これからの家づくり 対談企画 現場

浸水被害をどうカバーする??

投稿日:2018/07/22 更新日:

水害にあったときに 浸水被害からの生活再建の手引き
参照:震災がつなく全国ネットワーク

国土交通省ハザードマップポータルサイト

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浸水被害は補助金だけでは何ともならない現実

この数年間の異常気象を考えると、備えあれば患いなしと本当によくよく思います。

今回、西日本豪雨を受けて、【備え】に関して、改めて考えてみたいと思います。

【罹災証明で出る国からの補助金】

  • 東日本大震災で300万円
  • 鬼怒川河川の氾濫で1m以上浸かった場合で100万円
    *今回の西日本豪雨も100万円ぐらい?と業界では噂されています。

*被害状況などによって細かい設定の違いがありますので、概要として捉えて頂ければと思います。

被災後の事を考えれば当然、その価格で元の生活に戻るようなことも出来ません。

一階が浸水被害を受けた時を考えれば、簡単に考えても、最低でも500万円ぐらい(以上?)のリフォーム費用は見ておきたい所ですし、もし、全壊となった場合を考えると、どうするんだろう?とも思います。

災害には個別で備える

では個別で備えるとなった場合、どうしたら良いのでしょうか。

  • 現金を蓄えておく
  • 家づくりで工夫して、被害を少なくする

などの事前の備えも考えられるかもしれませんし、その他にも方法はあるかもしれません。

ですが、一般的な結論から言えば、【災害時こそ、火災保険】が一番の対応方法になるのではないかと思います。

事前の情報収集

また、

“備え”に対しての一番目は、事前の情報収集

です。

この後の対談記事でも話が出てきますが、ハザードマップでの確認は必須項目になりますので、そちらはリンクより確認して頂ければと思います。

国土交通省ハザードマップポータルサイト

浸水被害についての対談(火災保険:鈴木)

先日の対談記事でも登場して頂きましたが、今回の西日本豪雨を受け、再度お願いをして、火災保険の鈴木さんに話を聞いていきました。

話を聞いていると、

火災保険こそ、補償内容をしっかりと検討して、『どんな時に、何ができる?どうしたら良い??』を知っておく必要があるかと思いました。

家づくりを考えている方はもちろん、既に家をつくられた方も、参考にして頂ければと思っております。

過去の災害から学ぶ

牧原 央尚

牧原:『今回の西日本豪雨、かなりの被害報告が上がっています。それを受けて、再び、話をお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願い致します。』

鈴木 雄策
鈴木:『はい、よろしくお願い致します。』

牧原:『被災後の対応を考えると、過去の水災の話をお聞きした方が良いかと思います。例えば、3年前の鬼怒川の氾濫の時を振り返れればと思いますが、、

鈴木:『あの時は確か、1m以上の浸水被害で100万円の補助金が国からでたかと思います。

牧原:『鬼怒川の氾濫後、リフォーム費用が賄えなくて、現状空き家がとても多くなったと聞きます。そういったいざという時の備えは、どうしたら良いのでしょうか。』

鈴木:『そうですね、当然、100万円の補助では足りませんし、1m以下の浸水被害の場合、軽度と言うことで補助が出ない事も考えられますし、その他になにかあるか?と言っても、正直に言えば、殆どないかと思います。』『だからこそ、個人個人で対策を考えて置く必要があると思いますし、その際、火災保険というのはとても重要な要素になってくるかと思います。』

牧原:『そうですよね、自然災害をカバーするのであれば、基本的には火災保険。ですよね。水災に関しても火災保険で基本カバーする、ですね。』

事前に、ハザードマップを確認する

牧原:『少し基本的な話からお聞きしていきたいのですが、先ず、どのような手順で火災保険、水災被害の予防を考えていけば良いかを教えて頂けますか?』

鈴木:『はい、先ずは基本的な所ですが、浸水エリアに関しては、その街のハザードマップを確認して頂ければと思います。今回の西日本豪雨、岡山県の真備町の水災被害に関しても、ハザードマップと照合をした際に、被害地域とハザードマップは殆ど一致していました。』

牧原:『ハザードマップで色がついている立地の所は意識する、ということですね。』

鈴木:『はい、加えて、土砂災害などのエリアも見れるのであれば、見て頂きたい所ですし、私たちとしては、火災保険を提案する時に、そこら辺は必ず確認して説明をした上で検討して頂くようにしています。』

鈴木:『もちろん、必要以上に心配する必要もないので、例えば、大きな河川があって、その周辺の方でも、全てがダメという話でもなく、ハザードマップを見て、浸水の可能性があるか?をしっかりと判断して頂く必要があるかと思います。』

