ご存知の方も多いかもしれませんが、
欧〇ホームさんが破産を申告したというニュースがありました。(参照:東京商工リサーチ:2018年4月10日)
マスターズプランさんの倒産というニュースがありました。(参照:伊勢新聞:2019年11月15日)*三重県の北部と愛知県では有名な会社さん
実は、最近はこういった類の話題がとても多いです。
住宅業界にずっと携わっている者としてもショッキングですし、悲しいことですが、今回は、こういった話をどう対処していけば良いのか?を考え、会社の倒産に関しての記事をまとめてみたいと思います。
今回のような倒産の危険性がある会社を選ばないようにするために過去記事をここで改めてご紹介しつつ、個人的に「建築会社の倒産について」を語ってみたいと思います。…あくまで個人的にですが^^;
目次
建築会社の倒産が続く近年
はい、多くのお客さんを巻き込んでしまう、規模の大きな建築会社さんの倒産。
その会社さんで家を建てている真っ最中の人はもちろん、家を建てたあとの人も『今後のメンテナンスはしてくれるの…??』という不安がありますよね。
ちなみに、昨年の2017年はパパマ〇ハウスさんの倒産がありました。
*パ〇マ〇ハウスさんの現在は、屋号だけ引き継いで別の会社さんが運営している状態で、昔の家づくりとは違って、定額の安めの価格設定で売り出しをしています。
欧〇ホームさんに関しては、まだ破産申請を出した状態のようですので、これからどのような対処になるのか?はわかりませんが、今だからこそ、皆さまにも建築会社の倒産についてこの機会に考えていただければと思います。
危ない会社を見抜くためのコツとは
因みに、家づくり相談をしていて、欧〇ホームさんをお勧めしたことは一度もなくて
理由は、
- 何となくでも、家づくりが時代の流れに合っていない気がしたこと
- 業界としては、昔から危ないと噂されていたこと
- 建設業許可の閲覧をしていたこと
からです。
「それって牧原さんみたいに家づくりの専門家だから見抜けたことなんでしょ??」
と思われるかもしれません。
確かにそうかもしれませんが、皆さんでも私と同じように「この会社はあんまり…」と何となくでも判断できるのではないか?とも感じています。
詳しくは過去に書きましたこちらの記事↓↓↓
こんな会社は危ないかも?倒産しそうな工務店を見抜くコツ!(2016年5月の記事)
にて語っておりますので是非ご一読ください。
この記事でも規模の大きな会社さんこそ『注意が必要』と書いていますし、気を付けるべき要素にまさに当てはまっていましたね。
建築業界の3つの傾向を知る
ここで、おススメしなかった理由の一番目の『時代の流れ』について少しだけ解説をしていきます。
大きく言うと、今の家づくりは、3つの傾向があると言えます。
傾向①:日本全体の戸建総数は縮小傾向にあること
とある予測値では、2025年には新築着工棟数が今の3分の2になると予想されています。
これはつまり、
- 建築会社さんも全体で3分2になる可能性もある
が言えますし、
会社の規模が大きければ大きい程、全体の総数が減れば、そのまま自社の年間施工棟数の減少となる為、深刻な問題です。
こういった流れが解ると、大きな規模の会社さんが、
- 多角化展開(例えばリフォーム事業に力を入れる)
- 1棟当たりの利益率の増加
を考えている事もわかります。
ちなみに、利益率の増加に関しては、単純に利益率を上げる意外にも、色々な方法があります。
- 打合せ期間や工期の短縮(人件費の削減)
- 部品の削減(より企画型の家づくり)
- 部材の簡略化(仕入れ単価の削減、施工期間の短縮)
- 建売事業の強化(人件費の削減)
なども利益率を上げる要因だったりしますが、注意してみていれば、そういったことに取り組んでいる大手さんばかりだったりします。
ですので、もし、上記のようなことを考えていない会社さんであれば、逆に『大手さんだけど、このやり方で本当に大丈夫??』と思って頂ければとも思います。
傾向②:ハウスメーカーさん、工務店さん、建築家さんを同時比較できる時代
昔と違い、今は会社を選ぶ時に、インターネットで色々な情報を見出す事が出来るようになりました。
インターネットの広告は、地元の工務店さんでもつかえる時代ですし、SNSをつかって会社を探す事も可能です。
また、家づくりのブログを見たり、私のような相談窓口を利用されたり、クチコミサイトを閲覧したりすれば、いろいろな方の家づくりの情報を知ることができるような時代です。
こういったことから、昔のように、『ハウスメーカーさんだから安心』という時代でも無くなってきているのはご理解頂けますよね。
だからこそ、
会社さんは選んでもらえるような家づくり
をする必要が出てきているのです。
- 性能に特化する
- 品質に特化する
- 提案に特化する
- 価格に特化する
などですね。
ここで、際立つ事が出来ない会社さんは、これからもどんどん選ばれなくなる傾向になるかと思います。
傾向③:広告宣伝をかければ良い!という時代ではない
昔は、
- 芸能人を起用したCMをバンバン流したり、
- 展示場を新規で出したり
広告宣伝費をかければそれなりに新規のお客様を集めることができましたが、今は、傾向②でもお伝えしましたが、かつてほどの効果が期待できません。
そして、この広告宣伝費は、会社の経営を大きく圧迫する可能性がある事は、知っておいてもらいたい話でもあります。
総合住宅ハウジングセンターを見ていると、
- 空き地が目立つようになってきた
- 有名ハウスメーカーさんが撤退した
などは解り易くあったりします。
逆に、
- 単独展示場を出す
- 建売現場を展示場に一時する
などの傾向にもなっています。
10年先はだれも解らない!
…もちろん、どんな会社でも経営状況は刻々と変わっていきますので、私たちのような住宅のプロでも『10年後にもこの会社は絶対に残っている!』ということまではさすがに断言できません。
*本当に財力のある会社さんであれば、残る事もあるかと思いますが…
ですから、この話はあくまで『建ててから3年~5年はもつ会社さんは?』という判断ぐらいでしかないとも思います^^;
それでも、今回の欧〇ホームさんを私がお勧めしていなかったように、少し不安を感じる建築会社さんを見分けることができるというのは大きな強みと言えますよね。
不安定な時代だからこそ、備えもしっかり!
このようにいくら事前にいろいろと調べ上げても、その建築会社の本当の内情というのは外部からは正確には把握できません。
そのために、
「建築中なのに会社がなくなってしまった…」
そんな万が一の状況を少しでも回避できる完成保証という制度もあったりしますし、それ以外にも、「お金払ったのに!」というまさかの事態を回避するための方法があります。
こちらのインタビュー記事の中にお金の支払い方法に関してのアドバイスがありますので、ぜひご参照ください↓↓↓↓
最高の家づくりをする為に:~かえるけんちくさんとの対談企画【契約】~
不安を感じる建築会社を嗅ぎ分ける術を持つと共に、万が一の事態が起こり得るこの時代だからこそ、「備え」もしっかりしておきたいですね。
↓↓↓参考記事はこちらから↓↓↓
参考記事01:こんな会社は危ないかも?倒産しそうな工務店を見抜くコツ!(2016年5月の記事)
参考記事02:最高の家づくりをする為に:~かえるけんちくさんとの対談企画【契約】~
参考記事03:建設業許可の閲覧方法
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