もし各工法を営業マンとして話すなら

木造軸組工法の歴史やメリットを少し営業風に説明するとしたら…

投稿日:2013/09/06 更新日:

木造軸組工法

やっぱり日本の木造建築といえば、木造軸組工法が一番!!ですよね。

そこで、今回は、その木造軸組み工法に関しての話をさせて頂ければと思いますが、単純に木造軸組工法を説明するとあまり面白くないので、

もともと営業の経験もあるので、もし、営業の立場だったらこうやって説明するかな~と思案しながら書いてみようと思います。

少し大げさに書くと思いますので、ご配慮ください^^;

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木造軸組工法は、大きな地震と共に進化してきました。

先ず、知っておいてもらいたいのが、木造軸組工法(最も一般的な家の工法)は、戦後の日本建築において、最も進化をしている構法です。

一番大きなきっかけは、阪神段震災。

この時、同じ木造でも2×4工法と比べて、木造軸組工法の家の弱さが露呈された結果となりました。

その為、しばらくの間、受注も鉄骨や2×4工法が延び、この在来軸組構法は下がるという状況になりました。

ここからです。

ここから、木造軸組工法の進化が始まります。

この阪神大震災から現在まで、他の工法と比べられないほど進化してきています。

まず注目されたのが、震災の時に、2×4工法が壊れなかったのはなぜか?という所で、結論としては、

  • 柱、梁で支える木造軸組工法と違い、
    2×4工法は、家の壁全体で家を支える構造になっている事。

でした。

この『家を壁で支える』という考えがまず木造軸組工法に取り入れられました。

今では、木造住宅全体で、この耐力壁の考えが最も重要視されています。

構造計算の耐震強度もこの耐力壁の量で決まるといっても過言ではありません。

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さらに、木造軸組み工法は進化を続けます。

次に着目されたのが、

  • 柱と梁のつなぎの部分

です。これまで、柱と梁にお互い堀を掘って、つなぐ方法から、つなぎ部分に金物をつかうようなりました。

なるべく木材を削らずに済む為、地震時に力がかかり易いつなぎ部分の強度を強くしており、現在、多くの建築会社で採用されています。

こういった金物をつかった構法は、通称“ピン工法”と言って、柱や梁の真ん中に金物を埋め込んで、つなぎ部分をどの金物の強度で持たせるという工法です。

まだまだ、改善がなされていき、その次に柱や梁自体の改善がなされてきました。

柱や梁も、一本の木を使うのではなく、集成材(板を重ねて柱や梁にする)をつかう方が、家の性能として、ばらつきがないという事から採用が増えてきています。

こうする事で、より広い空間を木造でもとれるようになったりもしています。

*但し、この柱の集成材の有無に関しては、賛否両論ある為、どちらが良いかというのは、判断が難しいようです。

これらが全てまとまって出来たのが、今木造工法で最も旬??な工法である木造ラーメン工法だと言えると思いますが、それはまた別の機会で

はい、というように、今でも木造軸組工法は進化を継続しています。

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木造軸組工法のメリット

木造軸組工法のメリットとしては、

  • どんな間取りも表現できる。
  • 施工できる会社が最も多い(ほとんどの施工会社で施工可能)
  • 構造の制約が、他の工法と比べ少ない。
  • 価格もお値打ち。

つまり、木造軸組みのメリットは、なんでも出来る!!

ここに尽きます。

木造軸組工法2

木造軸組工法のデメリット

ではでは、ちょっと営業マンの話をやめて、そのデメリットをお伝えします。

デメリットとしては、

  • 何でも出来る=建築会社の裁量次第でどうにでもなってしまう。

も言えると思います。

例えば、

価格を極力下げようと思ったら、

  • 柱や梁の部材単価を下げる。
  • 柱の太さを変える。
  • プレカットの工程を安くする。

などなど、実際に現場で私たちが見ても、『?』と判断できない部分での価格調整も出来たりしてしまうのが、木造軸組み工法の怖い所です。

これは、注意しないといけません。

と言っても、どこを注意すれば良いのか?となるかと思いますが、結論を言えば、信頼できる業者かどうかです。

例えば、要望に対して何でもできるので、

  • 『ここに窓を付けたい』⇒付けれます。
  • 『壁を取りたい』⇒取れます。
  • 『耐震等級3をとりたい』⇒取れます。

といった感じで、ある程度の要望であれば、基本的には出来てしまうのだからこそ、注意したい所もあるんです。

例えば、耐震等級3だから大丈夫!ではないことを理解しておく必要があります。

耐震等級3だから、ではなく、バランスの良い窓配置や壁配置を、自分たちでも少し心がけておきましょう。

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気をつける木造軸組工法の施工業者のチェック方法

上記のように一番は注意したいのは、その業者が信頼できるかどうかという所なのですが、

ここではその他の所で見極める方法をお伝えします。

チェック1.ピン工法かどうかのチェック

⇒こちらは簡単にチェックできますね。

ピン工法だから安心という訳ではありませんが、木造軸組工法の中でも、ピン工法は少しお金がかかります。

なので、構造的な意識をしっかり持っている会社なのかの判断も併せてできると思います。

チェック2.ローコストで木造軸組工法を採用している所は少し注意

⇒ここはすごく重要です。

価格を抑える方法を採用する中で、木造軸組工法は上記のように何でもできます。

その為、ローコストメーカーさんの木造軸組工法は、少し疑問も出てきてしまいます。

  • 個人的にはローコストで家を建てるならツーバイフォーの方が断然安心だと思います。

チェック3.施工する業者のチェック。

⇒細かく説明すると長くなるので要点だけお伝えすると

  • 建築現場が綺麗かどうか。
  • 大工さんに話しかけた時、きちんとコミュニケーションを取れる大工さんかどうか。
  • 3つぐらい違う会社の完成現場見学に行き、なんとなく綺麗だな~と思えるかどうか。

この三つのポイントがクリアできれば、その下請け業者さんは◎です。

チェック4.第三者の評価をもらう。

⇒こちらは、できればで結構ですが、できるだけいろいろな方の評価をネットや周りに家を建てた人に聞いてみましょう。

現場チェックする機関も当然ありますので、そういった事をお金をかけてでもやりたい方は、一度ご相談頂ければと思います。

まとめ

木造軸組工法のちょっとした説明をさせていただきました。

特に業者の選定方法は是非参考にして頂ければと思っています。

↓↓↓参考記事はこちら↓↓↓

参考記事1:木造ラーメン構法

参考記事2:2×4工法を営業マンが説明するとしたら!

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