これからの家づくり

建築会社の上場って??

投稿日:2017/11/29 更新日:

建築会社の上場って!?

今日は少し変わった話をしてみたいと思います^^;

それが、

  • 建築会社は上場すべきかどうか?

です^^;

…今回の記事は、とある工務店さんと話をした事がキッカケですが、折角なので、共有させて頂ければと思います。

先ずはその話から、

工務店の社長談:

『この前、○○(会社名)で家の契約をした方が相談に来てね…』

『話を聞いてると、契約前に、「色々とサービスでやります」といってた工事内容が「やっぱり、お金が必要です」と契約後に言われたらしくてさ。』

『結果500万円の予算UP』

『で、お客様としては、納得できないし、当初の借入金額(住宅ローン)の上限を大幅にオーバーしてしまって、今の会社さんを断って、話を聞きに来たんだけど…』

『その○○って会社、最近上場した会社さんでしょ?、牧原さん何かその○○って会社さんの最近の動向って知ってる??』

という話でした。

はい、その○○と言う会社さんが、上場して間もない会社さんで…。

という経緯です。

建築会社さんが上場するメリットは??

さてさて、先ずは根本的な話からしていきたいと思いますが、

そもそも会社が上場する理由ってどこにあるのでしょうか?

例えば、

  • 会社としての信用
  • 認知度
  • 取引先の企業さんとの信頼関係
  • 銀行さんからの評価(資金を引っ張り易くなる、など)

などは、上場する事で、全然違ってくるかと思います。

少しダークな話をすると(笑)

  • 経営陣としては、上場益を得られる
  • (その後は逃げる(笑))

という話も、、、ちょくちょく聞きますし、そういったIPO(新規上場)を目的とした出資会社さんに促されて、という外的な要因も当然あるかと思います^^;

その一方で、

その会社の社員さんとしても、

  • 福利厚生なども含めて、社会人としてより守られる事

も考えられます。

その他にも

  • 会社の信用力が増す

が挙げられますが、例えば、今の家づくりは、先回の記事:家は買い時??住宅の統計データも見てみよう!の記事でも話ましたが、

  • 自社で土地の購入して、建築条件を付けて売ること

は、建築会社さんとしては生命線だったりもします。

ですので、上記であげた理由の中で、銀行さんからの融資が受けられやすくなるという利点は意外と大きいと思いますし、

今後の会社存続も含めて、会社規模が大きくなればなる程、上場という手法は当然の選択肢になるかとも思います。

はい、という事で、会社さん側としては、良い事も多いのが上場ですね。

お施主様にメリットは?

ではでは、

本題です^^

その会社さんにお願いするお施主様としてはどうでしょうか?

  • 会社が大きい事に対しての安心感

これが一番の大きなメリットになりそうですが、それ以外を考えると、例えば、会社さんのスケールメリットを活かして、

  • 自社のショールームが色々な場所に出来る事。

で、家の仕様確認などお確認を自社内で出来る事も考えられます。

また、

そういった経緯から、出店店舗(エリア)が増えれば、当然ですが、施工棟数(売上)も増えていき、施工棟数が増えますので、

  • 部材供給会社さんとの単価交渉がしやすくなる

なども挙げられそうですね。

ただし、この単価交渉の話は、

  • それがお客様に還元されるのか?

は、別問題です^^;

【知識:建築会社による部材の単価交渉】ーーー

少し脱線して単価交渉に関してですが、最近の建築部材の部材単価を見ていて、会社が単価を変えよう(下げよう)と思った場合、

  • 標準仕様を作り、供給を限定する
  • その部材を集中して仕入れる

という話は必須です。

注文住宅としての色がなくなる可能性も出てきますが、こういった事をしなければ単価はなかなか下がりません。

ーーーーー

増収増益が求められる!?

