今回の記事は、注文住宅、会社による価格の違いを理解する!という話です。
*先回の続きの話でもありますので、もしお時間あれば目を通して頂けると、より理解が深まるかと思います。(先回の記事:基礎知識だけど、超重要!家づくりでお金の基本を理解する)
はい、話を進めていきますね。
先ずは下のイラストの違いを見て頂ければと思います。
↓↓↓
イラストを比較してみると
- 左:一般的に多いリビング
- 右:南側、全て窓にしたリビング
です。
…
“注文住宅、会社による価格UPの違い”
を細かく解説していく際、一番解り易いかと思い、“窓”のイラストで、解説をしていきたいと思います。
過去に、少し同じような内容の記事も書いておりますので、こちらもご参考ください。
(参考リンク:ハウスメーカーさんと工務店さんの違い【窓】)
例えば、家づくりの要望で、
“リビングは開放感にしたい!”
を考えた時、イラストの右の家の方が圧倒的に開放感が出ます。
…
目次
注文住宅の価格、会社による違いは何故おこる??
先ずは、
イラストをつかって、
一般的な“標準仕様のリビング”の解説からしていきたいと思います。
↓↓↓
上のイラストは、全て標準仕様のイラストになっています。
- 表面的なクロスやフローリング
- 建具や窓は勿論、
- その裏(見えない部分)にある構造関係
も全てです。
…
例えば、その状態から、右のイラストのように窓を全開にして、開放感を演出する場合、
↓↓↓
表面的には、“窓の価格UP”だけで済みそうですですが、実は、
- その裏にある構造関係の価格UPまた、窓が広くなる為に、
- 目隠しの対策(外構も含め)
- 内装(建具(ドア))の調整の為の価格UP
を考えないといけません。
…
つまり、単純に“窓の仕様の価格UP”だけにはならない事が多いのです。
ここを掘り下げて、注文住宅で、価格UPがどのように起こっていくか?の解説をしていきますね。
…
窓の仕様UPによる価格UP
解り易く、一番最初のイラストを使って説明していきます。
↓↓↓
- “窓自体の仕様変更によるお金のUP”
例えば、
- 右:窓の幅1800㎜.高さ2200㎜
- 左:窓の幅3600㎜.高さ2400㎜
とすると、右はよくある窓ですが、左はもしかすると特注になる事も出てきますが、単純な部材での価格UPは、恐らく10~20万円の違いになります。
…
ですが、同じような仕様変更をしても、50万円、もしくは100万円近く上がる会社さんもあるので、注意も必要です。
構造の仕様UPによる価格UP
上のイラストでも解るように、窓をいっぱいまで広げるとなると、
“見えない部分、構造部分”も考える必要が出てきます。
単純に窓だけを変えれば良い訳ではなく!
- 窓下の受けの木材の変更
- 周辺木材の変更
- その木材にどのような強度が必要か?
を考える必要が出てきます。
そうなってくると、必要な項目として“構造計算”という少し細かい家の耐震計算が必要になってきます。
*構造計算の詳しい話は、『木造二階建てに構造計算は必要??』でお伝えしております。
結論を言えば、木造2階建ての家でも、構造計算をする必要が出てくるのです。
…
そこで、構造計算の費用としては、20~30万円の予算UPが必要になってきてしまいます。
…
会社さんの中には、そもそも全ての家で構造計算をかけている会社さんもある為、会社事の違いが出てくるという事です。
“構造計算”になれていない会社さんの場合、中には、50万円以上の価格UPがかかる会社さんも出てきます。
…
構造計算後、それに対応できる施工会社さんかどうか?のチェックも!
構造計算をすることで、窓サッシの枠の細かい部材指定(見えない土台部分の指定)が出てきます。
そういった費用UPも出てくる会社さんもありますし、細かい部材を指定するということは、
- 構造計算
↓ - 忠実に施工
が出来るのか?の判断も必要になってくるという事でもあります。
施工品質、施工対応力が求められるようになってきます。
【リンク:施工品質】ーーー
以前のブログで書いてますが、“欠陥住宅”の注意点の一つとして考えて頂ければと思います。
参考記事2:欠陥住宅に当たるかは…最終的に、運!?回避するための2つの方法と、会社さんごとの対策方法
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視界を考えた時の仕様UP
また、
イラストのように、広い開口を考えれば、当然にその分視界が開ける事になりますので、“目隠し”や“有効に使う為の工夫”も考える必要が出てきます。
そういった外構費用のUPも考える必要が出てきます。
…
その際、会社さん毎の
- “提案力”
- “対応力”
は勿論、
- 会社ごとの外構費用の違い
なども考える必要があります。
注文住宅は、対応できる会社かどうか?も大切!!!
はい、少しまとめます。
上記のように、“窓を大きく!!”を一つ考えるだけでも、
結果として、
- “選ぶ会社さんによっては、もしかすると、100万円近く価格UPが変わってしまう可能性がある”
という事のご理解を頂ければと思います。
- 価格UPの会社ごとでの違い
- 対応できる会社さんかどうかの違い
は契約前に検討が必要です。
…
構造計算などの費用は必要経費です!
また、上記でお伝えしましたが、建築会社さんの中には、窓を広げたとしても
- 構造計算
- 構造補強
をしないで、『えいや~!』でやってしまう会社さんも…少ないですが、あるように思います。
注文住宅の怖い所でもありますが、
建築のプロ(その会社の方)から:
『これぐらいなら、経験でこうしておけば大丈夫だよ~』
と言われ、“その良し悪しの判断がこちらとして出来ない”が為に、押し切られてしまう事も出てくるという事です。
個人的には、構造計算費用は、今後何十年と生活の基盤となる家を考えれば、必要経費かとも思います。
…
イラストのように、
“自分たちで出来る内装の工夫”
で、家の雰囲気は変わりますので、この話は、“窓を広げれば良い”という話をお伝えしている訳でもありません。
注文住宅を考える際、
- “窓一つ”で、色々な違いが出てきてしまう事
- “価格も含めた提案力”の違い
の理解をして頂ければと思っております。
注文住宅、特に契約後の価格UPを考えると、事前理解が必要な要素かと思いますので、今回お伝えしてみました。
…
はい、記事を書いていながら、もう少しこの話は深堀できそうなので、次回のブログで、さらに細かい話を書いてみたいと思います^^
↓↓↓参考記事はこちら↓↓↓
先回の記事:基礎知識だけど、超重要!家づくりでお金の基本を理解する
参考記事1:ハウスメーカーさんと工務店さんの違い【窓】
参考記事2:欠陥住宅に当たるかは…最終的に、運!?回避するための2つの方法と、会社さんごとの対策方法
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