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最近、このブログでご紹介してきた二つの間取り記事ですが、『この家、各タイプ別の会社で建てたら、いくらになるの??』を、個人的な予測と計算を書いてみたいと思います。
(各タイプ:ハウスメーカー・工務店・建築家・ローコストの4タイプ)
ピッタリな数値ではありませんが、遠からずの価格観の話が出来るかと思いますので、楽しんで読んで頂ければとも思っておりますし、契約後の『この予算UPは見込んでなかった』を無くすことにもなるかと思うので、是非ご参考下さい。
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目次
間取り01:二階に水周りのある間取り
↓一つ目の間取り↓
はい、間取り01はこの間取りで、この家を建てるとしたら価格は?を書いていきます。
(もとの記事:二階に水周りがある間取り)
それぞれのタイプ(ハウスメーカー、工務店・建築家、ローコストメーカー)で、この間取りの家はいくらになるかの価格を記載していきます。
因みに、この一つ目の間取りは、総二階で40坪の延べ床面積となります。
(2022年9月更新)
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①.家の本体価格
先ずは家の本体価格です。
一般的に『坪○○万円で出来るよ~』と言われる価格の事で、広告などの見出しになるのがこの本体価格です、この間取りで言えば、
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ハウスメーカーの場合:80~100万円/坪
ぐらいになりそうです。上でご紹介した【間取り01】は、少し分かりにくいかもしれませんが、南北で凹凸のある間取りになっています。
中庭が一体型になって、間取りが読みにくいのですが、このような間取りをハウスメーカーでつくるとなると、坪単価は標準の坪単価(60~70万円/坪)から+10~20万円は上がるかと思います。
もう少し解説が必要で、下で追記しますが、ベースの本体価格これぐらいかと思います。
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工務店(・建築家)の場合:50~60万円
工務店(・建築家)の場合、ハウスメーカーで書いたような南北の凹凸は、価格の影響はそこまで関係なく、上がったとして坪3~5万円程度です。
因みに、工務店(・建築家)の場合は、家の大きさでおおよその価格が決まる所の方が多いです。
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ローコストメーカーの場合:40万円前後
ローコストメーカーさんの場合も、工務店と同じで、基本的には家の凹凸で家の価格が決まる所も少なく、標準的な坪単価で本体価格は提示があると思います。こちらも上がったとして、3~5万円程度です。
ただ、ローコストメーカーの場合は、【先々回のブログ:二階水周りの間取りから学ぶ、会社選びで知っておくべき3つのこと!】でお伝えしたように、そもそもの違いがかなり出てきてしまうので、単純な坪単価の比較はできないところもあります。
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という価格になるかと思います。
↓間取り01の各タイプでの本体価格の坪単価のまとめ↓
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②.追加費用と諸経費
次の金額を見ていきます。本体価格の次は、【追加費用と諸経費】を見ていきたいと思いますが、追加費用と諸経費というと、
【追加費用】
- 地盤改良工事の費用・その調査の費用
- 照明・カーテン・エアコン費用
- 床暖房・太陽光発電・第一種換気(or全館空調)などの追加設備の費用
- 給排水費用(浄化槽工事など含め)
- 設計・現場監理費
- 確認申請や長期優良住宅の申請費用
- 地鎮祭費用
などが一般的で、また、状況に応じて、
- 解体費用
- 引越し費用
などが追加費用として計上され、
【諸経費】
- 火災保険(地震保険や家財保険)
- 登記費用
- 印紙代
- 銀行(住宅ローン)の費用
ぐらいが一般的な諸経費としての費用になります。
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【追加費用】:400~700万円程度
はい、【追加費用】としては、400~700万円の費用を見込んでおくと良いかと思います。
ここは、上記であげた追加の設備の有無でかなり変わりますが、間取り01では、それらを考えないとして、追加費用として300~500万円は、見込んでおきたい所です。
さて、この追加費用ですが、ハウスメーカー、工務店(・建築家)、ローコスメーカーさんで、価格が変わります!
