ブログ(過去の記事):土地を買うなら、北側接道
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今回の記事は、
北側道路の土地で間取りを考える
です。
上記のリンクを読んで頂ければとも思いますが、北側道路の土地は、南側道路の土地と比べても少し割安になっていることも多く、理想を叶える家づくりを叶えるために検討して頂くのもありかと思います。
今回は、実際の相談であった間取りをつかって説明していきたいと思います^^
目次
北側道路の土地で間取りを考える(実践)
まず、ベースとなる北側道路の土地ですが、
- 北側の道路幅が6m
- 土地の間口(道路と接している広さ)が8m
(車を3台、ゆとりをもって並列で止められる幅) - 土地の奥行き18m
- 大きさは43.56坪
(40坪~50坪ぐらいの一般的に多いであろう広さの土地)
です。
*実際の相談者さんの土地はもう少し違いましたが、解り易く長方形として書いていきます。
普通に考えると、どんな配置になる??
では、上記のような土地の場合、どのような配置を考えていけば良いでしょうか。
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北側道路の土地で先ず気になるのが、
- 『日当りは大丈夫??』
だと思います。
その為、一般的には出来るだけ南側を空けて建物配置の計画をすることが考えられます。
↓↓↓一般的な北側接道での駐車場、家、お庭の配置↓↓↓
はい、上図のような配置計画がもっとも多いかと思います。
この配置計画であれば、
- 家の間口も7mとれ、LDKをぎりぎりですが、横に並べられる幅がとれ、
- お庭:8m(幅)×4.6m(奥行き)もとれる
です。
また、北側道路の土地のメリットは、お庭が道路(他人)から見えませんので、完全なプライベート空間としてつかうことが出来ることで、この配置計画であれば、ある程度の日当たりとプライバシーも確保できそうです。
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参考記事:隣地との距離から家の日当たりを考える。
→日当りに関する記述はこちらをご参照下さい。
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↓↓↓今回の配置計画のメリット↓↓↓
ですね。
本当に日当りが確保できる??このままで良いの??
上記の配置計画がもっとも王道な配置計画です。
ですが、これだと、
- 南側の土地の建物
- また、その将来の変化
などは、全く考えていない状況です。
以前このブログでお伝えした、『第一種低層住居専用地域の土地』ような将来に渡っても日当りが計算しやすい土地であれば、このままでも良いかもしれませんが…。
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参考記事:土地を買うなら第一種低層住居専用地域??
→将来に渡って、住環境が変化しにくい土地というのがあるので、こちらでご参照下さい。
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ですが、実際には、その土地の状況により、近隣状況で、東西の家の配置も関係してきます。
日当りは当然の考えるべき話ですが、今回の配置にすると、実はその他にも考えないといけない要素が2つあります。
この配置計画ですと、
- 北側の外観がのっぺりしてまうこと
- 外構の費用
の二つが気になる所で、こちらも併せて考えておきたい所です。
↓↓↓今回の配置計画で考えるべきポイント2つ↓↓↓
です。
デメリット②の外構費用ですが、
例えば、折角プライベートなお庭のスペースが配置できたとしても、
『隣の家の窓や勝手口が気になってしまい、カーテンを開けっ放しには出来ない💦』
となることも考えられます。
この事を解消するためには、外構計画で目隠しなどをしっかりする必要が出てくることがあります。*皆さまもそういった所は気にして、会社さんと打合せをして下さいね。
状況によっては、南側(+東西の境界の一部)は目隠しを考える必要があり、目隠しフェンス、、、フェンスが何となくカッコ悪いと思うのであれば、外構で目隠し壁(塗り壁など)をしたり、植栽を考えたりする必要が出てきます。
その場合、外構費用が気になるところで、例えばザックリと話をすれば、
- 北側の駐車場のコンクリート:40~60万円
- ウッドデッキ:20~40万円
- 目隠し外構:40~100万円
- 隣地境界のブロック積み:30~50万円
- 玄関前のアプローチ(玄関ドアを上手く隠す工夫):20~30万円
- その他:要望による。
*価格はあくまで参考程度で、実際には、すべて仕様によるかと^^;
など、予算としては、(やり方にもよりますが、)200~300万円ぐらいの予算を考えておく必要が出てきてしまいます。
実際の間取りをご紹介
具体的にイメージしてもらうために、実際の間取りも見ていきます。
↓↓↓間取り相談時の間取り↓↓↓
*実際には少し間取りをいじっています。
このような間取り相談でした。
間取りの中身も気になる所はありますが、
- 目隠し外構は大丈夫?
- 外観がのっぺりしてるけど??
