構造・性能

家の構造!大きな勘違い10

投稿日:2013/09/03 更新日:

施工事例

*2019年11月9日改正

家の性能と構造に対する認識は、勘違ばかり!!?

家づくり相談で思う事でもありますし、大手ハウスメーカーでの営業時代の話でもありますが、一般の家づくりユーザーさんがもつ”家に対する認識は殆どの場合は微妙に間違っている!”ことが多いです。

住宅に携わっている人(プロ)にも言えますが、それぞれのメリットデメリットをしっかりと認識を持つ事が家づくりにおいては大切です。

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家の構造と性能に関する勘違い!

という事で話をしていきますが、色々な所で勘違いしているので、今回はその勘違いのなかでも多くでる話を10個、PICKUPしてご紹介してみたいと思います。

本当は一つ一つの誤解を詳しく解説していきたいのですが、ボリュームが増えすぎてしまうので、今回は、『ここは誤解してるよ!』というトピックスを簡単に羅列して、解説していきます。

もし、『これは何?』と思う方がいれば、下の専用問い合わせフォームから個別でご返信下さい。

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01.グラスウールについての勘違い!

01:グラスウールが日本で一番つかわれているのは、『性能が良いから』ではなく、単純に良くつかわれる断熱材の中で、一番安価!+施工できる大工さんが多いから!

です。

今は、色々な断熱材が出て来ていて、グラスウールを標準仕様としている会社さんも少なくなりましたが、それでも、住宅業界のシェアの6~7割はグラスウールです。

もし、『グラスウールを標準で採用してます!』という言葉を聞いたら、

  • 『他の断熱材の選択が出来るのか?』
  • 『費用UPはどれぐらいになるのか?』
  • 『それでも施工は大丈夫か?』

の3つは聞くようにしてください。

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02.家の構造に対する勘違い

02:『家の構造なら、鉄骨の方が木造よりも地震に強い』は注意が必要。

物理的な強度は鉄骨の方が強いけど、鉄骨住宅の方が木造住宅よりも重くなる為、二階部分は鉄骨の家の方が揺れます!!

また、今の家づくりにおいて、純粋な地震力から家が倒壊するような住宅も実は少なかったりもします。(耐震等級2or3の家であれば)

ですので、『家が倒れないか?』というよりも、今は、

  • 家が揺れにくいか?
  • 地震後の補修はしやすいか?

という所の観点で話を聞いた方が良い所もあります。

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03.地盤改良の費用!

地盤改良を簡単に説明すると、家の基礎(土台)の下に補強工事をするかどうか?の話になります。

この地盤改良工事は、家の問題というよりも、家が建つ土地の地盤の弱さの問題になり、通常は、家の契約後に地盤調査というものをした後で、この地盤改良の有無、また補強方法が決まります。

つまり、地盤改良工事は、契約後にしか解らない場合が多いのですが、ここで、建築会社さんから良く言われるのが、『地盤改良工事は内容と費用は、どこも同じです。』という話です。

ですが、これも違います💦

結論から言えば、契約後に決まる地盤改良工事の費用は会社によってかなり違います!同じ改良工事だったとしても、倍ぐらいの費用の違いがあったりもします💦

地盤改良工事は、契約後(お施主様も引き返せない状態)での見積もり出しになる為、利益を出せる所と考える会社も結構あったりもします。

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04.家の断熱性能と測定の勘違い

家の断熱性能をQ値(熱損出係数=断熱性能を表す数値)とC値(隙間相当面積=気密性能を表す数値)で見るのはちょっと注意が必要です。

(今はQ値はUA値となっています。)

Q値は家の図面だけでの判断、計算上の判断しかしていないし、

C値は測るタイミングや計り方によって変わってくる!

なので、ここはしっかりとした知識と理解が必要です。こちらは、関連記事のリンクを付けておきますので、一読して頂ければ幸いです。

高気密高断熱の10個の注意点

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05.外壁に対しての認識は?

『外壁に断熱の役割があるから家も快適!』は違います。と流石に、この話はもうする会社さんも少なくなってきましたが、一応💦

外壁に断熱効果があってもあまり意味はありません!!

