2017年は年初からトランプさんの発言に右往左往な感じですね^^;
家づくりは内需産業なので、そこまで影響もないのかと思いつつ…気になる所としては、長期金利の影響ですね。
と言っても、こちらは色々な意見があるものの、しばらくは同水準で進むであろう!との見方も多いですし…*参考にして頂ける金利の記事:ZAI:2017年の住宅ローン金利動向はどうなる?
はい、という事で、2017年の家づくりの二回目の記事です^^;
先回の記事:2017年の家づくりに続いて話をしていきたいと思います。
今回は、もっと大きな2017年家づくりの流れを、(私自身の予想も踏まえて^^;)書いていきたいと思います。
目次
価格の2極化、性能での差別化ができない時代
いきなり本題ですが、
2017年の家づくりは…というよりも、今後の流れとして、
- 価格の2極化
- 性能での差別化が出来ない
がより進んでいくように思います。
価格の二極化が進む:
と言っても、より安い家づくりが増える、というよりもセルフビルドなどの考え方や、内装の見せ方の工夫が進むことで、費用対効果の高い家づくりになっていく感覚です。
因みに、継続して見られる物価上昇の(少しづつ)状況でもありますので、
- 外国人労働者さんの増加
- 安い建材供給が進んだり
等も進んで行く事も考えられ、それはそれで注意が必要だったりします。
家づくり期間中に、“どんな情報を、何処で仕入れて、どう判断していくか?”がより重要になるという感覚です。
また、
性能での差別化がしにくい:
こちらは、ひと昔前のように、ハウスメーカーさんと工務店さんで構造や家の性能(断熱や気密など)で明確に差が出ていた時代ではなく、むしろ個別の会社さん事に比較検討していく時代となってきました。
むしろ、ハウスメーカーさんの家づくりよりも、一般の会社さん(工務店さん・建築家さん)の家の方が基本的な性能は上!という状況がある上で、どのような家づくりをしていくのか?
の二つが言えると思います。
その結果として、個人的には、2017年は、
- 性能
- デザイン
- 土地探しがより困難に
の3つを注目していて、皆さまと共有させて頂ければと思います。
性能はZEHが主流に!…高断熱・高気密は一旦頭打ち!?
先ずは、この話ですが、2016年の後半から、特に顕著に感じられる事として、どの建築会社さんも、ZEH対応が求められるようになってきているようです。
つまり、多くの方が“ZEHをつかいたい!(補助金が出るので)”という状況ですが、2017年は、その流れが加速するような感覚です。
ZEHって何??
という方も当然いらっしゃると思いますので、簡単に解説すると、
ZEH=ネットゼロエネルギーハウス
の事で、端的に言えば、“家庭でエネルギー収支をゼロにしよう!”という国の取り組みの事です。
具体的には、
- 高断熱化
- 省エネの家電を採用する
- 太陽光発電システムに代表される創エネ
の3つが挙げられていますが、
注意点として、
ZEHに関しては、
- 気密測定などは求められない!
- 断熱基準は、UA値で0.6(Ⅳ地区)(Ⅰ~Ⅲ地区で0.4)
という状況があります。
…純粋な比較はできませんが、Q値的な感覚(昔の感覚)で言えば、
- Ⅳ地区でQ値:2.0程度
- Ⅰ~Ⅲ地区でQ値:1.2~1.5程度
です。
つまり、ZEHは、
- 気密性能は問わない
- 断熱性能も普通
だったりする為、あくまで、最低限の高断熱化を推奨している状況です。
…もっと思い切った話をすれば…ハウスメーカーさんの鉄骨系の家づくりの性能でもZEHがとれるぐらいの程度のレベル。
つまり、ZEHは、
“高気密・高断熱よりも、ゼロエネルギーにする為に”の考えに重きを置いていて、高気密・高断熱化をより進めるよりも、太陽光などで創エネをした方が環境の負荷も軽減できるでしょ!
という考えになります。
ZEH基準を考えつつ、今の断熱性能の全体を見ると、
“どこまでの断熱・気密性能が必要か?”
