも少し注意を払うようにしてみてください。

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できれば一階にファミリークローゼット(FC)の収納を!

上記の7~8%の収納を1階にもっていく時に考えたいのが、ファミリークローゼットです。

例えば、間取り06でご紹介したような、二階に水回り動線をもってくるような間取りであれば、1階5%で2階に10%の収納配分で良いのですが、

多くの間取りは、1階に水回りとLDKをもっていきます。そのような場合、1階にできれば、ファミリークローゼットの収納を考えるとバランスが良くなります。

(2帖ぐらいの収納スペースがあるだけで、生活動線はかなり改善されていきます。)

↓二階にファミリークローゼットがある間取り↓

間取り04

*間取り04

こちらは、間取り04ですが、間取り04のページでも書きましたが、1階と2階の移動が多くなりそうです。

↓1階にファミリークローゼットがある間取り↓

間取り05

*間取り05

この間取り05のように一階にFCがあると、便利です。

もちろん、先ほどからお伝えしている通り、1階と2階が同じ大きさの総二階の家づくりでは、1階のFCの設置が少しむつかしくなることも多いです。

ここは、価格とのバランスもあるので、検討が必要な項目ですが、毎日の生活を考えると、“一階に収納充実プラン”も考えておくべきだと感じます。

ご参考にしてみてください。

(ちなみに、総二階の間取りでも、LDKを16帖とか、小さくして収納を充実させる方法もあります。)

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意外なスペースを収納として活用する

最後に、収納スペースの活用を考えた時に、検討していただくと良いスペースの話をしておきます。

1.階段下の空間を利用してパントリーとして使う。

キッチン近くに階段を設ける場合、階段下の空間を利用して、パントリー空間とすることは多くあります。

2.小屋裏空間をつかって収納にする

こちらも、よく提案をする内容になりますが、屋根裏の空間を利用して収納にする方法です。

ただ、屋根裏となると、実質は三階部分になりますので、頻繁に出し入れするもの、というよりも、季節ものなどをしまっておくスペースとなることも多いかと思います。

屋根裏収納をつくることで、階段設置や空間づくりが必要になり、金額のUPも当然出てきますので、検討は必要です。

価格は、

  • 階段:20万円前後
  • 空間工事:20~30万円/坪程度
    *小屋裏空間は4~6帖(2~3坪)をつくることが多い

ぐらいかと思うので、それをベースに検討してもらえればと思います。

3.スキップフロアの下をファミリークローゼットにする。

スキップフロアの間取りを採用する方も多くはありませんが、スキップフロアを採用して、その下を収納空間にすることもよくあります。

スキップフロアの下であれば、1階部分となり、ファミリークローゼットとしての利用もできるので、収納の位置としては、申し分のない位置にあります。

この3つは収納を考える際、意外と使える方法です。

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細かい収納にも気配りを

また、冒頭でお伝えした、

  • シューズクローク
  • パントリー収納
  • 主寝室のWIC
  • 納戸(できれば1階にファミリークローゼット)

という4つをバランス良く配置して、15%の収納を確保できたからといって気を緩めたらダメです^^;

細かい収納計画にも気配りをしてくださいね。

  • トイレットペーパーや洗剤のストック
  • 掃除機の収納場所
  • 洗面所のタオルや下着置き場
  • 化粧品関係の置き場など

小さくても細かく収納していける収納(たくさんの棚)と適材適所の収納スペースにも気配りをしてもらうことで、便利で生活しやすい理想の間取りになっていきます。

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見せる収納と見せたくない収納を意識する

最後は少し番外辺。

例えばキッチンのバックキャビネットを想像していただければわかりますが、カウンター下は扉付きの収納を設置して、カウンター上は、棚を設置する。

収納も、

  • 見せるところ
  • 隠したいところ

をうまく切り替えていくと、収納を15%確保したとしても、家が圧迫感なく配置できたりします。

見せる収納、隠す収納

アイアンのオープン棚やガラスの棚などを活用していくとインテリアの打合せも楽しくなりますので、そういったスペースを間取りを検討するタイミングで考えていただくと良いかもしれません。

(棚を木ではなく、ガラスにして、光が下に抜けるようにするのも見せ方の一つです。)

少し長々と書いていますが、収納量の確保適材適所に収納の配置、できれば1階にFCを配置、この意識で間取りづくりを進めていただくとより実践的になっていきます。

ではでは。

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