間取り

【間取り19】:リビングの天井が高い3LDK

投稿日:2022/08/24 更新日:

間取りの概要

  • 延床面積:103.92㎡(31.44坪)
  • 3LDK
  • 南玄関
  • 土地面積:122.3㎡(37.00坪)
  • 収納量:16.56㎡(面積に対して15.94%)
  • カテゴリ:30坪|3LDK|2階建て|天井の高いリビング|南玄関|アイランドキッチン|スキップフロア|ウッドデッキ|DEN|廊下が少ない間取り

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リビングの天井が高い30坪、3LDKの間取り

リビングの天井が高い30坪、3LDKの間取り

リビングの天井が高い間取り

この間取りのポイントを解説していきます。

先ずは駐車計画からですが、駐車計画は8.3mの間口があるので、土地は37坪とそこまで大きくは無いものの、30坪・3LDK・ウッドデッキのあるお庭を確保しつつ、3台の駐車計画が取れいています。

この間取りのポイントは、

  • 天井の高いリビングとその上の部屋
  • 外観は手前の壁を意識する
  • 廊下を少なくして、収納を確保

の3つを解説していきます。

また、その他のポイントとして、外観に関して、土地の使い方に関しては、まとめの部分で解説をしていきたいと思います。

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ポイント1:天井の高いリビングとその上の部屋配置

では、ポイントの一つ目の“天井の高いリビングとその上の部屋”の話から。

この間取りは、リビングの天井高が3m40cmとかなり高い天井高にしています。

理由としては、

  • リビングの天井を高くしたいというお施主様のご要望
  • 外観づくりの為、南側に窓を取らず、東側から光を入れてます。

の二つからです。

そこでリビング部分のみ、天井高を3m40cmまで上げ、上(東)から窓を設けています。

少し分かりやすく解説をしていきますが、通常、一階の天井高は2m40cm~2m50cm程度が一般的で、それに合わせて構造材を組んでいく事が普通です。

つまり

1階と2階の梁

この上の図のように、一階と二階の間には、大きな梁が入ってきます。

そこで、

リビングの天井を高くする

今回の間取りは、リビングの天井を図のように高くし、その上げた部分に窓を設置しています。

こういった計算、梁の上に窓を設けることを考えて、リビングの天井高を3m40cmとしています。

(許容応力度の構造計算などを行えば、今回お話したような制約はありませんが、費用も別途かかってきてしまう為、構造計算をせずに、という考えの場合は今回のような説明になっていきます。)

【リビングの上を居室として使う】

さらに、その上を居室として使う場合は、

リビングの上にも居室を設ける

このように、屋根形状に沿って天井を変えることで利用ができるようになっていきます。

今回の間取りは、フラット屋根にして、単純に2階部分(リビング部分のみ)を上げています。

また、こういった空間づくりを考える場合、1階の天井が上がっているため、下にスキップフロアを設けても面白いです。

(家の空間をなるべく効率よく使う一つの例になり、単純に1階と2階に分けるという発想ではない方法も検討していただくと面白いかと思います。)

こちらは、

基本知識だけど、超重要!家づくりでお金の基本を理解する

でもお話をしているので、ご参考ください。

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ポイント2:外観は手前の壁を意識する

はい、2つ目のポイントは、外観に関して。

これまでの色々と話をしてきている外観ですが、基本的な考え方として、この手前の壁を意識する、という考えがあるので、ここで共有していきたいと思います。

外観01

この外観のように、手前の外観を綺麗に見せることで、家のデザインがぐっと良くなることが多いです。

“外観を綺麗に見せる=窓でデザインしない”という話は、このブログでも何度かお伝えしておりますし、それがすべての方法というわけではありませんが、

  • 手前の壁は窓を付けない
  • その後に必要な採光と抜け感を考える

という順番で外観を考えてもらうと、いい方向に間取りが進むことも多いです。

因みに、“手前に窓を設けない=外からのプライバシーを確保しやすい”ともなりますので、けして外観だけの為でもありません。

話を戻しますが、この間取りだと、

外観02

  • ①.手前の壁に窓を設けない
  • ②.採光を考えて、ダイニング側に天井までの大きな窓
  • ③.リビングの天井高を上げているので、東側の窓から光を入れる

といった順番で考えています。

外観は、かっこいいな(かわいいな)と思う外観を集めてもらうと、壁を意識したデザインが多いことが分かるかと思います。

色々な建築実例を参考にしていただきながら、同時に採光(光を取り入れる方法)を考えてもらうと、間取りとしても良い間取りになっていきます。

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ポイント3:廊下を少なくして、収納を確保

ポイントの3つ目は、廊下の少なさになります。

この間取りは、

廊下が少ない

廊下はこの二つだけで、あとはすべて居室になっていて、廊下を少なくすればするほど、

  • 家をコンパクトにできる=コストを抑える
  • 居室が広く使える=コスパを良くする

ことになります。

ですので、例えば出てきた提案に対して、先ずは、『廊下を少なくするには?』を考えてもらうと、コスパの良い間取りができることも多いです。

廊下を少なくする一つの方法として、

  • 階段をリビング階段にする

がありますが、階段は廊下から上がりたい、などの要望もあるかと思うので、そういった場合はどうするか?も考えておきたいところです。

(以前ご紹介した、間取り03では、階段を外に出しつつ、リビングを通るような間取りも考えられます。)

また、

リビングからの動線で嫌な動線はないか?は考えておくべきで、例えば、

壁で隠す

この間取りは、リビング内階段ではあるものの、水回りへの動線をリビング側から見えなくしています。階段や壁で目隠しをしています。

(もしくは、トイレとLDKの手前に壁(ドアや引き戸)を設けても良いかもしれません。)

廊下を少なくすることで、家をコンパクトにでき、予算を抑えられることも多いので、ぜひ考えるようにしてみてください。

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リビングの天井が高い30坪、3LDKの間取りのまとめ

リビングの天井が高い間取り

はい、上記のようなポイントを参考にしていただき、リビングの天井が高い30坪、3LDKの間取りの解説ですが、その他として、

【外観】

壁の厚みを変えていたり、玄関の庇とダイニングの庇を深く出し、目隠しできない部分を外構でカバーしていたりもしていますので、ご参考ください。

【その他】

アイランドキッチンに①.ママスペースと②.DEN×2を小さく3つ配置していたりしており、LDKで生活が完結し、二階は寝にいくぐらいの感覚で間取りを考えています。

2階のスキップですが、1階の天井高を3m40cmぐらいにあげる場合、階段5段ぐらいがあると良いかと思います。

はい、今回は天井を高くしつつ、間取りの自由さが伝わればと思い記事にしてみました。

ではでは。

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