家づくりの注意点

家づくりにおける地盤調査や地盤改良に関して

投稿日:2015/11/17 更新日:

今回は、家づくりにおける地盤調査や地盤改良に関しての話をします。

最近あったマンション杭打ちデータ偽装の話もあり、今回の話をしますが、この地盤改良工事に関連するニュースを見てると、業界の縮図のように思えてしまっています。

一般住宅でも、昔から地盤改良屋(地盤調査の会社)さんと建築会社さんのよろしくない関係というのは、多く言われてきている話で、今回は、マンションや大規模建築に関してですが、

家づくりをされる方にとってみれば、

『一般住宅において、地盤調査や改良は不正はないの??』

が気になる話だと思います。

因みに、一般住宅における基礎的な話をすると、

先ず、調査方法としては、基本的にはスウェーデンサウンディング方式という方法が主流で、今回話題になっているボーリング調査などは、ほとんどの場合しない事が多いです。

*最近では表面波深査法という調査方法も出てきています。

*スウェーデンサウンディング方式は、最も簡単に安価で調査できる地盤調査として、特に一般住宅の地盤調査では最も普及している方式です。

様々な地盤調査がある中で、どのような調査をするべきか?

ですが、こちらは改良工事屋さん(専門業者さん)から言わせれば、

“スウェーデンサウンディング式の調査で一般住宅規模であれば十分”

という前提の上で時と場合によって、それぞれの調査を組み合わせてするべき!という話だそうです。

リンク:地盤調査ってどんなものがある?

家づくりにおける地盤改良って

一般の家づくりにおける地盤データの改ざんはあるの?

この地盤調査に関してですが、先ずは色々な調査方法がある事を知って頂き、その上でお話しすると、一般の家づくりにおいて地盤調査に関しては、改ざん(流用)が行われる事は少ないように思います。

*表現として難しいのですが、なかなか今回のようなデータ改ざんは起こりにくい状況かな~と思います。

  • 建築規模の違い
  • 事前調査と事後報告の違い
  • 建築スケジュールの違い

などから、一般的な家づくりの場合、

基礎調査は、家の請負契約後にお客様から実費を貰って調査する事が殆どです。

もし気になる場合は、スケジュールを予め聞いておいて、実際に見に行くのも一つの方法で、実際に調査している方から説明を聞きながら、そのタイミングで、

『あ、このポイントは地盤が強いな!(弱いな!)』

が、ある程度解りますので、そういった事をして頂けく事で、より安心して頂けるかもしれません。
*事前に建築会社さんにその希望を出しておいて頂くと良いかと思います。

また、以前のブログ記事で、土地を調べる!という内容を書いてますが、今は、そういった過去の個別データがインターネットで見られる為、そこら辺の地域性と照合しつつ、最後はトータル的に判断して頂くと良いかと思っております。

話を戻しますが、戸建て住宅の場合、マンションのような大規模建築と比べると

  • 完成までのスケジュールが決まっている
  • 調査報告までの期間が長い

といった今回問題となっている内容とはならない事が多いという事ですね。

また、通常、その調査後に、調査会社(改良会社さん)さんと建築会社さんの判断で、補強内容が決まるのですが、

最近では、

  • 調査会社さんがその調査結果に基づいて、改良方法を回答する。
  • 調査会社さんが責任を持って、地盤保障する(10年保障や20年保障)

となっており、正直な話をすれば、安心して任せられる内容となってきている話でもあります。

地盤改良工事で注意する点は?

なので、一般住宅においては、データの改ざんを気にするよりも、

地盤改良内容として

  • 地盤調査を誰がやるのか?
  • 保障は付くか?
  • 地盤改良工事が不要な場合は?

の3つが重要だったりします。

また、お伝えしている通り、調査自体が契約後に行われる事が殆どですので、

調査結果が出た

→それをチェックする

→補強方法を出す

にあたって、

  • 調査結果の説明を受ける。→補強方法はどのような判断をしたのか?→その保証は?

の三つの手順を踏んで頂ければと思います。

“それでも心配!”という方がいれば、

  • 自分たちでその一つ上の補強方法を希望する!

という方法も出来る事も理解しておきたい所です。

*当然ながら、補強内容としては、お金の問題も出てきますが、自分たちで必要と思う補強方法を選択するという判断も出来るという話ですね。

基礎補強の説明図

上の図は、一般的に多いとされる基礎補強方法ですが、左から

  • 標準基礎:特に補強無しの場合、ベタ基礎のみで追加の費用はかかりません。
  • 表層改良工事:基礎下~1.5mぐらいまでが弱い地盤の場合の補強方法で40~60万円ぐらいで出来るものです。
  • 柱状改良工事:2m以上深い所まで補強がいる際に採用される補強方法50~80万円ぐらい
  • 鋼管パイル工事:2m以上深い所まで補強がいる際に採用される補強方法80~150万円ぐらい
    *価格に関しては、30~40坪の家を想定しています。

になっていますので、覚えておきましょう!

因みに、補強費用に関しては、建築会社さんによっては、利益がかなり乗る会社さんもありますので、“改良費用のおおよその金額はいくらぐらい?”は、聞いていただくと良いかと思います。

改良工事が必要ない!場合はどうすれば良いの?

ではでは、今回は、この話を少し掘り下げて良ければと思います。

『改良工事は必要ありません!』

という判定が建築会社さん側から出てきた時の話をしてみたいと思います。

普通なら、契約前に予め見込んでいた改良費用(*価格は上記を参照)が、要らない!

それを聞いた瞬間は、ご夫婦でハイタッチしたくなるようなシーンですが、意外と個人的には怖い話だったりします。

たとえ、その土地が強くても、

  • 近くに大きな車が通る道路が通っていて、その振動が多い場所
  • 近隣状況で、日ごろから小さな振動が発生しているエリアの場合
  • 大きな震災で起こる小さな余震

を考えると、表層改良工事をしておいた方が良い場合があります。

土地の補強を考える時に、

  • 自分の土地の強さ
  • 周辺環境の状況
  • 震災の影響

という二つの判断をして行って頂くと良いと言われているという事で、地盤改良工事をしておけば、

表層改良をしておけば

その土地の地盤と家の地盤(例えば今回のような場合、50~100㎝の表層改良工事)で別物になるからです。

そうする事で、振動が直接家に伝わりにくくなるという話も多くの所から聞く話です。

勿論、周辺状況や地盤状況によりますし、建物自体に大きな影響を与える話ではない可能性もありますが、

地盤調査では出てこない怖さ!

という事を、改良無しの判定が出た場合は、意識して頂くと良いかもしれません。

愛知県で言えば半分ぐらいの土地で一般住宅の場合は改良無という判断が出る事もありますので
*調査会社さんによる判定の違いがあるのであくまで感覚的な話です。

地震が起こった時の微振動の回数の多さを考えたり、周辺状況にもよる話ではありますが、そういった事も少し意識しつつ、地盤改良に対して取り組んで頂くと、より安心して家づくりが出来るようになるのではないでしょうか。

↓↓↓参考記事はこちらから↓↓↓

参考記事1:地盤調査ってどんなものがある?

参考記事2:地盤改良工事:鋼管パイル5mの工事費用はここまで違う

参考記事3:土地を調べる!

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