これからの家づくり

欠陥住宅に当たるかは…最終的に、運!!?回避するための2つの方法と、会社毎の対策方法

投稿日:2017/02/20 更新日:

最後は運か、、、

今回は、“家づくりにおいて誰にでも起こりえる、欠陥住宅の話”をしてみたいと思います。

久しぶりな項目なので、長めの記事です^^;

欠陥住宅はどれぐらいの確率で起こる??

「正直に言えば、100%、欠陥住宅を無くすなんて事は無理で、完璧な家なんて造れません!」:大手ハウスメーカーの現場監督さん

という言葉は、ちょうど一年前ぐらいに話をした現場監督さんの話ですが、先ずは、どれぐらいの確率で欠陥住宅が起こっているのか?を考えていきたいと思います。

細かい統計がある訳ではないので、専門業者さんに色々と確認させて頂いた上での件数ですが、

  • 大きな欠陥(:建替えも検討しなければいけないぐらいの欠陥)は、
    100現場あれば1~3件
  • 中くらいな欠陥(:建替えまでは行かないにしても、比較的大きな補修が必要)は、
    100現場中に1~3件
  • 小さな欠陥(:簡単な補修)は、
    100現場あれば、3割以上

ぐらいの感覚だそうで、これはそのままお施主様としても持って頂ければと思います。

、、、何千万円という高い買い物にも関わらず、結構高い確率だと思うのは私だけでしょうか。

住宅の瑕疵を見付ける専門業者さん(住宅検査機構さん)から話を聞けば、この数値も正しいという話ですし、“え?ウソでしょ??”と思えるようなミスは日常茶飯事だそうです。

住宅検査の方:『完成後の一発検査(*1)をすれば、必ず、なんらかのダメ出しが見つかります!

*1:一発検査とは、通常の第三者検査となると、設計図面の段階からチェックが入り、建築途中の各工程で第三者検査をしていくのですが、完成後に、色々な機材を使い、完成物を一発で検査する方式の事

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例えば、

  • 高気密・高断熱住宅を信じて契約したのに、
    “引渡し後に寒い!”
  • 耐震等級3!と言われて安心してたのに、
    “建具のたてつきが悪くてドアが開かない!”
  • 大きな会社さんで安心だと思ったら
    “雨漏れがする!”
  • うちは現場大工さんにしっかりとお金を払ってるから!と言っていたのに
    “基礎のひび割れが見つかった”
    “現場も汚い!”

だったりと、現場での不満の実例を出せばキリがないですし、“本当に?”と思えるミス“は、インターネットで検索すれば、枚挙にいとまがありませんし、『うちに限って、大丈夫でしょ?』と軽く考えずに、一生に一度の買い物という事を再度認識して頂ければと思います。

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先ずは現場チェック‼

先ずは現場チェック!!

上記のような欠陥住宅に関して、インターネット等で調べる場合は特に口コミサイトが有効にも思いますが、少し注意点もあります。

欠陥住宅が起こった時期によって、“その会社の今なら大丈夫!”という話もあったりします。

あまりに過剰に書いてあるものもあります(その当時の家づくりだから、そうなっているがあります)ので、ここは冷静に判断する必要があります。

例えば、

“高気密・高断熱住宅と言われていたのに寒い!”という事例が5年前の口コミで見つかった場合、5年前と今の家で比べれば、“高気密・高断熱”という同じ表現でも、全体的な家の数値レベルが上がっています。

その為、当時原因となっていた、断熱性能自体は、恐らく今は高いもので設計されている事も多いです。(ハウスメーカーさん以外は。)

ただ、タイトルに戻りますが、

  • 現場で、気密がしっかり取れなかった
  • 現場の施工が悪い
  • 断熱材の経年変化:断熱材に水が入ったなど

などに起因する話、つまり施工品質が悪い事が原因で、そういった話はあります。

はい、“欠陥の多くは、現場で問題が起こる事が多い!!”という事です。

もし、建築途中で、こちらからしっかりとした指摘を出していたら、事前に防げる内容もあるので、チェックを怠らないようにしたい所。

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何が原因でミスが起こるの??