なぜなら外壁と内側の間には、外気を通す通気を設けるのが今の家づくりで、外壁で断熱してもあまり意味が無いと言われています!!

外壁の構造

06.健康な家!に対する勘違い

健康な家を考えている方、、、例えば”アレルギー”を気にされている方がいれば、『健康住宅=F☆☆☆☆』ではダメです。

F☆☆☆☆というのは、シックハウス対策として、国が定めている建材で一番良い建材の事を指しますが、それでは、不十分なことが多いです。

今の建築会社でF☆☆☆☆を使っていない所の方が少ないのが事実で、本当に健康を考えるのであれば、【自然素材】にこだわる必要がありますし、自然素材の中でも、免疫住宅など様々な住環境を作り出す商品も開発されていて、そういったものを選ぶ必要があります。

こちらは、現場見学など、実際にその会社が建てた家に行って、そこで体感してみて、どうか?の判断が必要なので、簡単な営業さんの言葉を信じないようにしましょう^^;

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07.家の構造、3階建てへの勘違い

『家の構造で、3階建てなら鉄骨』という認識も今はなくなってきている。

木造の構造体の進化によって、今は、木造3階建ても普通にできますし、強さもしっかりとしているようになっています。

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08.外壁の塗り替えに対する勘違い

  • 『外壁の塗り替えサイクルは一般の外壁は10年未満で塗り替え』
  • 『外壁の塗替え費用もどこも一緒!』

は勘違いです。

大手ハウスメーカーさんの外壁はここ数年で、一気に塗替えサイクルが伸びたように、一般的につかわれる外壁メーカーさんがつくる外壁の塗替えサイクルも飛躍的に長くなっています。

よほど安い外壁でなければ、15年以上はもつようになってきています。

さらに、外壁の塗替え費用ですが、こちらも、地盤改良費用の所と同じで、倍近く違う場合も出てきます。

家が建った後のメンテナンス費用の勘違いになりますが、こういった所もしっかりと比較検討が必要です。

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09.家の構造!耐震等級に対する勘違い

『性能評価で構造等級3だから安心』というのも絶対でもありません💦*先ほどの話との矛盾も出てきますが。

耐震等級3が取れても耐震は、完璧なわけではなく、これは、耐震等級の計算方法の問題でもありますが、耐震等級は、基本的に壁量計算で求められます。

ですが、この壁量計算などの計算式だけでは、本当の家の耐震というのは求めることができず、あくまで簡易的な計算という所は覚えておいて頂くと良いかと思います。

『しっかりとした家をつくりたい!』となった場合は、許容応力度計算といって、【構造計算】というものをする必要が出てきますが、一般的にそれを標準の設計としている会社も少ないので、ここは確認が必要かと思います。

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10.家の構造自体のレベルUP

  • 『弊社では、構造が売りです!』
  • 『弊社の断熱は他よりも優れています!』

は、勘違いです。

これは、業界全体のレベルUPによるものですが、今の家づくりにおいて、構造や性能で抜きに出る事ができる会社さんは殆どありません。

それがハウスメーカー、工務店、建築家の家だからというのものなく、それぞれにレベルが高くできますし、どれが一番優れているというのもありません。

こういった状況になっている為、大切なのは、それぞれの家の設計になってきていて、窓の多さ、日当りの確保、などから考えた方が良かったりもします。

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まとめ:正しい知識を身に付けていこう!

以上10個、まだまだありますが、とりあえずこれぐらいご理解して頂ければ嬉しく思います。

はい、まとめますが、家の知識は各社からの話を聞くだけではなく、正しい知識を身に付けていく必要があったりもします。

それぞれの会社さんで都合の良い事実のみを伝えられますので、先入観を持たず、言われたことを鵜呑みにせず、知識を付けて行って頂ければと思います。

もし、気になる項目があれば、家の構造に関する番号と質問の詳しい内容教えてと下の問い合わせフォームよりお送り下さい。

また感想やこんな内容に関しても教えてほしいとおもった内容があれば、メール頂けるとうれしいです。(^0^)なるべく早くに返信するようにいたします。

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