今回も間取り実例をつかいます。
今回は、三階建ての二世帯住宅のポイントを解説していきたいと思います。
先ずは、先回同様、間取りをご紹介いたしますね^^
はい、こんな感じの間取りです。1F~3Fの順番に、お施主様のお敷地の状況も含めて解説していきますね。
*今回の間取りにはパースはありませんが、似たような施工事例をいくつかご紹介していきます。
目次
三階建て、二世帯住宅の1階部分と敷地状況
【↓↓一階の間取りと敷地状況↓↓】
はい、先ずは一階のポイントを解説していきます。
話の中で、先回のブログ記事【間取り実例:二階水周りの家の間取りってどうなの?】や【トキメク間取りの動画講座】で解説している“構造計算”に関しての話をしています。
この記事をお読みいただいてから、もし、詳しく知りたい方はそちらも参考にして頂ければと思います。(また、気軽にお問合わせ頂ければです^^)
①.敷地の周辺状況
さて、先ずは敷地の確認と周辺状況を見ていきたいと思います。
今回ご紹介している間取り実例は、土地が37坪と狭小住宅になります。
間取りで、“①の敷地の周辺状況”を見て頂くと、隣地には、家がかなり隣接して建っていて、普通に設計をしたら、“日当りが全く望めない”状況です。
また、お施主様のご要望で、駐車場を二台取りたいということもあり、有効的な間取りの設計が必要な状況です。
はい、そういった背景の上で間取りを見て頂ければと思います。
②.深い庇と構造計算
ポイントの二つ目は、玄関の庇と構造計算に関してです。
間取りの②の玄関ステップの部分を見て頂くと、グレーの色の付いた部分は、壁となっています。
その壁が支えとなっていて、
- 深い庇計画(1.82m×3.18m)
- その上には二階部分がのってる
という空間を演出出来ています。
因みに、こういった庇計画があれば、生活がより便利になるのはもう何度もお伝えしているので、大丈夫だと思います。
さて、今回はその上で、②のポイントとして、こういった間取り計画(深い玄関ポーチ|その上に二階部分がのっている)を考える場合、
- “構造計算”ד施工実績”の組み合わせが大切
という所です。
木造でも三階建て以上は、構造計算は必須ですので、構造計算は当たり前の内容になってきますが、それよりも重要要素が、
- “こういった施工が出来る!”という実績があるかどうか?
です。
例えば、もし、あまりこういった施工実績がない会社さんが、この間取りをみたら
- 『これは木造では出来ないよ』
- 『耐震等級3はとれないです』
と言われてしまう内容だったりします。先回のブログでお伝えしておりますが、施工実績、とっても大切です。
はい、こんな感じの玄関ポーチを木造でやろうと思うと、構造計算×実績が必要になってくるということを覚えておいて頂ければと思います。
③.階段の位置
二世帯住宅、三階建てのポイントの③つ目は、階段の位置です。
二世帯住宅を考えると、そもそも玄関を二つ作って、完全に分離する、という考えもあります。
ですが、今回のように、
- お敷地に制限がある場合、
- また予算を抑えて家を建てたいとお考えの場合、
玄関は一つにまとめた方が良かったりします。
その際、玄関から二階(上の世帯)への動線は当然ですが、直ぐに行けた方が良いですよね。
- 玄関→階段の位置
これが二世帯住宅の間取りづくりでは大切になってきますし、三階建ての二世帯住宅となるば、より大切になってきます。
④.和室の仏間
はい、間取りのポイント④は仏間の位置です。
、、、
最近は仏間の位置を気にされない方も多くなってきているようにも感じますが、通常ですと、仏間の上(二階、三階部分)を居室にするようなことは避けます。
今回の間取りですと、仏間の上、二階部分が通路になっています。
こちらは、押入と反転させて、仏間の上を踏まれない(上がバルコニーになる)ようにしたい所です。
⑤.⑥.坪庭は上から光を採る
ポイントの⑤.⑥は、坪庭と採光とプライバシーです。
間取りは、3.6m×3.6m(8帖分)の坪庭空間で、外からのプライバシーを確保する為に、外壁を延長させて、外周を覆って目隠しとしています。
因みに、
- 外壁を延長させて外周を囲う。
は、これまた、出来る会社さんと出来ない会社さんとが出てきます。
そもそも対応できない会社さんがあるという事で、理想とする家づくりによっては、会社選びを気をつけたい所です。
(、、、ハウスメーカーさんやローコスト系の会社さんだと少し厳しいかな?と^^;)
話を戻しますが、何故、こういった作り方をしているのかを少し解り易く解説していきますね。
【↓↓思考の過程↓↓】
- 南側からの直接の日射はそもそも望めない。
↓ - それであれば、外構予算を削る事も考えて、外周を囲ってしまえば良い。(普通に外構で目隠しをしようと思うと、高さの関係もありますし、費用もかなりかかるので、それらを解消するため)
↓ - そうすることで、外からのプライバシーを完全に確保できるようになる。
↓ - プライバシーを確保できるからこそ、カーテンを閉めない生活をすることが出来る。
↓ - 逆に開放感を部屋で取ることが出来る。
という流れです。
こんな感じの施工事例になるイメージですね^^
因みに、一階部分の間取りで、和室と洋室の窓配置を見てみると、カーテンを閉めない生活をする為に、和室と洋室の相互の目線にも配慮がなされているのが解ります。
三階建て、二世帯住宅の2階部分
【↓↓二階の間取りと敷地状況↓↓】
です。
二階部分は少し改善案を含めて、『こうしたら?』という所の解説がメインになってきます。
⑦.仕切りを無くして、一体型のLDKへ
ポイント⑦は少し検討材料として考えてもらいたい内容です。
今回の間取りはLとDKが別れています。(お施主様の希望です。)
ですが、こちらの仕切りは無くしてしまった方が生活動線としては楽になるため、
- LDKを一つの空間として考えた方が良いのではないか?
