構造・性能

地震に強い家を建てる【1回目】~色々な工法~

投稿日:2013/09/22 更新日:

地震に強い家づくりが良いな…

日本の家づくりを考えた時に、ベースで重要なのは、『地震に強い家を建てるという考えがあるかと思います。

そこで、この記事では、

  • “地震に強い家とは??”

というテーマでお話できればと思います。

また、一般住宅の8割弱が木造建築という事もあり、地震に強い(木造の)家というテーマをメインとしてお話いたします。

その上で、鉄骨やコンクリート造も比較できた方が解り易いので全体を俯瞰する意味でも、併せて話をさせて頂きます。

木造軸組工法ツーバイフォー工法に関しては、以前の記事で、概要の説明をお伝えしていますので、そちらも併せてお読み頂ければと思います。

さてさて、話を進めていきますね。

皆さまは、“地震に強い家”と言われてどのような事をイメージされますでしょうか。

  • 『やっぱり鉄骨の家がよさそう!』
  • 『○○工法は、地震に強そうだ!』
  • 『ハウスメーカーさんが良いんだろうな!』

など、様々なイメージが出てくるかと思いますが、ここは、意外と勘違いされている場合も多くあります。

例えば、“○○工法”という話をすると、

営業マンさん:『弊社は○○工法という独自の工法を採用していて、普通の家づくりよりも、すごく強いんです!』

お客様:『おお、そうか。確かにこの“○○工法”は強そうだな!』

となり易いのですが、

○○工法というと

ユニバーサルフレームシステム、シーカス、シャーウッド、マルチバランス、ビッグフレーム、テクノスター、アエラストロング、メタルウッド、J-wood、SE、Hs金物、テクノストラクチャー、グランウッドボイス、MJ-wood、ハイブリッド、ガイアス、ハイビーム、トヨタSW、EST、ハイパーフレーム、ロッキング、ツインモノコック、スーパーウォール、KES、WPC、スーパーストロング構造体

*各住宅メーカーさんが出している家の工法名(構法)

といった感じで、ざっとあげただけでもこれ位の工法が出てきます。

そして、それぞれの住宅会社さんは、自社の工法が如何に強いか??という説明をしてきます。

逆に説明不足な建築会社さんもあり、

うちは、

  • 在来工法です。
  • 金物工法です。

ぐらいの説明で、さらっと話を終える会社さんもあります。

このような説明の有無で比較してしまうと、『…やっぱりハウスメーカーさんの方が構造は強そうだ!!』という話になったりもします。

また、会社によっては、

  • 耐震等級3以上!
  • 壁倍率が11倍相当のものをつかっている!
  • ここまでやっても倒れない実験をしています!

など、表現方法もそれぞれ色々とあります。

という事で、この状態ですと、正しい比較が出来ません。

そこで今回の話です。

ドット

地震に強い家をどうやって判断する?

では、実際にどのような判断で、地震に強い家を考えればいいのでしょうか。

この“地震に強い家”を考える時に、

各社の工法を比較する前に!

抑えて基本知識というのがあります!!

それが、下の図面です。

家の構造、工法

先ずは、単純に分類していく事が重要です。

それぞれの分類を上から簡単に解説していきますね。

分類1:木造?鉄骨?RC??

先ずは、大きく分類して頂き、それぞれの違いを理解する必要があります。

それぞれのメリットデメリットですが、

  • 木造のメリット:価格が3つの中で一番安い、表現力は一番自由度が高い!
  • 木造のデメリット:鉄骨やRCと比べると材質としてみると、一番度が弱い
  • 鉄骨のメリット:木造よりも強い
  • 鉄骨のデメリット:木造よりも価格が高い、木造住宅よりも家が揺れる、断熱性能と気密性能が木造よりも落ちる
  • RCのメリット:3つの中で一番強い
  • RCのデメリット:一番価格が高い!施工が難しい!

という話が言えたりします。

…まだまだありますが…^^;

はい、先ずは、こういった根本の話を理解する必要が出てきます。

先ずは【木造or鉄骨orRC】の三つの構造があることを知っておきましょう。

ドット

分類2:木造の分類を考える

次に、木造での分類ですが、

木造というと、大きく

  • 在来工法
  • 2×4工法

の二つに分類が出来ます。

  • 在来工法のメリット:2×4工法と比べて、様々な工法が選べる。建築の自由度が高い!
  • 在来工法のデメリット:工法によっては、構造として弱い所もある
  • 2×4工法のメリット:基本スペックとして、地震に強い!
  • 2×4工法のデメリット:工法として間取りやプランの制約が多くある!

というメリット・デメリットが出てきます。

それぞれに良い所悪い所があり、実際に判断するとなると、間取りの提案をみたり、価格の違いを聞いたりしないと判断はできませんが、先ずは大きく理解していきましょう。

また、地震に強い!を考えると、

  • 2×4工法

が実績などをみても安心できたりします。

参考記事:ツーバイフォー工法

ドット

分類3:在来工法をさらに細かく分類する!

では次です。

最後は、木造軸組工法での分類別けになり、これが出来れば、どの工法が一番良いかな??に関しての悩みもある程度の解決が出来るかと思います。

例えば、木造軸組工法と一言に言っても、

  • 木造軸組工法
  • 金物工法
  • 木造ラーメン工法

という3つの分野に別ける事が出来るんです。

この3つに関しては、次のページで詳しくご紹介しておりますので、ご参考ください。

先ずは大きく分類していこう!

地震に強い家を建てる為に

はい、話を戻しますが、

地震に強い家を建てる為に、

基本となる工法(構法)選びですが、まずは上記の図のような分類が出来る!と思って頂くのが、良いように思います。

これが出来ると

『あの会社は、“○○工法”と言っていたけど、木造軸組工法のこの分野でしょ!』

と理解する事が出来ていきます。

そして、

それを踏まえて

地震に強い家の2回目~工法の見分け方~

を話していきたいと思います。

色々な工法の簡単な見分け方と、注意しておきたいポイントに関してお伝えしていますので、是非ご参考頂ければと思います。

意外と知らない事も多いかもしれませんので、お楽しみに

↓↓↓関連記事↓↓↓

地震に強い家を建てる(2回目):工法の見分け方

地震に強い家を建てる(3回目):耐震、制震、免震に関する事

関連記事:徹底比較!木造ラーメン構法

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