永遠のテーマ

吹抜けは本当に寒い?を少し検証してみる。

投稿日:2014/01/29 更新日:

家づくりでの永遠のテーマである

  • 『吹抜けは本当に寒い?』

に関して少し個人的にお伝えしてみようと思います。

どの工法が良いという話でもないですが、吹抜けを作る際の注意しておきたいポイントなども踏まえてお伝えしみたいと思います。

せっかくなので、まずは、吹抜けをつくる事のメリットを考えて見ましょう。

吹抜けは本当に寒い??

吹抜けをつくるメリット

吹抜けをつくるメリットは色々あります。

  • 明るくなる。
  • 空間に広がりをつくる。
  • 2階にオープンスペースをもってきやすくなる。

などが挙げられると思います。

吹き抜けの有る無し

特に、子育てにおいては、吹抜けのある家づくりの環境は非常に良いとされています。

例えば、上のイラストのように、2階にスタディーコーナーなどを置く事でお子様が集中して勉強するスペースづくりに最適とされています。

ここら辺の上手なイメージとして、以前セキスイハ○ム(…判ってしまう表現方法ですが…^^;)さんのかげやまモデルは良い例だと思います。

参考にしてみては如何でしょうか。

ではでは、本題です。

この吹抜けの問題、私の営業時代から今現在に至るまで、よく相談を受けます。

  • 『吹抜けをつくると寒くなるから嫌だ!』
  • 『光熱費が心配』
  • 掃除とかできないよね?

という話。

ここを少し解説していきたいと思います。

暖かい空気は上に行く!

こちらは、原理原則ですので、詳しい熱移動の説明はしませんが、暖かい空気は上に行きます。

当然ですが、吹抜けをつければ、エアコンなどの熱は上に行き、足元が冷たくなります。

また、付けるエアコンを考えても、単純に1.5倍ぐらいの容積を暖める必要がるため、大きなエアコンが必要になります。

→光熱費や初期費用も高くなる!

なので、この吹抜けをつくると寒くなるという考えは間違えではありません。

体感温度としては、足元の方が冷たく感じる。

また、知識として知っておいて頂ければと思いますが、

床に接する足裏から体温が床を伝って逃げていく事で、体感温度として、足元が冷たいと感じる事。

この2つを考えると確かに吹抜けをつくると寒い環境になりやすいと言えます。

吹抜けをつくる事で、光はよく入る

逆に、吹抜けをつくった方が家全体に入る光量は多くなりますので、昼間の太陽光の熱は、外から入りやすくなると言う事も言えます。これは冬の温かさという意味では良いかと思います。

吹き抜けの写真

ですが、吹抜けをつける事で、当然にその部屋の窓面積も増える為、熱移動が多くなることを考えると、冬場は、特に夜は寒くなりやすいように思います。

つまり、これらを総称すると結局寒い!

と言われるのもわかります。

吹抜けをつくるなら、熱が如何に逃げない家をつくるか!

ここら辺までくるとご理解いただけると思いますが、吹抜けをつくるメリットとデメリットはしっかりと理解していく必要があり、もし作るのであれば、デメリットの対策をしておく必要があります。

太陽光は取り入れつつ、熱を入れない、出さない工夫が必要という事ですね。

例えば、

  • 壁の断熱性
  • 窓の断熱性
  • 床の断熱性

といった家の断熱性能はもちろん、

  • 家の隙間(気密性の低さ)に関しても無いほうがいいですよね。

吹抜けで熱は逃げるけど、高気密高断熱の家だから、逃げる熱が少なく出来る!

という話ですね。

そう考えると、新たな注意点も出てきます。

例えば、

1.鉄骨造の家

この吹抜けをつくる場合、家の構造として鉄骨の方が良いという意見も多いのですが、今回の話で行けば、鉄骨は、その素材の熱伝導率の高さからあまりオススメはしていません。

家の強度が出せる木造構造の方が良いように思います。

寒さ対策を考えても、木造の方が理にかなっていますし、入居後のご意見をそれぞれで聞くと、木造の方が良さそうです。

私自身実家はとあるメーカーの鉄骨住宅(^^;)ですが、寒いです。

鉄骨メーカーの真実

2.床の断熱と基礎仕様

女性の7割は冷え性と言われていますが、足元の寒さは必ず解消したいポイントの一つだと思います。

床暖房が根強い人気な理由かとも思いますが、床暖房以外でも、足元対策は検討しておきたい所です。
*床暖のデメリットで言えば、やはり光熱費も気になる所ですので…

例えば

  • 基礎の仕様を基礎断熱に変える。
  • 床の断熱材にこだわる。
  • 足元の熱を奪いにくいムク材を採用する。

という考えも必要です。

なので、基礎(床)の断熱材だけでも少しこだわってもらうと寒さの解消になるかもしれません。

3.第一種換気を取り入れる。

詳しい話はこちらでしていますので、説明を省きますが、特に吹抜けをつくる場合、是非参考にしてもらいたいのがこの第一種換気の話。

結論から言えば、第一種換気システムを採用する事で、単純に家に出来る隙間(外からの空気を取り入れる穴の数)が少なくなりますので、それだけでも、気密対策になります。

また、性能として、家全体の空気循環や、入れる空気と出す空気の熱移動をしてくれる換気システムも多く、家が冷たくなりにくいというメリットがあります。

熱交換や第一種換気の詳しい説明は、色々な機器メーカーさんやハウスメーカーさんからも出ていますので、参考にして頂ければと思いますし、どの会社さんでも施工は可能です。

これらの対策を施す事が出来れば、対策を全くしない家よりも暖かくなります。

つまり、吹抜けだから寒いというよりも、家の性能をキチンと考えこちらで、どのような家をつくりたいかを指示することが大切だという事かとも思います。

↓↓↓参考記事はこちら↓↓↓

参考記事1:2階リビングのメリット・デメリット

参考記事2:木造ラーメン工法の徹底比較!

参考記事3:家の契約前後、間取りの検討は大丈夫??

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