では、家づくりにおいて、何故?そんなミスが多発するのでしょうか?

ミスの多くは、

  • 営業マンさんの伝達ミス??
  • 現場監督さんの監理不足?
  • 大工さんの不注意?そもそもの知識不足?
  • 下請け大工さんに支払うお金の問題??
  • 設計段階でのミス??

等の人為的な所です。

その為、それを防止しようと考えても、素人の私たちには、全ての管理(人材配置も含めて)は出来ませんので、欠陥住宅になるかならないかは、最終的に“運”という事が言えるのも事実で、タイトルとさせて頂いたのですが、、、。

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欠陥住宅を少なくする為の方法は??

そこで、“運”に任せないとダメなのか??となりますが、そうではなく、欠陥住宅を少なくするための方法もあります。

結論から言えば、

  • 01:建築会社さん選びが大切
  • 02:お施主様も現場のチェックをすること。

の二つが最も効果的なミス防止方法です。

因みに、しっかりとした知識を知っていれば、現場チェックは、一般の方でも出来ます。

また、もし実際に欠陥住宅に当たってしまった場合でも、これまでの建築業界の常識であった

  • “クレーム産業、施主の泣き寝入り”から
  • “施主様が勝てる”

時代にもなってきつつあります。

*専門家に詳しく話を聞くと、裁判で買った事例も多くあります。

そういった事からも、事前チェック、事後対応の大切さは是非知っておいて頂ければと思います。

業者選びがやっぱり大事!

01:欠陥住宅を無くす為には、業者選びがやっぱり重要!

上述したように家づくりにおけるミスの多くは、今は、人為的なミスからくるものです。*もしくは、現場の大工さん(管理者や設計士さん)が無知な為に出るミスです。

ですが、現場チェックによる防止方もありますが、それ以前に、欠陥住宅を避けようと思った場合、“業者さん選び”がものすごく重要になってきます。

愛知県内でも、この業界の中には、“ここはそもそもやめた方が良い!”と、言われている会社さんもあります。

そういった会社さんに当たらない事が、先ずは重要!という事ですね。

この記事では、欠陥住宅を無くす為の業者さんの選び方の簡単な目安をお伝えして行きたいと思います。

業者の選び方01.しっかり現場監理が出来ている会社か?

この話は、

  • 建築会社さんの規模。
  • つかう構造体
  • 建てる家の難易度、デザイン

にもよりますが、基本的な項目として、しっかりとした現場管理体制があるかどうか?はすごく重要です。

現場管理者がいない会社は論外ですが、

例えば、

  • 一人の現場監理者が同時期に何件(何十件)も管理する大手の会社さん
    →当然、現場に目が行き届かない事が想定できます。

そういった場合、

  • 対策1:施主さんが現場に顔を出す事。
  • 対策2:建築の途中途中で、現場監理者さんと現場チェックできるタイミングを3回ぐらい設ける。
    (①上棟後、②断熱材施工後、③クロスやフローリング前ぐらいのタイミングで、契約前にその旨の希望を伝えておく事。)

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大手の会社さんは、企業の大きさでの安心感はあります。

逆に小さな会社さんはそういった安心感はありません。

ですが、小さな会社さんの場合、現場監理者は毎日現場にいって、作業を一緒にしていたりもしますが、そういった状況が解ると心強いですよね。

  • 対策1:小さな会社さんの場合は、現場監理は出来ている事も多いのですが、逆に、経験値がどれぐらいあるのか?その現場をどのようにチェックしているのか?を事前に話を聞くようにしましょう。
    *小さな会社さんの判断は、1社だけだと難しいので、何社か同じ規模の会社さんで話を聞くようにしましょう。

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業者の選び方02.会社として施工の体制は大丈夫か??