とも思います。
図面の⑦の部分はドアドアになっていて、毎回の行き来を考えると少し使いづらいかな?とも感じますが、そもそもに3階建てを考える際は、上下の動きが多くなるため、横の動きは最小限に抑えたい。
という所は三階建てを考える時のポイントになります。
3階建ては、出来るだけ“オープンな間取り”を検討して頂くと良いかとも思いますので、ポイント⑦であげさせていただきました。
⑧.バルコニー
ポイント⑧は、LDKを繋ぐバルコニーです。
こちらは、気持ちの良さそうな空間になっていますね。
因みに、このバルコニーも
- そもそも出来ない会社さん
- ものすごく高い予算を言う会社さん
があるので、ご注意を。
、、、
この間取りをもう少し改善するなら、バルコニーをより快適なものにする為に、上部に庇があるとより良いかと思います。
このような感じでバルコニーがあると良いのかな?とも思います。
⑨.天井の見せ方
ポイント⑨は天井の見せ方です。
これは二世帯住宅だからという話でもありませんが、家づくり、特にインテリアを考えるにあたって、天井を如何に綺麗に見せるか?
は、空間の見せ方が変わってきます。
結果として、開放感を出すことにもつながってきますので、狭小住宅を考えたりする時は、より考えておきたいと所となります。
例えば、どんな見せ方があるかと言うと、
という感じで色々とする事が出来ます。
この3つの画像の2つ目の画像を見て頂ければ、ライティング計画だけでも変わってくるのがご理解頂けたらとも思います。
、、、ここら辺は、あまり意識されない所(建築会社さんも含めて)でもありますので、意識して頂くと良いかとも思います。
*天井を少し変える、程度であれば、予算UPも殆どなく出来る会社さんが殆どですので、是非ご参考頂ければと思います。
三階建て、二世帯住宅の3階部分
【↓↓三階の間取りと敷地状況↓↓】
はい、三階部分です。
⑩.⑪.外観の見せ方
⑩.⑪併せて書いていきますが、外観の見せ方で、意外とこんな感じの外観の見せ方は予算もあまりかけずに見せることが出来たりしますので、ご参考に
このような屋根での外観のつくり方は大手ハウスメーカーもよくよくやっていたりします。
予算も殆どかかりませんし、見せ方の一つとして。
*因みに、写真右は四階建ての重量鉄骨造ですのでご注意を💦
⑫.収納量
ポイント⑫、、、追加です^^;
最後は収納です。
実はこの間取りで一番気になったのが収納が少ない所です。
二世帯住宅において、収納の少なさはかなり気になる所でもあり、細かい収納計画、納戸(ファミリークローク)など適材適所に配置したい所です。
という事で、少し収納計画を追加したものを最後に修正して、記事を終わります。
【収納改善】
まとめ
二世帯住宅の三階建ての間取り、如何でしたでしょうか。
施工事例が上手くないものもあったりと、なかなかブログなどでお伝えするのにも限界がありますが、少しでも伝われば幸いです^^
次回の記事ですが、
- 二階水周りの間取り
- 三階建て二世帯住宅の間取り
の二つの間取りに対して、具体的な価格の話をしてみたいと思いますので、楽しみにしていてください^^
【↓↓参考記事はこちら↓↓】
参考記事1:間取り実例:二階水周りの家の間取りってどうなの?
参考記事2:間取りの動画講座:トキメク間取り001-03
参考記事3:二世帯住宅の間取りⅡ:ポイント8
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