牧原:『なるほど、それぐらいハザードマップには正確性があるということですね。』

鈴木:『…勿論、想定外の出来事がある場合もありますが、整合性が高いと思いますので、先ずはそこからですね。』

牧原:『鈴木さんもちょうど今、ご自宅の家づくりを考えていますが、ハザードマップはどうですか??』

鈴木:『私の所はハザードマップ上は大丈夫なのですが、、、2㎞ぐらい先に、過去に浸水被害があった経験があったので、水災保険は付ける予定です。

牧原:『…そうですか。微妙な範囲というのもありますよね…、、、そういった所も含めて、最終的には、検討が必要そうですね。』

*ハザードマップのリンクは一番下にあります。

火災保険

実際の水災被害にあったとき

牧原:『では、実際に水災被害にあった時は?どうすれば良いのでしょうか?』

鈴木:『はい、先ずはこちらも知識としてですが、インターネットで、水災被害にあったときの手引きというのが出ていますので、そちらは確認しておきましょう。』

*最後にリンクを貼っておきます。

鈴木:『先ずは被害状況の確認で、被災後の写真を撮っておくなどは大切です。その後は、先ずは保険会社(担当者さんが解れば担当者)に連絡をして頂くのが一番早いです。』

牧原:『火災保険の担当者さんって、意外と顔が見えない事も多いのですが…』

鈴木:『火災保険ってそうですよね。ですが大抵の場合は、専用のフリーダイアルがあるので、その番号は控えておくなどが大切ですね。』

牧原:『鈴木さんは、いつもお客様(?)とお電話している印象がありますが、どのような対応をされているのですか?』

鈴木:『私の場合は、例えば、台風や豪雨などの事前に事象として、解っている場合は、「なにかあれば、」という内容のメールを事前にお客様にお送りするようにしています。』

鈴木:『そういったメールをお送りすると、返信として「こんな時はどうすれば??」「こんなことがあったのですが、火災保険で対応してもらえるのか?」という相談も結構きたりするので、そういったことも含めて、加入時にしっかりと説明する必要があるな~と常々思います。』

牧原:『確かに、今回のような水災被害にあった時以外の微妙な事象…何となくこれってどうなの??というのも多いのが火災保険の内容かもですね。』

補償金額に関して

牧原:『もう少し根本的な話をお聞きしますが、火災保険って、対象金額を決める必要があるじゃないですか?』

牧原:『例えば、3000万円の家づくりだったとしても、火災保険の補償金額は、3000万円にするか?2000万円、1500万円にするか?とか、、、保険料も変わってきますので、悩みます。』

牧原:『また、その時に水災を補償として入れる入れないは当然あるかと思いますが、その時って、例えば、水災は金額マックスで出るのでしょうか?』

鈴木:『はい、例えば、水害被害が発生して、1000万円の補修費用が必要!となれば、1500万円、2000万円、3000万円で火災保険を組んでいれば、どれでも全て出ます。』

(*火災保険は、補償金額を加入時に設定でき、上記はいくらで設定するか?という話です)

牧原:『そうですか。そうすると、例えば、簡単な浸水と考えれば、、あくまで浸水ですが、最大で設定する必要はないかもしれませんね。』

牧原:『逆に、例えば、土砂災害などの可能性をあるのであれば、全額(通常は建築費用分)かけるべきという判断も必要と思います。ここら辺もハザードマップを見比べて、計算する必要がありそうですね。』

鈴木:『まさにそうなんです。個別でしっかりと検討が必要です。』

家財と水災の違いは?

牧原:『また、こちらは少し今回の水災と関係ないのですが、火災保険の中には、家財保険というもありますよね。』

鈴木:『はい、あります。』

鈴木:『ここは皆さま知らない場合も多いのですが、壁掛けテレビのような家に引っ付いているモノは家の本体としてみなすので、家財でなくても対象になったりします。』

牧原:『壁掛けテレビは家財ではないんですね。。。』

鈴木:『そうなんですよ。ここら辺の補償対象の範囲を知ってない方も多いですね。あと火災保険って意外とつかえる時も多くて、例えば、パソコンに水をこぼしてしまって、壊れちゃったりしても、保険が出たりもするんですよ。』

牧原:『以前もそういった話をされていましたね。』

鈴木:『はい、火災保険って、保険料もかかりますし、新しい家であれば、基本加入されると思うのですが、あまり知られていない。。。如何に知ってもらえるか?というのが、私としての今後の課題でもあります』

牧原:『ありがとうございました。』

火災保険の基本的な内容の確認

話をまとめると

  • ハザードマップを確認する
  • 被災された場合の手引きを見ておく
  • 実際に被災されたら、先ずは保険会社さんに連絡をする

という流れです、是非、覚えておいて頂ければと思います。

国土交通省ハザードマップポータルサイト

水害にあったときに 浸水被害からの生活再建の手引き

*参照:震災がつなく全国ネットワーク


まとめ

今回は、急きょ浸水被害に関しての話をさせて頂きました。

火災保険は、なかなか考える機会も少ないかと思うのですが、自然災害が頻繁に起こる昨今だからこそ、また家づくりのタイミングだからこそ、しっかりと検討して頂けるタイミングかとも思っております。

また、昨日までで電子書籍の半額期間が終わりました。少額ではありますが、期間中にご購入いただけた方の売上をYahoo!ネット募金(平成30年7月豪雨緊急災害支援募金)にて振り込まさせていただきました。

↓↓↓参考記事はこちらから↓↓↓

鈴木さんとの対談記事:家づくりには必須!火災保険に関する対談企画

先回の記事:e戸建5回目のコラム掲載~会社を決める前にしておきたい2つのこと~

先々回の記事:間取り相談【お客様の声】

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