…突然ですが、
ハウスメーカー営業マンが持ってる『うちの会社は凄いんだぞ!』オーラ…特に大手ハウスメーカーは、話のふしぶしから伝わってくるように感じるのは、私だけで…^^;
と言いつつ、私も以前は、そのうちの一人だったのですが…
はい、今回は、そんな大手ハウスメーカーが、本当に凄いのかを検証してみたいと思います。
私なりの考えも踏まえてお伝えしてみたいと思います。
因みに、
皆様は、ハウジングセンターに行った時に、入る会社さんをどうやって決めていますか??
- 『なんとなく』
- 『名前をしっているから』
という方が多いとは思います。
もちろん“偶発性”を考えれば、こういった方法も一つだと思います。
目次
ハウスメーカーこそ、事前に決めて入るべき!
因みに、家づくりにおいて“偶発性”は大切だと思います。
*特に人との出会いは重要な会社決定要因となりますので、そこら辺を考えると…
ですが、上記のように『なんとなく』『名前を知っているから』では、時間だけ取られる!という事も多く出てきてしまいます。
今の時代、ハウスメーカー・工務店・建築家と家づくりを考える方にとっても垣根が無くなってきているので、
ここで下手に時間をとられてしまうのでは、実は限られた時間内で決めていかなかければいけない家づくりでは、もったいない!
のです。
そこで今回の話。
実際にまわる際、自分たちが意図した家づくりをしているハウスメーカーさんに狙って行けるようにしてもらう為の情報です。
まずは、基本的な所からおさえて行きましょう。
ハウスメーカーの構造体
構造体の基本的な説明は、地震に強い家を建てるでお伝えしていますので、ご参考頂ければと思います。
ハウスメーカーさんの構造は、大きく鉄骨と木造で別ける事ができます。
*コンクリート構造は、ハウスメーカーさんではありません。
因みに、
- ハウスメーカーの鉄骨と言えば、基本的には、軽量鉄骨造の事を指します。
- 木造は、木造軸組工法とツーバイフォー工法の二つ
に別ける事が出来ます。
また、ハウスメーカーさんの中で特徴的な構法として、
- 家の8割以上を工場でつくるユニット工法(鉄骨、木造)
という作り方があり、全部で5つの構造に別ける事が出来る訳です。
この記事では、
- 軽量鉄骨造
- ユニット工法
の2つに関する話をしていきたいと思います。
軽量鉄骨造のハウスメーカー
軽量鉄骨造の代表的なハウスメーカーさんは、
- 積水ハウス
- 大和ハウス
- へーベルハウス
です。
またその中で、
工場生産8割以上のユニット工法をメインとしているハウスメーカーさんは、
- セキスイハイム
- トヨタホーム
になります。
まずは、軽量鉄骨造のメリットとデメリットを見てみます。(対木質系ハウスメーカーと比較した時)
軽量鉄骨のメリット
メリットは、少ない構造体で家の強度が取れる事から、
- 間取りで大空間が取り易い
- プランの自由度が木造よりも高い
という所。
木造よりも自由度が高いという所は、木質系ハウスメーカーのデメリットになりますので、そちらで書きます。
逆に軽量鉄骨のデメリットは?
デメリットは、営業マンさんから聞く事も少ないかも知れないので、しっかりと理解しておきましょう。
- 鉄骨造の方が、地震等で家が揺れやすい事
- 鉄骨造の方が、木造よりも断熱性や気密性が低い事
の2点があげられます。
と言っても、最近のゼロエネルギーハウスなど、鉄骨造としても断熱性能を上げる必要が出てきており、実質的なデメリットは、その為の対策をこうじる事で、価格が高くなるという事だと思います。
鉄骨の家は揺れやすいの?
先ず、最初に誤解があるといけないので、この話をしますが、
そうなんです。
木造と比べて、鉄骨の家は、地震の際に揺れやすくなります。
これは、ハウスメーカーさんから出ている耐震の資料にも応答倍率という言葉で書いてあります。
応答倍率を簡単に説明すると、
1階の揺れに対して2階の揺れがどれだけ揺れるか。
この応答倍率を鉄骨、木造で比較すると、鉄骨の方が揺れる事がわかります。
その為、各ハウスメーカーさんは、
制震装置(積水ハウス:シーカス|大和ハウス:ディークトD|へーベルハウス:ハイパーフレーム構法|トヨタホーム:T4)をつける事で、この揺れを抑える工夫をしています。
鉄骨住宅に関して、この制震構造は、木造住宅と比較する際、必要になってくる装置なんです。
また、この制震装置をつけたとしても、応答倍率は、木造の方が良い場合も多く、しっかりと説明を聞いておきたい所です。
木造よりも断熱性が劣るの?
こちらは、鉄骨と木造で熱の伝わり方が違う事を考えればご理解いただけると思います。
で、
この鉄骨が、柱や1階、2階の床の梁、壁や天井のブレースと、
家全体を囲んでいる事を想像して頂ければ、その冷気を如何に対処しなければいけないのかがご理解頂けるはず。
特に冬の寒さに関しては、足元の冷えや、家があったまりにくいという事になりますので、対策が必要です。
具体的な対策としては、外からの冷気を如何に防ぐかです。
大和ハウス:外張り+内貼り断熱|へーベルハウス:ネオマフォームをみてもわかりますが、外側を断熱材で囲う必要があるようです。
これらの対策をしたとしも、
断熱性能を木質系ハウスメーカーや断熱・気密性に拘っている工務店さんのと比較した際の数値で言えば、低いレベルです。
こちらは、別のサイトで、断熱性の数値(2011年の性能比較)に関して記載がありましたので、ご参考下さい。
木造で断熱性を売りにしているハウスメーカーさん
- スウェーデンハウスさん
- 一条工務店さん
- セキスイハイムのグランツーユー
*全て木造2×6工法です。
と、Q値を比較して頂ければご理解頂けると思います。
高気密高断熱の10個の注意点でもお伝えしています。
ユニット工法って?
このページの最後に、鉄骨構造のユニット工法に関して少し学んでおきましょう。
メインで取扱をしているメーカーさんは、セキスイハイム、トヨタホームになります。
ユニット工法は、工場生産率80%以上となっており、かなり特殊な工法で、四角いボックスの組合せで家を建てていく工法です。
メリットとしては、
- 耐震性が非常に高い事。
- 工場で家を作る為、短工期で完成できる事。
デメリットは、
- 間取りの不自由さ
- 価格が以外と高い
という所です。
間取りの不自由さは、
工場でつくる四角い箱の組み合わせとなる為、組合せ方の限りがあり、色々な工法の中でも最も制約が多い工法とされています。
価格は、
セキスイハイム、トヨタホームの大手2社しか取り扱えない為に、『工場生産、短工期』と言う割には高く、高粗利の商品として業界でも知られています。
*こちらは、そもそものハウスメーカーさんでの価格設定が問題になっているようにも思います。
まとめ
上記の話をしっかりと理解して頂く事が先ずはハウスメーカーさんを知る事の第一歩となります。
間取りの不自由さや価格に関しては、実際に提案してもらう必要もあるかと思いますが、先ずは、大まかに選定していく必要があります。
また、上記であげた
- デメリットをしっかりと理解した上で
- どのような対策をとれば良いのか??
を最初のタイミングで考えておく事もハウスメーカーさん選びにおいて重要な要素となります。
↓↓↓参考記事はこちら↓↓↓
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参考記事1:高気密高断熱の10個の注意点
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