今回は、家づくりを考え始めた時、どのような選択肢があり、その特徴としては、どのようなものがあるか?を話していきたいと思います。
家づくりの考え初めに大切なのは、
- 大よその方向性を考え
↓ - それぞれの特徴を理解し
↓ - 実際に動きながら修正していく。
だと思います。
ですので、選択肢と基本的な知識の話をさせて頂き、家づくりの第一歩をスムーズに動き出せるようにして頂ければと思います。
という事で、『よし、家を買うぞ!』となった時に、考えられうる選択肢を先ずは出してみたいと思います。
【新築】
- 1.注文住宅を建てる
:土地から探す。
:今ある土地に建てる。 - 2.建売住宅を買う
- 3.新築マンションを買う
【中古】
- 4.中古の家を買う
:リノベーションをする
:簡単なリフォームで済ます - 5.中古マンションを買う
:リノベーションをする
:簡単なリフォームで済ます
という5つの選択があるかと思います。
地域によっては、マンションか一軒家かの選択はすぐに決まる事もあるかと思いますが、主な選択肢としては、こういったものがあるかと思います。
目次
5つのタイプの家づくり
という事で、上記であげた5つのタイプの家づくりの簡単な概要説明からしていきたいと思います。
1.注文住宅とは:
注文住宅は、自分たちの家をゼロからつくっていく形式のものを指します。この中で言えば、唯一契約する時に実物が無い状況で契約をすることになります。
注文住宅の特徴としては、完成した時の満足度や納得度は、一番高くなると言われる一方で、家をつくる為の打合せ期間や、実際の工事期間など、5つの中では、時間が一番必要な買い物になります。
また、やり方次第ではありますが、一般的には上記の5つのタイプの中で一番費用がかかるのが注文住宅だと言われています。
2.建売住宅とは:
建売住宅とは、逆に既に建っている家を買う、という形式になり、当然ですが、建物が建つ下の土地も一緒に購入することになります。
注文住宅とは違い、既にあるものを見に行き、購入するかどうかの判断ができる為、購入から住み始めるまでに時間はかかりません。
また予算も既に決まっていて、予算計画(ローンの毎月の支払など)も立てやすく、また価格自体も注文住宅よりも安いというメリットがあります。
ただし、既に出来上がっている家を買うということで、100%の満足はなかなか得られない買い物だとも言われます。
『もう少しLDKが広かったら、、、』『ここに扉があったら、、』などの細かい生活の不満や、『思っていたより寒い(熱い)』などの性能に関しての不満などは出やすいと言われています。
3.新築マンションとは:
新築の分譲マンションを買うということです。
分譲マンションの場合、間取りなどは一般的な間取りが多く、無難な間取りになっています。
また、マンションの場合、将来の転売も考えての購入となる方も多くいらっしゃって、間取りや価格というよりも、立地重視で選ばれる方も多いです。
*資産価値が下がりにくい→メンテナンスに費用がかかるという話でもありますので、毎月の修繕積立金や管理費など、本体価格以外に計算しないといけない費用も意外と多いとも言われています。
4.【中古】一軒屋とは:
中古住宅とは、過去に人が住んでいた家を買うというものです。
中古住宅はマンションなどとは違い、それまで暮らしていた方の管理状況や、建てた時の構造体など、解らない所も多くあり、一番目利きが必要な買い物とされています。
その為、購入する立場としても売却する立場としても、適正価格が解り難く、得する、損するも出てきます。
因みに、家の価値としては、日本では、その築年数で判断される事が殆どで、木造でいうと築23年以上の物件は家としての価値はほとんどゼロで計算されることが殆どになります。
その為、中古住宅を買うと言っても、築年数の古い家を買う場合、殆どが土地の価格のみでの価格表示になっています。
5.リノベーションとリフォーム:
ここで少しこの区別もしておければと思います。
- 大規模な工事をリノベーション
- 簡単な補修工事や金額で言えば、300万円以内の工事をリフォーム工事
とここでは判断して頂ければと思います。
6.【中古】マンション:
5つ目が中古マンションです。
こちらも過去に人が住んでいたマンションを買うという話になります。
ただ、中古マンションの場合、中古住宅とは違い、管理状況、新築時の施工会社、図面などがしっかりと残っており、価格も殆どぶれることなく、築年数やそのマンションの階数など明確に価格判断できるメリットがあります。
その一方で、築年数がふえるごとに、管理費、修繕積立といった毎月に必要な費用も増えていくことも多く、売買価格以外の予算も考えていく必要が出てきます。
新築も中古も、マンションの場合は、共同生活において守らないといけないルールというのがしっかりと管理規約として謳われていて、例えばペットの制限や音の制限、リフォームする時の制限などが出てくる為、事前の確認が必要となります。
はい、という基本的な部分を知って頂いた上で、色々な観点から分類を見ていきたいと思います。
【考え方01】:家の価格は?
先ずは、価格の観点から考えていきましょう!
