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気密・断熱性能で“先ず!”知っておくべき3つの事

先回の2017年の家づくりから、今回の記事まで、愛知県では珍しく、全地域が大雪になりましたね。

…私も体調を崩してしまったりと、大変でした^^;

“新しい家は、暖かい家が良いな~”

と本気で思われる方も増える時期ですね^^

早く、暖かい家が欲しい!

気密・断熱性能、知っておくべき3つの事

さてさて、今回は先回の記事の続き、家に求める気密性能・断熱性能の話をしてみたいと思います。

先回の記事でお伝えした通り、これからの家づくりは、

“どこまでの性能を求めるか?”を私たちも考える!

が重要になりますよ~と言う話をしました。

実は、それに対しての質問が大くあり(特に気密・断熱性に関しての所)、もう少し深堀して、知識として共有させて頂ければと思います。

今回は3つの基本的な話

  • Q値からUA値へ
  • 気密性能に関する基礎知識
  • 気密性能・断熱性能をどうやって判断していく??

を、皆さまと共有していみたいと思います^^

家の断熱性能は、Q値からUA値へ

先ずは基本的な知識としての話となりますが、

実は(と言っても、この話は当然知っている方も多いかとは思いますが…^^;)家の断熱性能を表す表記が平成25年度から変わっています。

【断熱基準の変化】

  • Q値
    *熱損失係数=単位温度差当たりの総熱損失量÷床面積
  • UA値
    *外皮平均熱貫流率=単位温度差当たりの熱損失量÷外皮表面積

と基準となる数値が変わりました。

Q値からUA値へ

*詳しくは、こちら:国土交通省の省エネ基準のカタログ

違いは何か?

ですが、単純に言えば、家の断熱性能を求める為の計算方法が変わりました。

定義:建物内外温度差を1度としたときに、建物内部から外界へ逃げる単位時間あたりの熱量(換気による熱損失を除く)を、外皮等面積の合計で除した値。

となっており、定義自体は、Q値の時と変わらず。

単純に計算方法がより正確に、よりリアルな断熱効果が表現できるようになったと考えて頂くと良いかと思います。

例えば、

今までのQ値計算だと、同じ床面積が40坪の家でも、

  • 吹抜けがあったり
  • 2階建てと3階建ての違い

を上手く認識できなかった事があり、それらを防ぐ為に、より正確な計算方法になった!と言う話です。

解り易いイラストが、スウェーデンハウスさんから出ていましたので、そちらもご参考ください。

Q値からUA値への比較!

ですが、単純に比較が出来る話でもないのですが、こちらは、国の基準値を知っておいて頂くと良いと思います。

*ZEH基準も含めて比較表

Q値→UA値のグラフ

例えば、今までⅣ地域(愛知県)を見てみると、

  • Q値の基準は2.7
  • UA値の基準は0.87
  • ZEHの基準は0.60

に置き換わっています。

北海道などの寒冷地(Ⅰ地域)では

  • Q値の基準が1.6
  • UA値の基準は0.46
  • ZEHの基準は0.40

となります。

…注意点としては、UA値となる事で、数値の差が以前よりも少なく、違いが感じられにくくなっていますが、大きな違いがあります。

先ずはこういった数値の認識を改めて知って頂く事が、気密断熱性能を考える際は大切ですね。

気密性能は現場が大切

気密性能は施工品質で上げられる?!!

次に気密性能を見ていきます。

先ずは、基本的な話ですが、

気密性能は、あくまで現場で!各家で、気密測定をする!必要がある。

という事は再度覚えておきましょう。

*また、先回の記事でお伝えしておりますが、ZEHでは気密測定は義務付けられていませんので、こちらも再度認識をしておいて頂ければと思います。

逆に断熱性能に関しては、あくまで計算上、設計上の話です。

つまり、

断熱性能(設計)×気密性能(現場:施工品質)

とも言え、

いくら断熱性能を高めたからと言っても、気密性能がよくなければ意味がない!

が言えてしまう話になります。

*上記の表現だと、かなり短絡的な表現になりますが、大雑把に把握して頂く為には良いかと思います。

気密性能を高める為には、

例えば、

  • 断熱材を何にするか?
  • 窓の種類(樹脂サッシ?トリプルガラス?など)で何をつかうか?
  • 家全体の窓の面積は?

といった設計も重要ですが、もっと重要なのが、

  • 気密を高める為の現場経験
  • 施工対応してくれる期間を設ける事

が意外とポイントだったりします。

少し解説をしていきますね。

上記でお伝えした通り、気密性能は、建築途中に気密測定をいれる必要があります。

*因みに、気密測定するタイミングは、その建築会社さんと話をして頂く必要があり、現場でなおせるタイミングを指定して頂く必要があります。

気密測定中に

『あ、ここで風が洩れてる!!』

が解り、その場で、穴をふさいでいく事で、C値(気密性能)を上げる事が出来ていきます。

つまり、そういった現場施工経験が(ある程度)あるか?