を自分たちでも、しっかりと考える必要があるようにも思います。
また、
気密性を高める為には、
- 施工品質の上昇
- 換気システムなど、設備としても隙間の少ない家づくり
が求められる話になり、それによる価格UPも当然に出てきますので、こちらも、“どこまで?”を検討していく必要があるかとも思います。
…話がそれましたね^^;
注意点としては、“ZEH仕様でも隙間風で寒い”
は起こりえる話をご理解頂きつつ、ZEHに関する考えを取り入れて頂ければと思っております。
2017年もデザインは重要な要素に!
次にデザインの話です。
こちらは、以前から話を何度かしていますので、簡単に^^;
色々な建築会社さん(工務店さん・建築家さん)と話をしていても実感する事ですが、これからの家づくりは、“価格に応じて、よりカッコいい家づくり”が求められるようになってくるとも思います。
これは、
建築会社さん側の観点からすれば、上記のように、
差別化できるポイントがデザインしかなくなってきた!
という事が言えますし、
お客様側からの観点で言うと、情報過多の時代で、“カッコいい(自分好みの)家を見てから”が普通になってきているので、求めるデザインレベルが上がっている。
という感覚です。
という事で、2017年も引き続き、デザイン性の良い会社さん、デザイン感覚の合う会社さんをより求めて頂く必要が出てくるかとも思います。
土地探しがより難しくなる!?
最後は土地に関してですが、2017というよりも、こちらは、東京オリンピックの2020年までは同じ流れかとも思いますが、数年前と比べて、
“土地探しが非常に難しくなってきた!”
が言えます。
そして、この流れは2017年も顕著になっていくようにも思います。
理由は、
- 土地が出ない
と言うよりも、
- 土地が出ても、業者さんがすぐに買ってしまう。
- 土地が出る前に、業者さんが買っている。
という二つの事が挙げられます。
“良い土地だな~”と思ったら、“○○メーカーの建築条件付き、建売用地だった”となる事が多いという事。
これは、建築業界側からの話をすると、今は
- 建売業者さんは土地を買いたい
- 大手ハウスメーカーも土地を買いたい
- 地元の工務店さんも土地を買いたい
↓
どの会社さんも、
- 土地を買って、建築条件付き!
又は、 - 建売で売っちゃう!
の方が楽!
という考えになってきており、業界全体で、どこもかしこも土地を買いたい状況だったりします。
さらに、
業者さんが買う場合、一般市場に出る前に買っちゃう事が殆ど、その為に一般市場に、土地が出てきにくい状況だったりしますし、^^;
売却不動産を扱う不動産屋さんとしても、土地が出てきたら、上記のような業者さんに売る方が儲けもデカく、しかも楽で速い!
という2点から、“土地が出にくい状況が続く!”この流れはより加速していくようにも思います。
そういった意味で言えば、
土地から探して注文住宅→気に入った会社(もしくは人)で建てる事
が難しい時代になってくるともいえるかもしれませんね。
まとめ
2017年前半の流れは2016年の家づくりの流れが引き続きより加速していくようにも思います。
因みに、
- 土地がない
→中古住宅やマンションを購入して、リノベーション
も進んでいく流れかとも思います^^
“2017年に家を建てる”
先回と今回で、2017年の大まかな家づくりの流れ、特に気になった情報を共有させて頂きましたが、如何でしたでしょうか。
建築会社さんの動きを知っておいて頂く事は、皆さまの家づくりにもきっと何かの役に立つはず!^^
家づくりは、それを作る事が出来る会社さんの数が、非常に多く、それぞれがそれぞれの立場から情報発信をしていますし、そもそも家一軒を考えると、知っておくべき項目も多く、情報の取捨選択はとっても難しい買い物です。
結局の所、
最後の判断は
- “自分たちがどんな家をつくりたいのか?”
- “情報の取捨選択”
がとっても重要になってくるかと思います。
そういった際に、私たちのような家づくり相談所をつかって頂く事もありかとも思いますし、良い家づくりをして行って頂ければと思います。
↓↓↓参考記事はこちら↓↓↓
参考記事1:やっぱり木造が良いと思う!
参考記事2:そろそろデザインが最初の家づくり
参考記事3:土地探し、知っておきたい10の方法
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