久しぶりに住宅に関連する統計データを見てみようと思います^^;
平成29年度は家は買い時?
を、統計データをつかって話をしてみたいと思います。
データとしてみるのは、これまで何度かこのブログでもお伝えしてきており、相変わらず同じですが、住宅金融支援機構の住宅市場動向(この記事は、平成29年度の統計をつかっています)です。
平成28年度からのデータ推移を見ながら、
実際に私が家づくり相談として、現場で感じている事を書いていきたいと思います^^
目次
平成29年度、家は買い時か?
さて、
早速ですが、先ずは、住宅の統計データを簡単に見ていきましょう!
【平成29年度、家は買い時か??】(調査対象:一般消費者)
こちらを見て頂くと解りますが、
- 平成28年度から変わらず、一般消費者としても半数以上は、家の買い時と判断
しているようです。
ただ、その中で、
- 『どちらとも言えない』が増えている
といる所も見逃せません。
ここ最近の家づくり相談にこられる方を見ても、
- 消費税増税が先延ばしになったり、
- 低金利が相変わらず続いていたり、
と、外的要因での変化が良い意味で少ない為、住宅購入検討者さんも少しゆっくりと考えているように思います。
逆に【家を今!決める理由】があまりない。
という状況なのだと感じます。
…
専門家はどう考えている?
ではでは、
家の買い時に関して、専門家はどのように考えているのでしょうか。
【平成29年度、家は買い時か??】(調査対象:ファイナンシャルプランナー)
はい、
こちらのデータは逆に面白くて、調査対象をファイナンシャルプランナーさんにすると、
- 『買い時ではない』という割合が増えています。
一番の理由は、住宅価格の高沸で、ここに関しては、判断が難しい所ですので、最後に少しまとめて話をしていきたいと思います。
…
家づくりの今後の流れを把握する
さて、次の統計データも面白いと思います。
【今後の重点的取組事項は??】(調査対象:住宅事業者)
建物性能に関しては、頭打ち??
上記のグラフを見て頂くと、平成28年度からの推移が面白くて、住宅事業者さんとしては、
今後の課題として、昨年よりも大きく下がっているのが、
- 建物の性能
でした。
ここは現場感覚で言ってもそのように感じます。
これは、ある程度の性能をどこでも出せるようになってきたことが言える気もします。
ようやく、
- 大手ハウスメーカーさんの窓が樹脂とアルミ(内外)のペアガラス→樹脂(内外)のペアガラスへ標準仕様になってきていたりします。
断熱性能を決める最大の要素は、窓です!
家の熱の半分以上は窓から侵入しますし、出ていきます。
その窓で、これまで樹脂とアルミを使い続けていたハウスメーカーさんも、ようやく樹脂サッシを標準と採用するようになってきた動きからも解ります。
建築会社さん側としては、
- 耐震性能
→当然、耐震等級3をベース - 断熱性能
→樹脂のペアが標準になりつつある
という感覚の会社さんも多くなってきていますので、ここがある程度満たされてきているため、性能での差別化がより難しい時代になっているのです。
【雑談:ハウスメーカー営業マンさんと】
『うちは、樹脂サッシをつかっているし、今はこれだけの断熱性能が取れるんですよ!』
と話をするハウスメーカーの営業さんが増え、良い意味で、ハウスメーカーさんが工務店さんの性能に追い付いてきた感覚もあります。
*すみません、私が住んでいる愛知県内の工務店さんのレベルが高いのかもしれませんが…(??)少し先をいく会社さんだと、窓はトリプルガラスを採用している所もあります。…他の県の工務店さん事情はどうなんだろう??と感じる事も。
…
時代は何処に向かう?
という事で、
当然、今後の課題としては、統計データにも表れていて、
- 土地の仕入れ
→建築条件、もしくは建売にして売るのが一番早い - 提案力
→営業マンさんのマンパワーで売れるようにする為に
という所が重点課題となってきているように思います。
…
因みに、提案力とデザインは似ているようですが、デザインに関しては、各会社さんの規制がある為、変えられない部分も意外と多く、項目としては、別として考える事が出来るように思います。
住宅業者選びのポイントは?