の二つが特に気になる所でした。
*外観は関係ない!目隠しも必要ない!というご意見も当然にあるかと思うので、そういった場合は参考程度にお聞き頂ければ幸いです^^
別の配置(考え方)はないの??
ということで、ここから別の方向で考えてみたいと思います。
こちらは
- ビフォーアフターというよりも、別のやり方の提示
です。
もし、
- 南側の土地に三階建てが建っていたり
- 南側の家の建物の北側に窓(二階部分も含めて)が多くある
- 道路から見える北側の外観をもう少し何とかしたい!
と思った場合に、参考にして頂けるかもしれません^^
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では、配置傾向の概要から考えてみます。
↓↓↓こういった配置も検討出来る??↓↓↓
思い切って、上図のような変更を考えてみるのも一つです。
ポイントは、
- 北側に凹凸を設ける
- 南側は半分でお庭をつくる
です。
この配置のメリットは??
↓↓↓今回の配置のメリット↓↓↓
- ①.北側の外観に凹凸感を出す事ができ、玄関も隠すことができる
- ②.北側も含めて、外構にかけるお金を減らすことが出来る。
です。
南のお庭は、こうする事で、奥行きが6.6mとれ、プライベートなお庭、またLDKと一体のお庭な感じが出来ます。
*こちらは最後に、実際の間取り案も見て頂ければと思います。
デメリットは??
逆にデメリットはどうでしょうか??
デメリットは
- 建物予算(玄関ポーチ)の費用UP
- 日当りが逆に悪くなることも考えられる。
です。
こういった計画を見ると、
- 『玄関は見えても良いよ』
- 『やっぱり南側は横に広げたいな』
などのお考えも出てくると思いますので、あくまで一つの案として^^;
実際の間取り
上記のような配置計画にした場合の間取りも見ていきましょう^^
【実際の間取りアドバイス(新しい案)】
- 玄関ポーチ
→外観に家の奥行き感をだせる+玄関が見られない - お庭
→LDKから見えるお庭はよりプライベートが守られる(やすい)
です。
近隣状況によっては、お庭をあえて奥まらせることで、お金をかける部分を集中させつつ、気持ちのいい空間づくりというのも出来るようになるのではないでしょうか。
費用UPは??
因みに、このような案にすることで、家の大きさと予算観は、
- 一階の床面積はもとの図面よりも小さい:(基礎や屋根など費用ダウン)
- 二階の床面積はもとの図面よりも大きい:(床面積の費用アップ)
- 玄関ポーチ追加:(費用UP)
- 目隠し外構:(面積が少なくなるので、費用ダウン)
- 玄関側の外構費用(目隠しをする必要がないため、費用ダウン)
となり、恐らくですが、トータルの予算UPはあまりないかな?とも感じます。
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*ただ、大手ハウスメーカーさんの場合、今回のような家の形はそもそも費用UPが大きく出てきてしまう可能性がありますので、ご注意ください。
*工務店さんや建築家さんであれば、形による費用UPは少ないかと思います。(10~20万円ぐらい??)
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ということで、どちらが良い、という話でもなく、一つの考え方として検討してみても面白いかもしれません。
まとめ
さて、今回の北側道路の土地での間取り実践は如何でしたでしょうか。
『私だったら、こう考えるな~』『なる程な~』『全然参考にならなかった!』など色々とあるかと思いますが^^;
色々な会社さんの提案をみていて、それをシンプルに二つの案としてまとめてみました。
契約後でないと正式な価格が出てこないことが多い外構の予算も含めて、
- 《最初から外構も含めて総額を考える》
のキッカケとして頂ければ幸いです。(家づくり脳の刺激になれば^^;)
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本当はもう少し細かく、もう少しこだわって、間取りなどもお伝え出来ればとも思ったのですが、そちらは逆に電子書籍のVol3で書いていければと考えているので、また楽しみにして下さい^^
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どちらかと言えば、今回は、電子書籍Vol2のビフォーアフターの11番目の実例として、見て頂ければと思っています。
*もし、まだ電子書籍読んでないよ~という方がいれば(…大半がそうかもしれませんが^^;)Vol.02では、こういった実例が10個載っているのだな~と思って頂ければとも思っております。
*電子書籍Vol2でご紹介している家の外観図
ではでは。
↓↓↓今回の間取りの記事の参考記事はこちら↓↓↓
*今回の間取りの参考にして頂ける記事ですので、もしお時間あれば、ザっと目を通して頂ければ幸いです^^;
参考記事01:土地を買うなら、北側接道??
参考記事02:土地を買うなら第一種低層住居専用地域??
参考記事03:天井が高い家をつくって明るくしたい!は吹抜けが正解??
参考記事04:隣地との距離から家の日当たりを考える。
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*気軽にお問合わせください^^
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