これは台風なのか?というほど、春の嵐が吹きまくってますね。
家づくりを考えている方、また現場が始まっている方としてみたら、この強風で現場大丈夫かな?
と思うと思いますし、こういった強風で家の揺れも感じますので、大きな地震が来たら我が家は大丈夫なのだろうか…?と心配になったりしますよね。
地震対策を考える
はい、間もなく3.11を迎えるということで、CMで本木雅弘さんが「全国統一防災模試」実施中!と告知していますが、皆さんは防災対策、何かしていらっしゃいますか?
もちろん、家の中にいるときに震災が起こるとも限りませんし、どんなに備えても運が悪いときもありますが、「ああ…準備しておけば良かった…orz」なんて後悔するのだけは避けたい所です。
最低限の備えを考える時なのかな?とも思います。
因みに、南海トラフ沖地震が間もなく起こる可能性は70~80%と言われており、やっぱりできる限りの備えはしておきたいですね。
*10年ほど前?ぐらいからずっと言われている事でもありますが…。
具体的にどんな対策があるの??
因みに、少し想像を働かせてみると!!
もしそうなったら、停電・断水はほぼ間違いなく起きますので、まずはそのための備えをしておきたいところです。
- トイレ用の水
3.11のときに断水が続いた地域に住んでいた親戚いわく、なかなか困るのがトイレ用の水だそうです。
確かにトイレを流せないのは、もし夏場だったら…とか思うと…><ですね。
親戚はいつもお風呂に残り湯をためておくタイプだったので、運よくそれをトイレ用水にできたそうですが。
もし、残り湯を溜めておかないタイプでしたら、断水が始まる前にすぐお風呂に水を溜めておくことを忘れないように心がけておきたいですね。
飲み水以外でも生活用水はいろいろと必要になります。
- トイレ対策
あとは、もし水が確保できなかったときのため、もしくは水が底を尽きてしまったときの場合にもトイレに先手を打っておきたいところ。
便器の中に黒いビニール袋を敷き、そこにトイレ用凝固剤を入れれば簡易トイレになりますので、自宅のトイレ内に黒いビニール袋と凝固剤を何十セットか備えておけばトイレ対策は万全です。
- 防災リュックの中身をチェック
避難所でも食料や毛布などは配布がありますが、衛生面は気になるかもしれません。
お風呂にもなかなか入れない避難所生活で少しでも快適に過ごせるように、替えの下着や靴下、タオルなども防災用リュックに詰めておくといいと思います。
毎年3月には防災リュックの中身をチェックするなど、3.11の教訓を未来に活かしたいですよね。
さて、少し実際の家づくりの話に切り替えてみたいと思います。
前回のブログでは、耐震性能についての考え方をお伝えしてみました。
*先回の記事:今の家づくり、耐震性能、等級の考え方はこう変わった!
【まずは間取りありきで考えてから耐震について考える】
という説明をしましたが、近年ではいろいろな部材の開発により、思ったよりも簡単に地震対策ができるようになっています。
今日はそのひとつである【UFO-E(ゆーふぉーいー)】についてご紹介してみたいと思います!
たまたま、現場を拝見した事もあり^^;
耐震?制震?免震?…減震??
いまはどこのハウスメーカーでも工務店でも地震対策についてちゃんと考えてくれますが、
『そもそも耐震とか免震とかいろいろ聞くけど…なにがいちばん安全なの?』
という声はよく聞きます。
まずはその違いから簡単ですが、説明してみますね^^
耐震
耐震とは、地震の揺れに耐える建物という意味です。
つまり、強い揺れを受けても建物に強度があるので倒壊しにくいですよ、という事です。
はい、言い方を変えれば、家の中は普通に揺れます^^;
因みに、家の揺れ方としては、少し大げさに書きますが、上層階に行けば行くほど揺れますし、家具などは固定しておかないと危険です。
耐震のメリットは、
- 補強工事がしやすい点。
- 価格UPが無い点
ですね。
よく「耐震工事中」という現場を見かけますが、既に建っている建物に耐震工事をすることはそれほど難しくありません。
制震
建物の内部に揺れを吸収する部材を入れることです。
制振の基本的な考え方は、耐震の所で説明した、
- 建物上階部分の揺れを少なくする事
が一番メインの考え方です。
当然、上の階が揺れない
- =建物の傷みも少なくなる
ですので、それ以上のメリットもあります。
因みに、こういった地震対策は全般的に、建物が高くなればなるほど有効で、制振に関しては、超高層ビルにもよく使われています。
2004年に完成した、現在アジア一高い建物である台湾のランドマークビル「台北101」でも制振装置が使われています。
一般の住宅に関しても、追加する価格の観点から、制振装置は耐震の次に取り入れやすい装置でした。
その為、
- 制振の実績は比較的多く安心です。
- 30坪前後の二階建ての家で、30~50万円。
ので、悪くない選択です。
免震
免震は、地面から伝わる地震の揺れを受け流して緩和することです。
地盤と建物の間に免震装置を入れて、そもそも一階部分から揺れを建物に伝わらないようにしますので揺れを感じにくく、家具の倒壊も避けられます。
愛知県庁本庁舎や東京駅も免震工事を施したそうです。
ただ、この免震ですが、工賃がとっても高くなり、話を聞いて辞める!という方が殆ど^^;
一般住宅で免震を取り入れるとしても、最低でも300~500万円、こだわると1本近い価格に行く事もあり、『そこまでしなくても…』と住宅営業マンが口を揃えて言ったりもします^^;
減震
そこで今回の話の減震という考え方です。
免震とちょっと似ているのですが、
- 免震は揺れを「逃がす」というイメージの一方、
減震は揺れを「減らす」というイメージです。
本当は免震を採り入れたいけど…いざ金額を見ると「お、おお…」とテンションが下がってしまいます…^^;
そこで、この減震です!
減震装置は免震装置ほど大掛かりな装置を使わないので、低コストで済むことが非常に大きなポイントになっております!
*イメージは制振と同じ、安くできる感覚です。
私が現場で見た減震装置【UFO-E】
減震装置も今はいろいろあるんですが、私が先日見かけたのは【UFO-E】という装置。
こちらです。
この平たいディスクが【UFO-E】です。
このディスクが、摩擦によって揺れを減らしてくれるという感じです。
↓こんな動きをします。
じゃあ実際どれだけ揺れを減らしてくれるのかっていったら、
↓こんな感じです。
全然揺れてないですね^^
減震装置自体は、いま各メーカーがいろいろなタイプのものを開発しています。
免震工事に比べたらもう全然金額が違いますし、これから家づくりを始める人にとって絶対知っておくべき部材だとも思います。
私が家づくりに携わるようになって約8年、建築業界は日進月歩で年々新しい工法や部材が誕生しますので、こういう新しい情報や知識をどんどん増やすのも私の大切な仕事の一環!…ですね^^;笑
現場へ足を運ぶと、このようなリアルな情報を見ることができますので、なるべく行くように心がけております。
単に家づくりの現場を見るのが好き…だったりもしますが^^;
↓↓↓参考記事はこちらから↓↓↓
参考記事1:同じ間取りだけど、耐震等級、A社は2だけど、B社は3
参考記事2:木造二階建てに構造計算は必要??
先回の記事:今の家づくり、耐震性能、等級の考え方はこう変わった!
…
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*気軽にお問合わせください^^
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