間取り

【間取り14】:30坪、3LDKの北玄関

投稿日:2022/07/20 更新日:

間取りの概要

  • 延床面積:104.34㎡(31.57坪)
  • 3LDK
  • 北玄関
  • 土地面積:119.15㎡(36.04坪)
  • 収納量:12.42㎡(面積に対して11.9%)
  • カテゴリ:30坪3LDK|2階建て|吹抜け|北玄関|対面キッチン|シンプルモダン|明るいLDK|スケルトン階段

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30坪、3LDKの北玄関の間取り

30坪、3LDKの北玄関の間取り

30坪、3LDKの北玄関の間取り

この間取りのポイントを解説していきます。

さて、お気づきになられた方もいるかもしれませんが、間取り14は、間取り13と同じ土地で、間取り13を提案後に、一階LDKでの提案をお願いされて書いたものになります。

その為、駐車計画は変わらず2台の並列です。

また間取りの特徴も北側道路という事から、日当たりの確保を考えつつ30坪の3LDKのシンプルな提案になっています。

この間取りのポイントは、

  • 階段と併用した吹抜けと抜け感
  • 北側玄関の外観づくり
  • 子供部屋とDENの併用

の3つで、下で解説していきます。

少し話が飛びますが、今の住宅業界は、オー○○ハウスさんのように、15坪~20坪ぐらいの土地で3階建てをつくったり、30坪ぐらいで30坪の家をつくる、といった形で

  • 家をより小さく設計すること
  • 土地面積を小さくすること

がトレンドでもあるように思います。

*特に主要都市部とその周辺エリア

その為、どの建築会社さんで家をつくるとしても、今後の物価上昇を考えると、30坪の3LDKの間取りは、注文住宅でも主流な家づくりになっていくようにも思います。

いくつかのパターンを知ってもらいつつ、これまでよりも小さい家づくりとなった際、どのように解放感を出していけばいいか?を考えるきっかけにしていただければと思います。

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ポイント1:階段と併用する吹抜けと“抜け感”

では、ポイントの一つ目から解説をしていきます。

ポイントの一つ目は、階段と併用した吹抜け抜け感ですが、こちらが先述した、坪数を抑えて上で、広く見せる工夫の一つになります。

こちらも少し前提から解説をしていきますが、今は、断熱性能や窓の性能の向上から広い空間でも耐えられる家づくりができる時代です。

(そのような高性能な仕様の会社が多いです。)

(ただ、グラスウールアルミサッシアルミ樹脂サッシも少し不安)などの仕様では、不安もあります。そういったものを標準仕様としている会社さんもあるので、仕様UPや会社選定の意識は必要です。)

なので、今の家づくりだからこそ、区切るを無くす意識も大切に感じます。

はい、という事で、この間取りでは、

  1. 1階のLDKに日当たりを確保するため、LDKに吹抜けを設けるのが一番最初に考えた内容で、吹抜けを通して2階から1階に光が落ちてくるようにしています。
  2. 吹抜けのスペースには、光が拡散するようにタイルなどを敷いてより光を取り込む意識
  3. また、スペースの有効利用を考えて吹抜けと階段(アイアンのスケルトンが望ましい)をセットにして配置
  4. 解放感を出すために、2階のホール(DEN)部分もつなげてメリハリを考えていく

という4つの過程から設計を考えいます。

明るいLDKづくりの4ステップ

こうすることで、吹抜けを介して、二階までの空間がつながり、LDK自体は18帖の空間ですが、3帖のサンルーム、吹抜け、2階のホールまでつながる大空間ができ、二階の窓から空が見えるような、抜け感も得られます。

北側玄関の土地の場合は、南側に建物がギリギリで建っている場合が多く、この抜け感を如何に演出できるか?で間取りが全然違ってきますので、参考にしていただければと思います。

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ポイント2:北側玄関の外観づくり

はい、2つ目のポイントはまたまた、北玄関での外観の話です。

外観ですが、間取り13とはまた違うシンプルモダンの外観にしていていますが、ここでも、外壁を綺麗に見せるを第一に考えつつ、さらに、シンプルだけど奥行感が出る、を意識しています。

また、この間取りの特徴は何といっても、2階の大きな窓になります。

北玄関の外観の作り方

このように北側から見た時に、

玄関上の大きな窓から、吹抜けの窓の先、つまり南側の外まで見えるようにしていて、外から見ても素敵にみえるようにしています。

(もちろん、見られたら困るような位置ではない配慮はりますし、構造もシンプルですので参考にしてもらいやすいのではないでしょうか。)

間取り13でも書きましたが、北側道路の土地は窓を無くそうと思えばなくせます。

ですが、それだと、あまりに無機質な感じになってしまうので、うまく窓をつけて、抜け感を演出することも大切な要素かと思います。

(特に今は、シンプルモダンが主流ですし、SNSなどを見ていても、窓の見えない家が多く、かっこいいとは思うのですが、それはそれで一方通行になってしまう危険性も感じていたり^^;)

ちなみに、こういった窓にする場合の費用ですが、うまく規格の窓サイズに当てはまらに場合も多く、オーダーする必要があります。

最近は窓一つも結構な金額がしますが、オーダーとなると、10万円とか20万円とか必要になっていきます。(家全体の金額からすれば、高く感じないかもしれませんが、チリツモです。)

また、

  • アイアンの階段:70万円程度UP
  • タイル:10万円程度UP
  • 吹抜け:1.5坪で50万円程度のUP
  • 吹抜けの窓:既製品利用で10万円UPぐらい

を見ておくと、良いかと思います。

  • 北玄関は、外観が作りやすい
  • だけど、窓をなくすのはどうか?
  • せっかくなら窓をうまく活かした設計を

という流れです^^

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ポイント3:子供部屋とDENの併用

ポイントの3つ目は2階のDENと子供部屋の使い方です。

DENと子供部屋

このようなDENを設けることで、部屋としては、ベッドを配置するだけで良いようにもできます。

この間取りの子供部屋は収納含めて5帖ありますが、有効空間としては、3.75帖ぐらいで、広くはありません。

ですが、ベッドだけ、という意識であれば、問題のない空間になっています。

ちなみに、こういった配置も意外と使われている手法でもあるので、覚えておいていただければと思いますが、このような配置にする際は、1階との程よいつながりも意識していただくと使いやすいDENになっていきます。

(旦那さんの書斎などは空間を閉じ、秘密部屋のような感覚で設計することも多いですが、子供たちが利用する際は、程よくつながっている方が断然利用しやすいです。)

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30坪、3LDKの北玄関の間取りまとめ

30坪、3LDKの北玄関の間取り

はい、上記のようなポイントを参考にしていただき、30坪、3LDKの北玄関の間取りの解説でした。

さて、またまた少し話がそれますが、最後に少し考え方をご紹介していきます。

何かというと、“シンプルモダンという言葉の定義について”です。

実はこの言葉はとてもあいまいで、今の家づくりの素材を普通に使っていけば、基本的にはどのような家でも、シンプルモダンと呼ばれるような家づくりになっていきます。

、、、シンプルモダンと言えば聞こえも良く、それ以上考えていない提案者も多いこともあってか、実際の家をみると、あまり外観などを考えていない設計もちらほら拝見され、少し危惧している所です。

“シンプルこそ難しい”とも言えますので、細かいバランスを考えながら、外観も『なんか違うな、、、』でも良いので、お施主様から主張をしてもらえたらいいように感じます。

はい、少しでも間取りの参考になれば幸いです。

ではでは。

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