先々回、【2019年度版】これからの家づくり、という記事の中で、『これからの注文住宅は、個性がより際立っていくと思いますよ』という内容を書かせて頂きました。
この話ですが、すでにそういった個性を求めて動いていらっしゃる方が数多くいらっしゃるようにも感じていたりもします。
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先日、とある工務店さんに呼んで頂いた新年会に参加してきた時の話です。
工務店さんの新年会ということで、現場の大工さんが半分、建材屋さん、不動産屋さん、設計士さん、銀行さんなど色々な方がいらっしゃったのですが、その時、私の隣に座った方が27歳の若い左官屋さんでした。
そこで色々と話を聞いていて、一番感じたことが、今回のブログのタイトルです。
私:『最近、左官仕事って増えてます??』
【左官仕事】―――
左官仕事とは、壁や床などを塗ることで、鏝(コテ)を使って、土や漆喰、珪藻土などを壁の仕上げにしたり、砂とセメントを混ぜたモルタルを塗って床を仕上げる作業のことです。
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大工さん:『あ、増えてます!』
という間髪入れずの返答に少し面をくらってしまいましたが、増えているようです。
私:『、、、そんなに増えてるんですか??』
大工さん:『増えてますね。』
私:『そうなんですか、、、どんな工事が増えてます??』
大工さん:『そうですね、内装の塗り壁とか、土間をつくるとか、色々ですよ。』
私:『そうなんだ、、、そういう工事は予算UPにもなるけど、、、やっぱり増えているんだね。』
大工さん:『最近の人は、壁はビニールクロス、玄関土間はタイル、フローリングは合板っていう鉄板の家に飽きちゃってるんじゃないですか??(笑)』
私:『ですよね!!』
【余談】
私:『モルタルというと、今はキッチンなどでもつかいますもんね。』
大工さん:『そうですね、クラックとかを考えると、モールテックスとか、そういった内装用の素材も流行ってますね』
【モールテックス】―――
モールテックスというのは、モルタルのような素材感で弾性の高い素材になり、モルタルやコンクリートででるクラックが入りにくい素材で、最近は家の内装でつかう方も増えてきた素材です。
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という会話です。
自分たちだけの家づくりをしたい:家の仕様
はい、上記の話を聞いていて、既に“人とは違う家づくり”が増えているのだな~と改めて感じた話です。
【一昔前】
- 玄関の土間:タイル(300㎜角)
- 壁:ビニールクロス
- 床:合板フローリング
*多くの建売住宅で、これらが標準仕様になっています。
が当たり前だった仕様観でした。
ですが、今は本当に様々な素材を自由自在に選ぶ方が増えてきている状況です。
もし、“人とは違う家づくり”を考えたら、こういった所から考えて頂くのも一つの着眼点かもしれません。
- 玄関の土間:タイル以外の表現は?を考えてみる
- 壁:クロス→塗り壁なども考えてみる
- 床:合板フローリングではなくて、モルタル、タイル、カーペットなども考えてみる
…
という仕様の所も考えてみたい所です。
ただ、昔の標準的な仕様は、一言で言えば、
- 『メンテナンス性能が良いから、採用されてきた!』
という実績もありますので、そういった事を考えると、素材を変える場合は、それぞれの部材のメリットデメリットは見極める必要がありそうです。
良し悪し必ずあります^^;
人とは違う家づくりがしたい:間取り
また、例えば間取りで考えてみると、
【何か一つ大きくつくってみる!】という発想は面白いかと思います。
例えば、
玄関の土間をメチャクチャ広く考えてみる
玄関ポーチを広く考えてみる
など、一つだけ際立たたせることで、人とは違う家づくりが出来ていきます。
…
あと、人とは違う家づくりと言っても、基本的には生活動線がしっかりしていないダメです。
これがないと、ただの“変わった家”になってしまいますので、そういった生活のしやすさはベースとした上で“人とは違う”を目指して頂ければとも思います。
【間取りで基本的に守りたい所】
- 収納量
- 日当り・風通し
- 家事動線
- メンテナンスのしやすさ
ここら辺はベース部分になりますので、しっかりと検討していき、その上で少し崩す。崩す場所を際立たせる!をしていくと面白いかと思います^^
今は、個性が輝く時代ですので、こういった感覚の家づくりも色々と増えていくかと思います。
時代にあった家づくりをして頂きつつ、普遍的なものは活かして、を心掛けて行って頂ければと思います。
参考記事
2.注文住宅、家づくりを楽しもう!(e戸建てさんの11回目のコラム)
3.消費税増税前の駆け込み需要は施工があれる??(注文住宅を考えるのであれば、ここの要素は必ず意識しておきましょう。)