逆に一般消費者から見ると
【住宅会社を選ぶポイントは??】(調査対象:一般消費者)
一般消費者としては、
- 建物の性能
- 立地
- 価格
などが、
『今後より重要だ』
と考えているのがわかります。
ここは、ギャップがありそうですね。
…確かに、
- 『提案力って言われても…なんだ?それは?…どう判断するんだ??』
となりますし、
- 実際に提案を受けてみて、
- 比較してみて、
- 良い提案がその中であって、
初めて、提案力の違いが判るという観点から考えると、判断は出来ない所だと思います。
なので、ここでは、
『あ、住宅事業者さんは、提案力とかを重点的に考えているんだな~』
と思って頂く感覚で良いかと思います。
家は買い時ではないの??
さて、このブログで一番お伝えしたかった住宅の価格に関しての話をしていきたいと思います。
二番目の統計データでお伝えした、ファイナンシャルプランナーが言う【住宅価格が上がっているから!買い時ではない】という理由に関してですね。
はい、住宅価格、確かに上がっています。
ここは家づくり相談をしていて、色々な会社さんの提案を見ていて、正直な話をすれば、
- 大手ハウスメーカー(大手!です)
- ローコスト系メーカー
さんを除けば、
- 『工務店でも建築家でも、大きなビルダーでも、、、家の価格は、むしろどこもあまり変わらなくなってきたな~』
というのが私自身の本音の所です。
特に本体価格の部分は、どこも同じような価格観になっているように感じます。
- 『お、この会社、お値打ちだな~』
という所はヒアリングしていると、
- その会社さんの利益率が低いだけ
- 後は、地域による価格観の違い
があるぐらいの感覚になる事も多いです。
地域による価格観の違いとは、例えば、同じ愛知県でも、名古屋の会社さんと豊橋や一宮の会社さんでは、全体の価格観が多少違うように感じます。
恐らくですが、純粋に人件費の問題なのかな?という感覚もありつつです。
兎に角、
『本体価格は、意外とどこも変わらなくなってきた!』
が言えるように思います。
逆に、
- 地盤改良
- 外構費用
- 造作家具費用
などは、まだまだ、会社さんによる価格の違いがはっきりと出る所もありますが…
家の価格は上がっているけど…
家の価格ですが、確かに、どこも上がっているように思います。
ですが、それに伴い、
- 基本的な性能が上がっている事(設備費用の上昇)
*先ほどお伝えした、窓の仕様が上がっているなど - 住宅会社さんの利益率は少しづつ低下してきている事
*どこも同じような価格観や仕様観になってきていて、【見えざる手】が働いているようにも感じます。
も併せて感じる事が出来ます。
ここら辺と、最近の物価上昇…というよりも、主に人件費の上昇とが相殺されつつあるようにも感じます。
…
はい、何が伝えたいの?と言われそうですが、今回は今の家づくり、住宅業界の流れを皆さまと共有できればと思い書いてみました^^
このブログ記事の参照データはこちら:住宅金融支援機構の住宅市場動向(平成29年度)
ではでは
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さてさて、少し最後にご紹介です。
こちらは、ご紹介文を頂いたので、そのまま掲載させて頂きますね^^
~紹介文~
初めまして!本書の著者である、家づくりコンサルタントで一級建築士の船渡亮(ふなとあきら)です。前作『間取りで暮らす技術1』では、私が間取り診断をするときの診断方法やチェックポイントなどを、家事動線を中心に紹介しました。
今回のテーマは、住宅の『スペック』です。
どんなに素晴らしい間取りでも、日当りが悪かったり、冬寒くて夏暑かったり耐震性に不安があったりすれば、理想の暮らしを実現することは出来ません。つまり『間取り』の良さを100%引き出すのには、『スペック』が伴わないとダメなのです。
ここでいう『スペック』とは、日当り、断熱気密、換気・通風、構造、防犯、メンテナンス性のことです。私の間取り診断ではこれらを全てチェックしていくのですが、そのポイントを一般の方にもわかりやすく紹介したのが本書になります。
本書を読むことで、住宅に関わる『スペック(性能)』の本質的な部分は網羅でき、快適で安心・安全な家にすることが出来ます。また間取りが手元にある方は、本書を読みながらチェックし、これから家づくりを始める方は熟読して、家づくりに役立ててください。
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↓↓↓参考記事はこちら↓↓↓
関連記事01:その間取り、トキメク間取りになってます?
関連記事02:同じ間取りだけど、耐震等級、A社は2だけどB社は3
関連記事03:家のデザインを考える!価格UPの応用編
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