また、上記のように、現管理者さんが、一人で何十件と現場を抱える大手建築会社さんなどは、それが、問題なく施工できる家であれば、安心!という事も言えます。

  • 問題なく施工できる=企画型の家づくり|標準仕様内での家づくり

であれば、大丈夫な場合も多いです。

、、、、それはそれで、色々と考えるべき所はあるかもですが、、、。

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業者の選び方03.短工期の会社は気を付ける!

また、近年の家づくりは、兎に角、効率化が進んでいて、基礎着工~家の完成までの期間が3カ月(2か月)という現場も多いです。

そういった会社さんの場合、監理体制と言う以前に、そもそも家づくりにおいて、

  • 一度現場を止める
  • 現場を施主様と一緒に検査

を何度か繰り返して進めていくのが良い家づくりのポイントとなる昨今においては、そういった事が出来るか?を事前に確認しておきたい所です。

『値引き条件で、3カ月後の月末までに完成引渡しが出来れば!』などの甘い条件は、必然的に工事が急ピッチになってしまう事と現場検査(修正)をする事が出来ない場合も多いので、注意が必要ですし、出来れば辞めて頂いた方が無難です。

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業者の選び方04.建築家さんの場合は??

建築家さんとの家づくりでは、建築家さんが第三者として現場監理をしますし、施工する工務店も現場監理しますので、ミスが少なくなり易いとも言われています。

ですが、こちらもお施主様は現場チェックをする!という感覚は持つべきです。

有名な先生だから、大丈夫でしょ?ではありませんので、気を付けましょう。

*実際にそういった所の方が、家のデザインに拘りすぎて、問題が多い事もあります。

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業者の選び方05.家の構法、それを熟知した上でデザインをしている会社か?

欠陥住宅を無くす為には、知識も非常に重要です。

例えば、

価格が安くなるから、2×4工法で!と言っても、慣れていない会社さんは、“在来工法と同じ感覚で2×4工法の施工をしてしまう”場合があります。

2×4工法には2×4工法のしっかりとした基準があり、それをキチンと守ってやっているか?は意外と疎かになっている会社さんが多いのも事実です。

もっと言えば、

間取りを考える場合、本来の“2×4工法”をしようと思うと、“規制が多く、面白くない家”になる事も多くある…でも、お客様の要望を叶えないと!という所から、無理な施工をしてしまう業者さんも多いです。

  • 会社の過去の経験値は必ずチェック!!

その他の工法でも、こういった話は、星の数ほどあります。

デザイン面が、建築会社さん選びの重要な要素になりつつある今だからこそ!“基準に基づいた設計+これまでの経験”があるか?は判断していきたい所です。

欠陥住宅は、いつだって起こりえる!

“欠陥住宅”はいつだって起こりえる!

という事で、まとめます。

欠陥住宅は、

  • いつだって、どこだって、どの会社さんだって起こりえる。

事を認識しつつ、

  • 自分たちでも現場チェックをする!

意識を持ち、

  • 会社さん選びの段階から!

現場監理体制の事も意識する。

をして頂ければと思います。

本当に色々な欠陥が今でも見つかっていますので、気を付けたい所です。

また、

もし、欠陥住宅が自分の家で発生してしまったら

“自分たちだけで、解決する”のではなく、しっかりとした第三者検査機関を入れたり、時間はかかりますが、弁護士を入れ裁判の必要もあるかとも思います。

*ホームインスペクションのような簡単な検査か?本格的にがっつり検査する所か?の違いも検討が必要ですね。

特に、家づくりをされる若い方(20代で家づくりをする方は特に)や、現場の大工さんに強く言えない(気弱なor人のよさそうな)現場監督さんなどに当たってしまった場合は、それが故に発生しやすい問題も出てきますので、色々と見極めたい所。

↓↓↓参考記事はこちら↓↓↓

参考記事1:パッシブハウス+通風しの家づくり

参考記事2:2017年は価格の2極化、性能での差別化ができない!がより進む?

参考記事3:気密・断熱性で“先ず!”知っておくべき3つの事

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