今回は、家の日当たりに関しての話です。
- 折角建てた家のLDKに日が当たらない!
- 営業マンは大丈夫って言ったのに、、、暗い!
など、実際に建ててから、上記のような事があっても後の祭りで、そこで一生住み続けることを考えると、とても怖いことです。
先日、ご案内した記事から、間取りのご相談を頂いた中でも、“日当りに関する質問”が多くありましたので、一度、隣地との距離と家の日当たりを計算方法をまとめてみたいと思います。
建ててから、日当りが悪い!を解消する為にも是非参考にして頂ければと思います。*間取り相談は随時受け付けていますので、下の問い合わせページからお問合わせくださいね
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家の日当たりは大丈夫??
先ずは、基本的な考え方からで、日当りの考え方をお伝えしますが、
- ①.隣地の建物の高さと距離を考える
↓ - ②.太陽の角度を計算する
↓ - ③.細かい所を調整する
↓ - ④.間取りで日当りを改善する為には?
の流れになり、一つづつ解説していきたいと思います。
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STEP①.隣地との距離を考える
日当りを考える上で、最も気になる所としては、隣地(南側)の建物の高さとその距離です。
*細かい話をすれば、東、西側の建物もポイントになりますが、70%は南側の建物の影響ともいわれますので、この南側の建物に関して考えていきたいと思います。
*
①-1:南側の建物の高さと距離を計算する
- H:高さ
- D:距離
先ずは南側の建物の高さをその距離を調べます。
上の図のように、
- H(高さ):庇の先端から窓の高さまで
- D(距離):庇の先端から窓までの距離
を調べます。D(距離)に関しては、すぐに測る事が出来ますし、H(高さ)に関しても、今はホームセンターなどに行けばレーダーポインターなども安く売っていて、そういったものを使う事で測ることは可能です。
ただ、高さに関しては、わざわざレーダーポインターを買うのもあれなので、知識として、かなりザックリと話をしてしまうと、二階建ての平均の軒高(庇までの高さ)は6m前後が多いので、H=6mでざっくりと計算して頂いても良いかと思います。
正確な数値であればそれに越したことはありませんが、大よそでも大丈夫です。また、窓の高さなども計算する必要がありますので、それらの高さ(地面からの高さ)に関しては、各建築会社さんに聞いて頂ければ良いかと思います。
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STEP②.太陽の角度を計算する
次に太陽の角度ですが、先ずは日の入り方(角度)を知ることが大切で、距離の計算が出来たら、次は太陽の角度を考えます。
こちらは、知識として知っているかどうか?で、解り易く、最も高い角度(夏至)と最も低い角度(冬至)の角度をしってもらい、その上で、その距離を考えてみたいと思います。
↓夏至と冬至の日の角度↓
この夏至と冬至の角度は(太陽光の角度)
- 夏至(78°):
→1m(距離)行って5.6m(高さ)上がります。 - 冬至(30°)
→1m(距離)行って0.6m(高さ)上がります。
となります。という事で、もし、南側に二階建ての家(軒高6m)の家があった場合、全ての日差しを南側の大きな窓から入れようと考えると、Dの距離は、
- 冬至で、
10mの離隔が必要になってきます。 - 夏至で、
1m強の離隔が必要になってきます。
夏至のタイミングであれば、南側の建物の距離から2mほどあけておけば日は入ってきます。その一方で、冬至の場合、10mほどあけておかないとすべての日は入らないというのが解ります。
、、、冬至での日当たりを考えると、全面が道路になっていない場合は、先ず無理かと思いますが、事前にこの計算だけは考えておきたい所かと思います。
また、家づくりの日当たりを考える!!このページでもう少し細かい日の入り方を説明しているので、こちらも参考にしていただければと思います。
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STEP③.細かい所を調整する
日当り計算の③は、細かい所を調整してもらえればと思います。例えば、将来的な話として、南側の家の高さが変わる事も考えておきたい所で、南側の家が
- 2階+ロフト付きの家になった場合:
Hの高さが8mぐらいになる可能性も。 - 3階建てになった場合:
Hの高さが8.7~9m
も検討しながら、その場合も含めて、どのように日当たりを確保するか?を考えていく必要があります。
この日当たりの確保に関しても、家づくりの日当たりを考える!!で話をしていますので、そちらもご参考くださいね。
*
色々な屋根の形を考える
また、一般の二階建ての軒高とは違う高さも色々とあります。
このイラストのように、そもそも敷地自体に高低差があったり、南側の建物の屋根形状が、違っていたりする場合もありますので、そういった所を少し調整をして、必要な距離を考えてもらえればと思います。
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STEP④:日当たりを改善する!
さて、ここまで計算(考え)が出来れば、後は自分たちの家づくりに集中して、日当たりを考えていく事が出来ます。
- 駐車計画
- 建物の形
などの基本を検討しつつ、先ずは家の配置計画を考え、その上で、『外からの日当たりがどうにも悪そうだ!…どうしよう??』となった場合の改善案をここでご紹介していきますが、
- 窓の位置を考える
- 吹抜けを設ける
- 2Fリビングにする
ざっくりと言えば、上記のような改善案があげられます。
*こちらに関しては、下のリンクで詳しい記事を以前から書いてありますので、ご参考頂ければと思います。
その他には、間接採光を考える事で、家を明るくしたり、“窓の先に見えるもの”に注意して開放感を出す事は出来ます。
また逆に、特に夏場などは、日当りが良すぎる事を防ぐために、庇をしっかりかけて、日射のコントロールをする事が重要になってくるので、日当りの確保を優先しすぎない感覚も大切です。
細かい話をすれば、
- 設置する窓の高さや位置を数センチ変える
- 天井高を変える
- フローリングやクロスの色目を変える
- 細かい建具の収まりや巾木や廻縁などを変える
など、挙げ出したらキリがないぐらい、細かな所で実際の感じ方を変える事は出来、こういった所は、家の性能などでは表現できない部分ですが、とても重要な所でもあります。
実践だと、具体的に“ここをこうしたら!”が言えますので、もし気になる方は間取り相談も引き続きしておりますので、ご相談いただければと思います。
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↓↓↓参考記事はこちら↓↓↓
参考記事1:2階リビングのメリット・デメリット
参考記事2:吹抜けは本当に寒い?を検証してみる
参考記事3:家の契約前後、間取りの検討は大丈夫??
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