会社としては、売上と利益を求められる

で、本題です。

皆さまも契約後の予算UPは防ぎたい所かと思いますし、そういった会社を見抜く為には?ですが、株式上場の際、少し考えておきたいのは、

  • 上場=創業者の会社ではなくなる事

という事かと思います。

【だれのものか?】を考えれば、大きく言えば【株主さんのもの】になります。

当然ですが、株主さんからは、

売上と利益

が求められますし、【増収、増益を期待されてその会社さんの株を買う】になりますので、

  • 施工棟数の伸び(売上UP)

は勿論の事ですが、

  • 一棟あたりの利益(利益率のUP)

に関しても増益が求められます。

例えば、施工棟数(売上)の伸びは、

  • エリアを広げる

事で、最初のうちは、取れる数は、比較的簡単(…少し表現が微妙かとも思いますが…)に増えていきやすいかと思います。

ですが、それでも、

  • 競合他社さんの動向
  • 全体を見れば施工棟数は縮小傾向

な要因も考えると、おそかれ早かれ、純粋な家の売り上げは頭打ちになる事も多いのではないかとも思います。

…そもそも、売上UPの為の別事業の立ち上げなど、検討できるとは思いますが…

また、エリアを広げる事はむしろ、

  • 新規地域への出店はお金がかかりますので、率としては、下がる事も多い事も考えないといけない。

などもありそうですね。

因みに、大手ハウスメーカーさんは、かなり前から(10年前ぐらい)高利益体質に変わっているので、それと同じ道を辿る必要が出てくる可能性も大きいかと思います。

インターネットの普及で比較しやすい現在では、【一棟あたりの利益率を上げる】がしにくい時代にもなっていたりしますし、

…すみません、『あーでもない、こーでもない』と言ってますが^^;

少しシンプルに考えて

一棟あたりの利益はどう上げれば良いのか?

ですが、

  • 原価を抑える
    →施工棟数が増える事で、単価交渉も出来ます。
    →標準仕様を設ければ、余計な費用を削る事が出来ます。
    →会社が大きくなれば、大工さんに払う人件費も交渉出来ます。
  • 売上単価を上げる
    →例えば、上記のような、これまでサービス工事でやっていた事を、しっかりと“棚一枚の値段まで、設定し、費用UPをお客様から取る”などですね。

の二つがメインとなるかと思います。

因みに、

  • 短工期

も大きく関わってくるポイントです。

むしろ、短工期にして、人件費を抑える事が一番効率よく利益率を上げる事が出来るようにも思います。

これも同じような話をしてしまいますが、大手ハウスメーカーさんでも、この10年間で、平均一ヶ月ぐらいは短工期になっています。

という事で、それが良いか?

はしっかりと判断していきたい所。

家の単価は上がりやすい!

という事で、なんだかんだと話をしていますが、最終的には

利益率を高める為に、

  • 上場する事で販売価格は上がりやすい

という事が言えたりするかと思います^^;

この感覚は、上場というよりも、会社が大きくなるにつれて、販売価格は上がっていきやすい状況かとも思いますが…。

*スケールメリットがなかなか見いだせないのが住宅、注文住宅市場なのかもしれません。

まとめ

建築会社さんが上場する事に対しては、どうなの?

ですが、

個人的には全然悪いとは思いませんが、お客様として気を付けて頂きたい所は、

  • 上場後の間もない会社さん
    →その前後ではなく、少し動向をさぐる感覚が良いかとも思います。
  • 売り上げが落ちている上場会社さん

は、少し注意して頂くと良いかな?とも思います。

  • お値打ちな感覚は持たない方が無難

ですし、また、

  • 株主さんを見て会社運営している会社さん?
  • 上場後に、やる気をなくす社長さんもいたり^^;

などなど、

色々と会社方針がガラッと変わってしまう事も出てきますので、

『大手だから!』

ではなく、その会社さんの動向などは、チェックしておきたい所かと思います。

すみません、あまりお役に立たない記事になってしまいましたが、書いておきたくて^^;

ではでは。

次回から、また家のポイントの話をしていきますね。

↓↓↓過去の記事はこちら↓↓↓

関連記事01:その間取り、トキメク間取りになってます?

関連記事02:同じ間取りだけど、耐震等級、A社は2だけどB社は3

関連記事03:家のデザインを考える!価格UPの応用編

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