*

同じ間取りだけど、耐震等級、A社は2だけどB社は3

今回は耐震等級の話をしてみたいと思います。

先回の“トキメク間取り”でも簡単にお伝えしておりますが、これから家づくりをお考えの方には、是非、今回の記事と含めて、読んで頂きたい記事です^^

参考リンク:その間取り、トキメク間取りになってます?

今更、耐震等級の話かよ!

と思われる方も多いかも^^;

はい、もう大丈夫な方も多いかと思いますが、一応、振り返っていきますね^^

耐震は大丈夫??

耐震等級ってなあに?

  • 耐震等級1:百年に一度程度の頻度で発生する地震による力に対して、倒壊しないレベル
  • 耐震等級2:百年に一度程度の頻度で発生する地震の1.25倍の力に対して、倒壊しないレベル
  • 耐震等級3:百年に一度程度の頻度で発生する地震の1.5倍の力に対して、倒壊しないレベル
    *阪神大震災の地震が百年に一度クラスの地震とお考え下さい。

という基準が国の方で設けられていて、

新築の耐震性能を考える時に、建築会社さんを判断する為の基準となっている指針ですね。

*因みに、この耐震等級に関しては、木造2階建て(と木造平屋建て)の家とその他の構造の家とでは、計算方法がそもそも違うので、同じ耐震等級1~3でも、その強さの違いはあったりもしますので、純粋な比較はできない事も多いです。

(国土交通省住宅局住宅生産課、ガイド6:参照)

また、今の家は、耐震等級の評価制度を義務づけていない為、

『性能評価はしていませんが、この家は、耐震等級は3相当の家になっています。』

という話も多く(特に工務店さんで)、つまり、耐震等級なしという家も多くあります。

…ここまでは大丈夫ですね。

*住宅性能評価を取ろうと思うと、+で10~20万円ぐらいの費用が必要になったりします。

耐震性能の基本①:“壁の量”と“偏心率”で決まる!?

その上で、実際の間取りを考える上で、皆さまが役に立ててもらえそうな知識の話をしてみたいと思いますが、

基本的な木造の耐震等級の考え方から先ずは知っていきましょう。

基本的な木造(2階までの)の耐震等級は、

  • 耐力壁とよばれる壁がどれだけその家に入っているか?
    壁の量
  • その耐力壁が、如何にバランス良く配置されているか?
    偏心率

によって、耐震等級の数値がほぼ決まります。

ですが、

偏心率(家のバランス)の基準は、そこまで厳しいものではない為、もっと大きくいってしまえば、耐震等級は、壁の量の多さで決まるとも言える話になります。

*偏心率とは、家の中心(純粋な真ん中)と、耐力壁のバランスの中心とのズレる距離の事で、国の基準としては、0.3以下にしなさいという基準が一応ありますが、多くの所で、その半分以下の距離(0.15以下)を推奨しています。

耐震性能の基本②:影響を及ぼす要素

偏心率や壁量計算という言葉を聞くと、“嫌気”を感じる方も居るかもしれませんが^^;

基本的には上記の考え、

  • どれだけ壁があるか?
  • それがバランスよく配置されているか?

ですので、あまり難しく考えずに、先ずは感覚的な所を感じで貰えればと思います。

例えば、

  • 『南側に開口(窓)が多いけど、大丈夫なのかな~??』

という考えに至って頂ければOKです。

少し、その他の要素も少し見ていきたいと思います。

家の耐震性能を考えた場合、

例えば、

  • 2階建より平屋の家の方が強い!
    →当然ですね^^
  • 屋根は日本瓦(重い)よりガルバリウム(軽い)のが良い!
    →屋根が軽い方が良いという事になりますね。
  • 柱と梁の部材に何をつかうか?
    →3寸の柱をつかうか?4寸の柱をつかうか?集成材をつかうか?などですね。
  • その柱や梁を繋げ方は?
    →柱や梁を直接カットしてつかう?金物などで木は出来る限りそのままでつかうか?
  • 耐力壁と呼ばれる壁、その一枚の強さをどうするか?
    →耐力壁は壁倍率というその壁の強度も一緒に計算されます。

    壁倍率イラスト

    住宅サポート建築研究所参照

などを工夫する事で、耐震性能は、変わってきます。

…何となく、理解できる所も多いかと思います。

なので、

例えば先ほどの言葉、

お客様:

『南側に開口(窓)が多く、壁と呼べるものが少ないけど…大丈夫なのかな?』

営業マン:

『そうですね、耐震等級3を取る為には、この真ん中に壁を設ける必用がありますね。』

という会話があった時に、

お客様:

①.『開口は多く取りたいから、例えば、屋根をガルバにしたらどうかな?』

②.『南側の開口部分に、強い梁とか、金物とかはつかえないの?