同じ工事だったとしても、価格は変わり、例えば地盤改良費用などは良い例で、ハウスメーカーさんが平均100万円程度だったとすると、工務店(・建築家)さんは60万円程度で済んだりもします。
この違いが契約前の判断としては難しいのですが、変わることは変わるので、少し注意も必要だったりします。
はい、という話なのですが、大よその価格の目安を表としてまとめてみたのでご参考ください。
↓追加費用の目安↓
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【諸経費】:50~100万円
諸経費に関しては、殆どの会社がこれぐらいの価格観で、ここはどの会社さんでも変わらないと考えてもらっても良い所です。
ただ、この諸経費の部分ですが、
- 銀行の保証料を現金で払う
- 銀行の保証料は住宅ローンに組み込む
の選択をどちらにするかで、後者の場合、100万円以上の諸経費となります。
*消費税増税後、住宅ローン控除の優遇が拡張されますし、現金で払う方も少ない状況でもあります。
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③.デザイン部分の価格
3つ目にデザイン部分の価格ですが、デザイン部分と言えば
- インテリア費用
- 外壁材や細かい設定などの外観費用
- 造作建具や造作家具の検討
- 洗面などにタイルをはったり、キッチンを見せるキッチンにしたり
する部分の事で、このデザインは挙げ出したらキリがないです。
例えば、
↓【画像01】LDKの施工事例↓
↓【画像02】一般的なLDKの施工事例↓
この二つの画像で、画像01は、
- 窓の予算UP(特注になる為、その都度計算)
- 構造計算費用のUP(30万円程度UP)
- 構造躯体のUP(50万円以上UP)
が見えない所で出てきます。
ここに関しては、上を見ればきりがありませんので、デザイン予算:200万円まで!といった感覚で、予め予算を決めて、家づくりの打合せに取り組んで頂く方が無難です。
因みに、画像02の施工事例であれば、テレビボードの造作、天井の梁見せぐらいの話で済みますので、デザイン部分は30~50万円ぐらいの予算計画で通常はいけるかとおもいます。
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④.外構費用
最後に外構費用です。
↓外構にかかる部分↓
外構もピンキリですが、例えば、今回の二階に水周りのある間取りの外構費用を、絵の通りに試算してみると、
- ウッドデッキ:60万円
- 植栽:15万円
- 目隠し:30万円
- 駐車場:40万円
- 外周のブロック工事40万円
- 外構の諸経費など:20万円
- 合計:215万円
ぐらいの計算(ザックリですが)になってくるかと思います。
ここは分離発注するか、その会社さんにそのままお願いするか?によっても変わります。
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二階に水周りの間取りの価格って?
はい、という事で、少しまとめてみたいと思いますが、
この間取りを考えると、坪数は40坪ですので、
【大手ハウスメーカーさんの場合】
- 本体価格:3200万円
- その他の建築費用:600万円
- 諸経費:100万円
- デザイン費用UP:300万円
- 外構費用:300万円
- 合計:4500万円
*
【工務店(・建築家)の場合】
- 本体価格:2400万円
- その他の建築費用:400万円
- 諸経費:100万円
- デザイン費用UP:200万円
- 外構費用:250万円
- 合計:3350万円
*
【ローコストメーカーの場合】
- 本体価格:1600万円
- その他の建築費用:600万円
- 諸経費:100万円
- デザイン費用UP:-万円(対応できない事が多い為)
- 外構費用:150万円
(ウッドデッキや植栽は辞めたとして) - 合計:2450万円
ぐらいの予算比較になるかと思います。
*その他の建築費用の違いは、ハウスメーカーやローコストメーカーの場合、多くの項目が標準外工事となることと、その工事費用が割高になることを考慮しています。
*また、デザイン費用に関しては、無しともできる話です。
こんな感じで変わってくるかな?という感覚です。
↓各タイプの金額まとめ↓
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三階建、二世帯住宅の間取りの価格比較
では、この流れで次に三階建て、二世帯住宅の間取りの価格もサクッと考えてみます。
↓間取り02:3階建ての間取り↓
坪数は52坪で、
【大手ハウスメーカーさんの場合】
- 本体価格:3900万円(75万円/坪)
- その他の建築費用:700万円
- 諸経費:100万円
- デザイン費用UP:200万円
- 外構費用:250万円
- 合計:5150万円
*
【工務店(・建築家)の場合】
- 本体価格:3380万円(65万円/坪)
- その他の建築費用:500万円
- 諸経費:100万円
- デザイン費用UP:100万円
- 外構費用:200万円
- 合計:4280万円
*
【ローコストメーカーの場合】
- 本体価格:2340万円(45万円/坪)
- その他の建築費用:700万円
- 諸経費:100万円
- デザイン費用UP:-万円
(そもそも対応しないものとして) - 外構費用:100万円
(必要最低限の外構:駐車場のコンクリート、外周ブロック積みぐらい) - 合計:3240万円
*
ぐらいの予算計画になるかと思います。
↓3階建ての間取りの価格まとめ↓
*ローコストメーカーでの家づくりは、デザイン費用に関してはなしとしています。
*三階建ては、その他の建築費用の部分や本体価格が少し割高になってくることと、各メーカーさんの違いを少し予測として考慮しています。
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価格比較のまとめ
家づくりって、高いなと改めて感じる記事でしたが、例えば、ローコストで建てると言ったって、かなりの金額になることがご理解頂けるかと思います。
因みに、
住宅市場を考えると
- 物価の高沸
- 住宅設備の仕様UP
- 人件費のUP
- 消費税増税
などもあり、これらの価格上昇トレンドは今後も継続していくと思います。
はい、という事で、今家を建てるなら!という価格の予想でしたが、参考にして頂ければ幸いです。
【参考記事はこちら】
参考記事1:二階に水周りのある間取り
参考記事2:三階建て二世帯住宅の間取り
参考記事3:二階水周りの間取りから学ぶ、会社選びで知っておくべき3つのこと!!
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