とあるお客様の相談:
『牧原さん、構造って、、、』
『鉄骨が良いの?木造が良いの??』
『…あと、この立地状況だと、外からの振動や騒音(線路が近くて)がとっても気になってて…』
『鉄骨メーカーさんは、耐震性能は鉄骨が良いと言うし。』
『木造メーカーさんは、等級は変わらないから変わらないと言われて…』
という相談がありました。
この話はとっても大切なように感じたので、少し皆さまと共有していきたいと思います。
目次
先ずは耐震性能の基本的な考え方
そもそもの話をしますが、今の時代の家づくりで、2階建てまでの話で、耐震性能は、木造が劣る、鉄骨が勝るという事は言えない。
です。
理由としては、
- 木造がかなり強くなっているから!
が大くあります。
また、家の耐震性能を測る明確な判断基準は、木造でも鉄骨でも、
- 耐震等級
(参考記事:同じ間取りだけど、耐震等級、A社は2だけど、B社は3)
で判断となります。
それしか公平に測るものはありません。
この耐震等級、今は、最高ランクの等級3を取るのは、鉄骨、木造、両方ともに当たり前のように取れる時代です。
つまり、どちらも良い!という話です^^
因みに、
営業マン:
『弊社は、この構造を採用していて、耐震等級は3以上あります!』
という会話が出てきたりもしますが、【それ以上!】というのは、“言ったもの勝ち”の世界なので、ほどほどに^^;
…
あくまで、公平に判断する事を考えると、耐震等級3が耐震性能の最高ランクになり、それ以上という話だと判断基準が逆にブレてしまいます。
*例えば、そういった話があっても、実際の家で、最終的には耐震等級2になったりする事もありますので、ここら辺の話は、あまり信憑性もありません^^;
では、これ以外にないのか?
を考えると、
- 構造計算をするか?
(参考記事:木造二階建てに構造計算は必要??)
という話は、もう一つの判断基準になりえる!と思います。
耐震等級の詳しい話は、上記リンクを読んで頂ければと思いますが、構造計算をした方が、正確な家の強さを求める事が出来、部材指定なども出来るので、より耐震性能で安心を得ることが出来る。
です。
つまり、
- 構造計算をした上で、耐震等級3を取る
が耐震を考える時の最も優れた判断とも言えます。
『普通は構造計算しないの??』と思われる方も多いと思いますが、木造(ハウスメーカーさんの軽量鉄骨も含む)の二階建てまでは、通常は構造計算までせずに簡単な耐震の計算で申請をだします。
構造計算の簡易版で、耐震等級は割り出せるのが今の家づくりの仕組みですが、
- 単純に壁量計算などから耐震等級3を取る
とでは、同じ耐震等級でも安心感は違いますので、この構造計算は、少し意識してもらうと良いかと思います。
木造か?鉄骨か?で家づくりを考え始めるのはダメ!
という事で、話を戻します。
上記の話からも何となく感じるかもしれませんが、
そもそもの話として、
- 木造か?鉄骨か?で家づくりをしてはダメ!!
です。
公平な立場から言うと、木造二階建てまでであれば、正直どっちも変わりないので、
- 1.耐震性能は高いレベルに全体が来ている
↓ - 2.木造でも耐震等級3は取れて当たり前
↓ - 3.構造計算をすれば、より正確な強度計算が出来る為、より安心
ぐらいの判断が妥当です。
そして、【構造計算+耐震等級3を取る】は、どの会社さんでも対応はできる状況です。
家の構造、どうやって決めたら良いの?
では、どのようにして、自分たちの家づくりの構造、耐震性能を考えていけば良いのでしょうか?
はい、先ずは大まかな流れですが、
- ①.自分たちの納得する間取りを決めた上で
↓ - ②.耐震性能をどうするか?
を考えます。
…
この順番を間違えないで下さいね^^;
また、その上で、予算、性能など、色々な要素を含めて、
『こんな提案の家に住みたい!!!』
『でも、耐震は気になる!この間取りだったらどんな構造を採用すれば良いんだろう?』
と決めて行っていきましょう。
先ずは、素敵な間取りをつくる!
はい、ということで少し例を出して解説をしていきたいと思います。
例えば、
(以前のブログでお伝えした図面)
こういったコーナーに開口を設けた家づくりの提案が出てきたとします。
提案者:
『このようにすれば、外からの目線を遮りつつ、プライベートな中庭を作れます。』
『これだけ大きくコーナーに窓があれば、家の中もかなり開放感が出てきますよ^^』
というような提案を聞いた時に
お客様:
『これは素敵!!!!』
『こういった間取りがしたいな~』
と感じれば、
この間取りで耐震等級3を取る為に、必要な工法は??
を考える必要があります。
それによって、
- 予算的に鉄骨はダメ!
↓ - 木造でも壁が必要な2×4工法はダメ!
↓ - 木造の在来工法でも、金物ピン工法にしないとダメだ!
という選択肢になっていきます。
、、、
はい、こういった話で耐震を考えていく必要があります。
- 先ずは自分たちがトキメク間取りづくりから考える。
この考えで大丈夫な時代という話です^^
最初のお客様の質問に答える
話を一番最初に頂いた質問に戻します。
頂いたご質問のように、
- 『騒音や振動などが気になる』
→であれば、音の侵入を防ぐ為に、気密・断熱性能にはこだわる必要があります。
気密・断熱性能には音の問題の解消という話も出来るためで、
という事であれば、
- 断熱材はグラスウールをつかうよりも、
→発砲系の断熱材。 - 窓も部分的に、トリプルガラスなどを採用する。
- 換気は、第一種換気システム。
- そもそも気密・断熱性を考えるなら、鉄骨は外した方が良いかも…
と言った色々な対策を考える事が出来ます。
はい、是非この流れは覚えていただければと思います。
Rebro at homeからのお知らせ
突然ですが^^;
…
「Rebroathome」家づくり相談のキャラクターを作りましたので、お披露目です^^笑
…
キャラクターを作る!は、今年の目標の一つであったのですが(…何を考えてるんだ!と言われそうですが💦)
ようやく出来たので、少しだけご紹介させて下さい^^
KAI君とYUIちゃんです。
…すみません、まだ実は試作段階ですが💦
また、ご紹介をしていければと思います^^
KAI君とYUIちゃん、よろしくお願い致しますorz
↓↓↓参考記事はこちらから↓↓↓
参考記事1:同じ間取りだけど、耐震等級、A社は2だけど、B社は3
参考記事2:木造二階建てに構造計算は必要??
参考記事3:絶対素敵な家にするvol.1~工務店ファーストであなただけの会社を見つける3つの条件~
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