新築、注文住宅業界において、3月は、契約を迫られるタイミングの方も多いと思います。
その際、
“新築をこの会社さんで契約しても良いのか??”
の判断に迷われる方も多いと思います。
そこで今回の記事は、
その会社で契約しても良いのか?
を判断する為の基準の話をしていければと思います。
皆さまが、振り返って頂けるような話や、どのように考えればいいのか??
を中心にしていければと思っております。
目次
建築会社さん側からお客様を見ると!
新築をこの会社で決めても良い!と思える一般的な条件は??
を建築会社さん側からの立場として考えてみると、私がハウスメーカー時代の営業マンだった時は(建築会社さん側の意見として)
- 金:お金
- 時:タイミング
- 工:構造や工法
- 法:法律的に建てられるかどうか?
が揃えば、契約を迫っても良い!!
とされていました。
また、営業では、
新築契約までの4STEP
として、
- 初回打合せ(1回目:展示場に初来店にて):
→お客様のご要望のヒアリング - 初回の提案(2回目の打合せ):
→初回のプランニング+ざっくりな予算観の提示 - 提案の訂正(3回目の打合せ):
→初回の提案をベースに変更を踏まえて再提案+しっかりとした価格提示 - 契約(4回目の打合せ):
→値引き交渉
という4回で契約を迫る流れは出来ていました。
…こちらも、あくまで建築会社さん側の話です^^;
因みに、
その4回の間に、現場見学会への参加や生産工場の見学をする
という流れが一般的でした。
新築をお客様側から契約判断をするなら!
上記を考えると、建築会社さん側から見れば、
- 間取りが固まり
- どのような会社か?
の二つが揃えば、
契約出来る!?
となるのですが、
一方で、お客様から見るとどうでしょうか??
この話だけだと、
他の会社さんとの比較検討という項目がありません。
昔、…数年前までは、
ハウスメーカーさんで建てる方は、比較検討先もハウスメーカーさんだった為、住宅ハウジングセンター内で、同時期に3~4社の検討が可能だった事もあり、
比較は、
お客様が勝手に同時期に比較する!
というのが、前提でしたが、
今は、ハウスメーカーさん、工務店さん、建築家さんを“バランス良く比較検討されることが良し”とされています。
そこで、
改めて、どのような状態であれば、契約しても良いのか?
を考えてみると、工務店さん・建築家さんでの家づくりも併せて、比較検討する必要がでてきてますね。
大きな違いを言えば、
- 工務店さんが得意な:
建築に対する自由さ - 建築家さんが得意とする:
デザイン性の良さ - ハウスメーカーさんの得意とする:
安心感
等のメリットをそれぞれで考慮しつつ、
純粋に家づくりとしての
- お金
- 提案内容
- 取り扱う事が出来る工法や構造
なども検討する必要があるという話ですね。
デザイン|構造→性能|契約後の打合せ、の3つを整理しよう!!
そこで、上記で上げた
- 金・時・工・法
- 営業の4STEP
で、契約判断できる事は知って頂き、
- デザイン性
- 構造や性能
- 打合せ
の3つを比較検討をして行こう!
という事。
3つ目の“打合せ”に関しては、家づくり相談をしていて、特に重要に思いましたので、皆さまに比較項目として取り入れて頂ければと思っております。
構造→性能に関しての整理をしよう!
先ずは、構造→性能に関しての話を整理していきたいと思います。
因みに、
デザイン性に関しては、2月の記事でも色々とお話ししていますので、そちらをご参考頂ければと思っております。
で、
今回は、構造に関する記事を改めて考えてみたいと思います。
構造…
木造、鉄骨、コンクリート、混構造
と様々ありますし、
木造であれば、
2×4、木造在来、金物ピン工法、ラーメン構造
鉄骨であれば、
軽量鉄骨、重量鉄骨
コンクリートであれば、
PCとRCの違い
それらの組み合わせの混構造と色々な構造がありますね。
自分たちに最適な工法は??
で、
比較検討をする際、
改めて考えて頂きたい所の話として
“自分たちの要望において、本当に良い構法は何か??”
が出てくるようにも思います。
例えば、
■ 夏涼しく、冬暖かい家にしたい!
であれば、
鉄骨よりも木造
です。
その上で、
- 全館空調をつける
- 換気システムとつける
- 窓の断熱性を上げる
- 家の断熱材を良いものにする
という方法をとる事で、
より理想に近い“夏涼しく、冬暖かい”家づくりになってきます。
逆に例えば、
鉄骨の家の場合であれば、
先ずは、
その家自体の性能を上げる事が先決されるべき
で、
- 断熱材のグレードUP
- 断熱材の良し悪し判断
- 窓性能のUP
等をして頂いた方が、費用対効果は高くなるようにも思います。
例えば、
■ 地震に強い家づくり
を考えた時、
鉄骨と木造の違いは、そもそもの違いがあり、どちらが良い構法か??