価格重視で考えるなら、
- 中古住宅or中古マンション
↓ - 建売住宅or新築マンション
↓ - 注文住宅
と言う順番で検討していくのが王道かと思います。
中古住宅か中古マンションが一番価格帯としては安く検討する事が出来ますね。
とは言うものの、注文住宅は一番価格の幅が広いこともありますので、一番最後にすることもなく、
- 建売住宅or新築マンションor注文住宅
の3つは、同時並行で検討して頂いても良いかもしれません。
また、中古住宅は、その家の状態によって
- 簡単なリフォームで済む
- 大きくリノベーションが必要
という購入後の工事の話も出てきます。
この際、大きくリノベーションが必要になってくる場合は、そのリノベーション費用だけで1000万円~と費用が必要になる場合もあり、
結果としては、中古住宅が一番高い買い物に!なる場合も出てきます。
中古住宅に関しては、こういった所も含めて目利きが必要で、購入検討する際は、事前にリフォーム予算をどこかで出してもらう必要が出てきます。
【考え方02】:建築の自由度は?
次に建築の自由度から考えてみたいと思いますが、
リノベーションを前提として考えるなら、
- 建売住宅or新築マンション
↓ - 中古マンション
↓ - 注文住宅
↓ - 中古住宅
という順番に自由度が増えていきます。
はい、実は中古住宅が一番建築の自由度が高いとも言え、これは、“家の外周面積を変えずに、中だけをいじる場合”という前提条件はあるものの、
例えば、注文住宅を建てる時に必要な建築確認申請(国が定めた基準にのっとって家を建てる、という申請)を中古住宅の場合は必要としない為、実はどんな工事でも出来てしまいます。
もちろん、リノベーション予算や構造的な強度、気密・断熱など考えないといけない所も多いですが、自由度という話でいうと、中古住宅が一番いじれるという話になります。
その為、自由度のみを考えるのであれば、
- (新築)注文住宅か中古住宅の購入
を検討して頂くと面白いかもしれません。
*因みに、マンションは管理規約といって、集団で住むための規約というのが色々と定められており、リフォームやリノベーションがしにくい場合が出てきますので、購入する時には、規約の確認が絶対的に必要になります。
参考記事01:*e戸建て11回目コラム:家づくり、“注文住宅”を楽しむ!
【考え方03】:資産価値は??
次に資産価値として考えたらどうでしょうか。
こちらは
- 注文住宅
↓ - 中古住宅
↓ - 建売住宅
↓ - 新築マンション
↓ - 中古マンション
の順番に考えていただくと良いかとも思います。
はい、一番資産価値として残りやすいのが中古マンションです。
新築マンションは買ったタイミングで中古になりますので、そのタイミングで1~2割ぐらいは売却する際に価格が下がります。
また、注文住宅に関しても、建てて、住んでしまえば、中古になります。
*新築マンションなどは、地域によっては購入時よりも高くうれる不動産相場がある場所もありますので、絶対ではありませんが。
ただし、だからと言って、『中古マンションに!』となるのも考え物です。
理由としては、マンションは、構造がRC(コンクリート)造かSRC(鉄筋コンクリート)造になります。
その為、建物としての資産価値が残りやすいという話ですが、先ほど少しお伝えした通り、木造の場合、築23年以上もすれば建物の価値としては殆どゼロとしてみなされます。
マンションの場合は、その建物の価値は50年ぐらいをかけてゆっくりとゼロに向かいます。
という事は、裏を返せば、毎年かかる固定資産税などの計算にも影響が出てきて、少し変な話にもなりますが、『一生そこに住むつもり!』と考えれば、余計な費用という考えにもなってきてしまいます。
もちろん、エレベータがあったり、駅に近かったりと住みやすさの部分で言えばマンションのメリットはありますので、それもまた別の視点が必要ですが、そういった観点からも考えられます。
参考記事01:家の売却査定前に、自分で家を査定してみる
参考記事02:中古住宅の築浅を考えるべき3つの理由
【考え方04】:建売住宅のメリットは?
はい、上記の話の中でなかなか際立ったポイントがないのが建売住宅です。
では、他の選択肢と比べて、建売住宅を買うメリットはないのか?というとそうでもありません。
一番のメリットは、、、これはお客様から言われた言葉でもありますが、、、
- 『やっぱり地に足をつけて生活したい!』
- 『希望予算を考え、私達には建売住宅が最適です!!』
という所がメリットとなります。
建売住宅以外の選択肢は良いも悪いも、メリットデメリットが出やすい中、逆に建売住宅に関しては、良い意味でも悪い意味でも“程よい”が売りとなります。
こういった所から建売住宅を検討される方も多いですし、
通常、建売住宅となると、となり三件も同じ建売住宅、という場合も多く、同じような考えや境遇(年齢も含め)の方が同時期に引っ越してこられることが多いので、自然とご近所付き合いもしやすいというメリットも出てきます。
先ずは色々と見てみよう!
はい、上記のようなメリット・デメリットを上げさせていただきましたが、正直な話をすれば、上記であげた話はあくまで一般論でしかありません。
家づくり相談をしている中で、
最初は注文住宅で考えられていた方が、最終的には建売にされた方も多いですし、
注文住宅自体の価格も安い会社から高い会社もあり、結果的に建売住宅よりも安く仕上げることも出来たりする場合もあります。
また、
中古住宅を考えていたら、最終的に注文住宅を建てるよりも価格が必要になったことから最終的には建売にした、という話もあります。
ということで、色々なことが家づくりにおいては起こりますので、
事前の知識としてはここで学んでいただきつつ、心持ちとしては、『いろいろと選択肢があるんだな!』ぐらいの感覚で家づくりのスタートを切って頂ければと思います。
↓↓家づくり無料相談、詳しくはこちら↓↓