③.『耐力壁の強度を上げたものは採用できないの?』

と、こちらから会社にリクエストする事も出来ます。

*特に建築において自由度の高い会社さんには、こういった事を言って頂く事も一つかと思います。

勿論、本来であれば、会社さん側が、事前に検討しておいてもらいたい所でもある所なのですが…^^;

ですが、会社としても、そういった経験がない会社さんもある為、そこら辺は理解して頂き、お客様発信が必要な事も多いです。

耐震等級3は今は当たり前

今はローコストで建てた建売住宅でも、耐震等級3の家というのが当たり前の時代になっています。

『ローコストでも耐震等級3がとれるんだ…』

『じゃあローコストで良いじゃん♪』

となるかとも思いますが、

例えば、そういった建売住宅の間取りを見て頂くと解りますが、

  • 壁が多い
  • 大きな(一番大きな窓でも1800㎜ぐらいの横幅)窓がない

事も多いです。

建売住宅の場合は、

耐震等級3を取る為に、構造的に無理のない間取りにして、構造にお金をかけなくてもとれる間取り

になっていたりするという事ですね。

はい、話を戻しますが、結論を言えば、耐震等級3を取る事は、今は結構当たり前の時代になっているという事です。

耐震が取りずらい間取り

耐震等級3が取りにくい間取り

因みに、上記のように、ローコストな建売住宅のような間取りではなく、

注文住宅ならではの間取り

で、少し耐震等級が取りづらい間取りというのもお伝えしておきますね。

当てはまる方がいれば、

↓↓【耐震性能は少し注意が必要!と思って頂ければと思います。】↓↓

  • 外壁の角に910㎜の壁がない家
    →片方でも、無い場合は注意が必要です。
  • 開口がかなり多い家
    →先回の間取りの記事のLDKのような間取り
  • 大空間(吹抜けを含めて)がある家
    →イメージで言うと、20帖以上のLDK+吹き抜け
  • 二階が張り出している家
    →構造の負荷がかかり易そうないびつな形をしている場合も

というような家づくりが当てはまる場合は、注意が必要ですね。

耐震等級3が取り易い家

逆に

  • 2×4工法の家

は耐震等級3が取り易い家になっています。

理由は、2×4工法自体の規制が強い為で、その規制は、上記で少しお伝えした、建売住宅のつくり方と似ています。

  • 開口が少ない家

建売住宅の間取りをいくつか見て頂ければと思いますが、しっかりとコーナーの両方に壁があり、大きな空間もそこまで無い家であれば、等級3は取り易いです。

同じ間取りでも耐震等級3が取れる会社と取れない会社

という事で、結論です。

上記の話を考えて頂くと解りますが、

例えば、

同じ間取りでも耐震等級3が取れる会社さんと取れない会社さんが出てくるという事があります。

A社:

『この間取りでは耐震等級3が取れませんよ!』

B社:

『こうすれば、等級3が取れますよ!』

という二つのパターンの会社さんが先ずはある事。

また、耐震等級3が取れる会社さんでも、

C社:

『この窓をつかえば!』
*窓自体が耐力壁とみなす事ができる窓もあります。

D社:

『このように少し変更を加えれば!』

E社:

『こういった計算方法で、この部材をつかえば!』

というやり方の違いが出てきます。

それぞれの提案の価格の違いも出てきます。

ここら辺は、会社さんとしての経験値の所も大きいです。

…長々と説明してしまいました^^;

会社によって対応は違う!

構造計算をして、耐震等級3を取る

上記のような、

  • 耐震等級3は取りたい!
  • でも、等級3が取りにくい家(間取り)

を考えると、必須項目として考えていきたい事は、

構造計算

だったりします。

*木造二階建てまでの家であれば、構造計算は必要ないのは、このブログでも何度かお伝えしております。

凄く簡単にお伝えすると、構造計算をする事で、細かい部材指定が出来る為、等級3を取る為の具体的な部材指定が出来ます。

構造計算をした上で耐震等級3が取れるのであれば、より安心な等級3となるかと思います。

意外と、耐震等級3はどんな間取りでもとれたりする!

  • 構造材として、木造の一部に鉄骨をつかって家を支えたり
  • 大きな集成材を梁にしたり

する事で、開放的な間取りでも耐震等級3は取れたりします。

木造の大きな集成材というと、かなり前に木造ラーメン構法の記事を書いてますので、そちらをご参照下さいね。

家づくりは自由ですし、やり方は本当に色々とありますよ^^

皆さまの家づくりが、建築会社さんと一緒になって、大満足のいく家にして頂ければと思い、この記事を書いてみました^^

↓↓↓参考記事はこちら↓↓↓

関連記事01:その間取り、トキメク間取りになってます?

関連記事02:木造ラーメン構法(工法)徹底比較

関連記事03:家のデザインを考える!価格UPの応用編

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