というのも言いづらい話があります。
- 鉄骨は木造よりも丈夫だけど、家としては揺れる
- 木造は構法により、強さは違うけど、揺れにくい
簡単に書いてしまいますが…^^;
で、
日本の7~8割が木造建築という事を考慮して、
*あくまで一般住宅の家づくりにフォーカスした上での話ですが、木造かそれ以外かの割合を考えてみると、統計局のホームページから平成20年は、一戸建てと共同住宅の割合が55:41で、全体の木造とそれ以外の割合は(約)3:2で、共同住宅部分だけを考えると全体の7割は非木造という事から、おおよその話をさせて頂いております。*参照:総務省統計局のH20年の統計データ
少しだけ細かい話をお伝えしますが、
木造の家づくりを希望する場合は、
耐震性を考えれば、在来工法よりも金物工法、ラーメン構法
となっていきますが、
+
それだけでなく、壁補強の方法でも強度は変わります。
こちらは
- 必要な開口(窓)の量
- 空間の大きさ
によっては、木造の在来工法でも、十分だったりする事もあります。
ここら辺は、
耐震等級3(最高ランク)を取れるかどうか??
を基準にして頂ければと思います。
…たまに
『うちは耐震等級3以上あります!』
という話を営業マンさんが言うのですが…
意外とそういった所でも、
実際の設計段階で耐震等級2しか取れなかったりと、辻褄が合わない事も出てくるので、判断できるポイントとしては、
等級3が取れるかどうか??
となるかと思います。
その上で、
“理想の間取り”でも等級3がとれるか??
が一番理想的な判断の仕方かと思います。
例えば、
■ 生活のしやすさ、快適さ
を一番に考えるのであれば、
間取り提案、収納量や場所、使い勝手が重要になってきます。
例えば、こういった場合は、
実は制約の多い、2×4工法や鉄骨のラーメン工法などは、工法的に向いてない場合も出てきます。
『ここの壁は構造上必要で、取れません!』
という話も出てきます。
また、
細かい収納を+する事等は、意外と、費用UPになる項目なので、契約前に家を詰める必要性も出てきます。
上記以外にも、
例えば、
■ ○○な家が良い!
といった場合に、最適な工法や構造、性能というのは当然に出てくるかと思います。
はい、そういった
“自分たちが叶えたい家づくり”において、原点に返る意味でも構造を考えるようにしましょう!
ここら辺は、契約間際になってくると、
ぶれてくるので、
振り返る意味で、考えて頂くと良いのかな??
と思っております。
契約後の打合せはイメージ出来てる??
最後に、契約後の話。
比較検討の材料としてお考え頂くと良いのかな??
と思います。
また、この3月というタイミングだからこそ、書かせて頂く事にしました。
因みに、契約後の打合せというと、
- カーテンや照明
- 電気配線
- 造作関係
- 細かい使い勝手(収納の棚や位置など)
などの打合せになってきます。
その際、
例えば、
A:契約後2か月で打合せが全て終了する場合
と
B:契約後4ヶ月で打合せが終了する場合
を比べてみた場合、
ともに打合せ回数は同じだったとしても、
後者の方が、
自分たちで考える期間が長い為、入ってくる(入れる事ができる)情報量は多い。
…長ければ長い方が良い訳ではありませんが
例えば、
- コンセントの位置や高さの指定
- 照明の位置や明るさの検討
- 収納棚の配置や量の検討
- デザイン性の検討
等の大きな項目から、
例えば、
テレビ背面の壁にデザイン
- →タイルを貼る??それともエコカラット??
- →タイルの一枚の大きさや質感はどうする??
- →一枚一枚のタイルの貼り方は??
といった、
細かい項目まで、様々な検討が必要です。
初めての家づくりにおいて、
本来、契約後の打合せ期間は、契約時に決められるものでもないという事です。
初めての事をする為、
自分たちがどれぐらいの打合せをして納得できるのか??
は、やってみないと解らない話でもあります。
もしかすると、
間取りを再度一から作り直すという作業が必要かも。
家づくりは生活づくり
なので、たまたま
- 友達と話していて。
- テレビを見ていて。
- 雑誌を見ていて。
などから閃く事もあります。
普段何気なく生活していても、
新築にしたら、こうしたい!
が出てくるという話です。
そういった事を考えるとある程度は打合せ期間を設ける必要がある気がします。
■ 新築の値引きが増えるけど、契約後の打合せ期間が1ヶ月短くなる
という話であれば、契約はぐっとこらえて、
“再度、打合せ期間の交渉”
して頂く必要性が出てきます。
例えば、
お客様:『こういった感じが良いんだけど…』
担当者さん:『そういった感じだと様々な表現方法がありますが…例えば、こういったやり方はどうですか??価格UPもこれぐらいですみますよ??』
お客様:『うーん…』
担当者さん:『わかりました、では他の案も探ってみますね。』
というやり取りが出来るかは?
逆に、
打合せ期間が短いと
担当者さん:『(本当は色々と選択肢があるけど、もう時間がないし、悩まれても困るから)こういった感じにしませんか??…でもお金もあがるので、このままが無難じゃないですか??』
といった二択を迫られる打合せになる事も出てくるという話です。
ここら辺の違いも、比較検討の際に意識して頂くと良いと思います。
まとめ
- デザイン性
- 構造→性能
- 検討期間
最後の検討期間に関しては、決して長ければ長い方が良い!という話でもないのですが、ニュアンスとして伝わればと思い話をしてみました。
色々な比較検討が出来る時代の家づくりだからこそ、
自分たちの理想の家づくりが出来る時代
だとも思います。
↓↓↓参考記事↓↓↓
参考記事1:徹底比較、木造ラーメン構法
参考記事2:ハウスメーカーさんの契約にもって行く力は…やっぱり凄い!!
参考記事3:ハウスメーカー1:工務店2:建築家1の割合が最適!?
…
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