は、重要な要素になって来ることをご理解頂ければと思います。

また、

  • 気密測定をする
  • 現場修復(一次修正)
  • 再度気密測定をする(二次修正:より完成に近いタイミング)

といった工程も考えられる為、施工期間にゆとりがある方が良い事もご理解頂ければと思います。

一回の気密測定は数時間あれば終わりますが、準備やその為の打合せなども測定業者さんと組む必要がある為、(*気密測定費用自体は、数万円で出来る感覚です。)

そもそも引渡し期日がぎりぎりの場合などは、そういった対応をしてもらえない事も考えられるという事で、念頭に入れて頂ければと思います。

検討する建築会社さんには、事前に確認をしておいて頂くと良いかとも思います。

結局、どうすれば良いの??

気密性能・断熱性能をどのように判断していく??

今は、木造住宅でも

  • Q値=1.5前後(UA値で言えば0.46前後)
  • C値=1.5前後

は当たり前(…少し言い過ぎな感がありますが^^;)の時代にもなりつつあります。

*Ⅰ地域(北海道などの寒冷地)の基準を普通にクリアーしているレベルですね。

勿論、一部の大手住宅メーカーさんや工務店・建築家さんの中には、どちらの数値(Q値、C値ともに)0.5~1.0ぐらいを実現している所もあります。

先回の記事でお伝えした通り、

また、次回お話ししようかと思っている“パッシブな家づくり”でお伝えしていければと思っておりますが、結局の所、

  • “どこまでのレベルを求めるの?”

が重要になってくるように思います。

  • “気密・断熱性能の為にどこまでのお金をかけるの?
  • もっと違う所を考えた方が良いのでは?

という話がより重要。

気密・断熱性能に拘りすぎて、

  • 住みづらい間取
  • 意図しないデザイン
  • 太陽光を上手く利用した方が良い

等もありますし、断熱を考えるよりも、

  • パッシブ住宅として、風通しの為の設備(窓や換気)をより考えた方が良い

など、色々と考えるべき所は多いです^^

また、例えば、

断熱(Q値)・気密(C値)が“1.0”か“1.5”の家を比べる

場合で考えてみると、

人によっては、1.5でも十分暖かい!となる方も多いです。

これは、私が以前勤めていたハウスメーカー時代の経験ですが、

私が勤めていた会社の木質系住宅は、当時で1.6(Q値、C値共に)ぐらいのレベルの家で、すでにそのレベルまで行くと、“かなり暖かい評価”を頂いていた事もあるからです。

また、一般的に言われている話でもありますが、

“暖かさ”を考える場合、

例えば、

  • 合板のフローリング
    or
  • 無垢のフローリング

でも、かなりの体感の違いがあります。

*無垢フローリングように足元の熱を奪っていかない素材を採用するだけでも、家の快適さはガラッと変わるという話。

また、

  • 床暖房を使っていれば、より暖かく感じる所もあるかもしれませんし、
  • 家全体の空気環境、心地よさを考える場合は、熱交換型の換気を採用した方が良い場合も、

出てきます。

“現場に行って、その家の暖かさを感じる事も出来る”

というのは、家づくり検討期間中には是非参加して頂きたい内容です。

例えば、

  • 完成現場見学会
  • 入居者案内
    (宿泊体験含め)

などです。

と言いつつも、これらは、比較というよりも、“安心”を得る為のものでもありますので、体験や入居者さんの話を聞いて、“納得できるかどうか?”為のもの。

…はい、すみません…つまり、結論は出ないです^^;

ようはバランスですし、その人の感じ方になってきます。

ポジティブに考えれば、

  • 『全体的なレベルUP』
  • 『色々と検討していく事が出来る時代になった!』

とも言える時代ですので、初めから“性能は○○いるんだ!”と考えるのではなく、色々と検討していく上で、一つの評価として頂く方が良いのかな?と思っている所です。

家の暖かさを決める要素は色々ある

まとめ

今回は少し現状の家づくり、特に気密性能・断熱性能をまとめてみましたが、先回の補足記事的な感覚で、読んで頂ければ幸いです。

因みに、高気密・高断熱にする事で、気になるのは価格的な影響ですが、こちらも、頑張っている所は頑張っているように思います。

現状で言えば、

  • 高断熱:部材的な価格
  • 高気密:施工品質(現時点では)

を考えて頂ければ良いかと思います。

また、将来的な話をするならば、今回お伝えした“高気密”に関しても、部材の改良によって、より簡単な施工で高気密を出せるようになってくる事も考えられます。

…すみません、なんか最後まとめ切れずで^^;

次回、“パッシブハウス”に関してお話しをしていきたいと思います。

ではでは。

↓↓↓参考記事はこちら↓↓↓

先回の記事:2017年は価格の2極化、性能での差別化ができない!がより進む?

参考記事1:やっぱり木造が良いと思う!

参考記事2:そろそろデザインが最初の家づくり

↓↓↓家づくりの無料相談はこちらから↓↓↓

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