ハウスメーカーと工務店の違い

ハウスメーカーと工務店の保証の違いを考えてみる

投稿日:2014/06/26 更新日:

先回の続きの話で、具体的にハウスメーカーと工務店さんとの違いを話ていきたいと思います。

先回、完成保証に関してお伝えしたので、今回は主にハウスメーカーさんの瑕疵保証に関しての話をしたいと思います。

実は、この瑕疵保証ですが、ハウスメーカーさん同士でも色が出ていて、本当なら、それぞれの会社ごとに詳しく見ていく必要があります。

因みに、工務店さんや建築家さんの保証に関しては、瑕疵担保保証が10年、建具など細かいものの保証は、それぞれの建具屋さん(リクシ○さん、ウッドワ○さんなど)が付けている保証で大よそ1年程度で、殆どの工務店さん、建築家さんはそんな感じ。

因みに、希望すれば瑕疵担保保証の10年間は20年に延ばす事も可能です。

ハウスメーカーの保証?

ハウスメーカーさんの保証

ではでは、ハウスメーカーさんの保証を見ていきたいと思います。

一般的にハウスメーカーさんの保証に関しては、“長期保証”というイメージが強いように思います。

実際に、50年保証、60年保証など色々な期間を売りに出しているハウスメーカーさんも多いですね。

これらの長期保証に関しては、ハウスメーカーさんで建てる事のメリットです。

と言われていますが、

今までハウスメーカーさんと工務店さんの違いに関する話をしてきた通り、実は、細かな仕様に対する制約はその長期保証をつけれる為に出てくる話しも多くあります。

つまり、実は、『絶対にメリットです!』というのも少し言いづらい話だったりします。

ではでは、それらを踏まえて、このハウスメーカーさんの長期保証に関する注意点を2つだけお伝えしてきますので、少し一緒に考えていきたいと思います。

30年後の家

30年後の住宅着工数

長期保証の考えは、今現時点での考えが必要というよりも、もっと先の話をイメージする必要が出てきます。

例えば、30年後の日本の住宅事情を考えるてみましょう。

30年後の住宅業界は?と考えると、住宅の着工棟数は今の半分ぐらいになってるかもしれません。どれぐらい減るかはわかりませんが、かなりの数が減ると言われています。

それに伴い、

  • 建築会社さんの数の減少
  • 家、一棟あたりの単価の上昇(利益の確保)
  • リフォーム業界の活性化

が予測されます。

つまり、今ある長期保証も30年後には、住宅業界の変化によって出てくるように思います。

例えば、

ハウスメーカーさんの謡う長期保証には、10年毎の有償メンテナンスをうける事が絶対条件だったりする事も多いです。

つまり、長期の保証をつける為に、今でも割高と言われているメンテナンス費用が30年後、市場競争にさらされる事なく、より割高なメンテナンス費用がかかる可能性も有ると言われている事も考えなければいけません。

また、ハウスメーカーさん自体も、住宅の受注減に伴い、半分までは行かないにせよ、ある程度の数は統廃合が出てくるのが予測されますので、その統廃合が出た時に、その長期保証がしっかりと継承されるかどうかも注意したい所だったりします。

つまり、

『ハウスメーカーさんだから安心!』という話でもなく、

  1. ハウスメーカーさんでも、
  2. 長期保証が付いていたとしても
  3. しっかりとした見極めが必要!

という話ですね。

リフォームも考えてみる

30年後のリフォームに対する制約

次にこの話をします。

それが、リフォームに対する制約です。

建てた家をまったくいじることなく、50年、60年と住み続けることも少ないと言われています。

  • 介護の為
  • 家族構成の変化

などによって、主要構造体を触る必要のあるリフォームが出てくる事も多くあります。

その際、とあるハウスメーカーさんで建てた方であれば、やはり保証の問題があり、そのメーカーが出す見積りで、その業者で工事をお願いしないといけない!という場合が出てくると言う事です。

意外と思われるかもしれませんが、このリフォーム費用、大手ハウスメーカーさんと地元のリフォーム会社さんとの価格差は、現状でも3~4割高いと言われています。

つまり、今でさえ高い状況と言われていますが30年後、その保証の為に、そこでお願いせざるをえない状況も考えられるという話ですね。

まとめ

少し長くなってしまうので、簡単にまとめてみたいと思いますが、上記のような事が考えられる為、単純に保証が長いから良いという話でもないという事ですね。

ハウスメーカーさんは、そんな感じの体制が殆どですし、逆に工務店さん、建築家さんなどは一律した瑕疵担保保証の10年という感じが殆ど。

特にハウスメーカーさんの長期保証は、それをつけ続けるための制約を考える必要もあり、『それでもやっぱり!』と思えるかどうかが一番重要です。

少し私自身の予測的な話と考えですが、

長期保証をつける為に必要なお金は、一般の家の維持メンテナンス費用よりも高くなってしまう事も考える事が出来ます。

大きなリフォームが必要になった時は、その時々で新築を建てる時と同じように、3~4社から提案を受けてもらい、一番良い提案、価格で選んで頂く方が、楽しめるし、生涯に渡り家にかかる費用も少なくて済むような気がします。

結局、家を買うという特殊な買い物であるがゆえに、気をつけないといけないポイントがあって、建てた後も長期間の考えが必要だという事です。

ハウスメーカーだから安心というのも、今後の状況を考えればそういう訳でもないと言う事も考慮しつつ、建築会社さんの選定をしていってもらえればと思います。

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