今回は、家の外壁についての話
特に、外壁の塗替えサイクルに関しての話をしていきたいと思います。
一度でも住宅ハウジングセンターに行かれた方は、関心事項になる話なのではないでしょうか。
例えば、
営業トークさんから、
『一般的に外壁に関しては、10年1回120万円ぐらいと言われています。』
→
『でも、弊社のこの外壁であれば、30年間塗替えが必要ない外壁になっています。』
→
『弊社の家は、外壁はメンテナンスフリーのものを使っていますので、弊社の家は最初は高いですが、ゆくゆくはお金がかからないものになっています』
などの話を受ける事も多いと思います。
また、その外壁の塗替えの話を皮切りに、
“家を建ててから、どれぐらいお金がかかるか??”
という話も合わせて聞くかと思います。
当然ですが、家は建てて終わりではありませんので、この話は非情に重要な話ですね。
例えば、
- 光熱費の話
- 将来のリフォームの話
- 固定資産税の話
などの話は、家づくりにおいて当然に考えて行かなければいけない項目になります。
これらは、ハウスメーカーさんの営業マンさんが好んで説明してくれる話ですが、工務店さん・建築家さんで建てる方でも考える必要があります。
…と言っても、工務店さんや建築家さんの場合、家を建ててからのお金の説明は少ないですけどね…^^;
特に外壁に関する説明は、ハウスメーカーさんと工務店さん・建築家さんとでは、説明に温度差が結構あります!
一方で
- メンテナンスフリー外壁の建物の北側に苔が生えるという問題があったり、
- メンテナンスフリーだと思っていたら、15年後にその会社のリフォーム部門から塗替えを勧められた!
などの問題も出てきているので、ここで話をまとめてみたいと思います。
…
目次
メンテナンスフリーの外壁も塗替えが必要??
最初にメンテナンスフリーの外壁と言われていた外壁でも、15年で汚れが気になり洗浄!
…
この話は、外壁の性能と汚れによる塗替えを一緒のものとして考えない!!
という事の認識を持ってもらう事が重要です。
実際に、美観を保つ為に、洗浄や塗替えを10~15年ぐらいでリフォームされる家もお見受けします。
また、外壁の目地交換などは20~30年に一度必要。
という事の認識を持ってもらう事も重要です。
その際、足場などが必要になりますし、メーカーさんのリフォーム費用という観点から考えると意外と費用がかかったりします。
- 触媒を使った洗浄作用
- 親水性で汚れが雨で流れ落ちる
などの外壁材を採用したとしても、
浄化作用と汚れるスピードによっては、汚れるスピードが勝る事もあるという話ですね。
これらの例は、
実際の現場レベルの話と、お客様の認識の相違があったりする話でもあります。
外壁の塗替えサイクルを延ばす時の基本的な考え方
…非情に前置きが長くなってしまいましたが、そこで、今回の記事です。
先ずは、外壁の塗替えサイクルに関しての基本的な話をさせて頂ければと思います。
外壁のメンテナンスで重要な要素として、
- 外壁自体の性能
- 汚れが付きにくい状況かどうか?(プランニング)
の二つの掛け算が重要です。
つまり、外壁自体の性能に関しては当然重要!なのですが、実は、プランニングも重要なんですね。
各外壁メーカーさんのサイトを見て頂ければわかりますが、
- 光触媒の外壁
- 親水性の外壁
- シリコン塗装
- タイル外壁
など、
普通の外壁と比べて(普通が何??という感覚はありますが…)、メンテナンスのかかり難い外壁は、何処でも商品として出している状況です。
また、
- メンテが必要と思われている塗り壁
でも、使う材料…例えば
- 漆喰
- ジョリパッド
- スイス漆喰
- プラネットウォール
などによって、
性能的にも、汚れ的にも、塗り替えに必要な期間はそれぞれ違います。
…塗り壁に関しては、それこそ、美観を保つための塗替え(上塗り)などが多いかもしれませんね。
こちらは、各外壁材メーカーさんのサイトですが、ニチハ|旭トステム|ケイミュー|リクシル、商品を見て頂ければ、
- 外壁自体の性能の話
- どの建築会社さんでも、何でも対応できる
という話は、ご理解頂ける話かと思います。
外壁の汚れを無くすための2つの工夫
早く面白い話をしろよ!
と思われる方もいるかと思いますので、本題に入っていきたいと思います。
今回の話は、
例えば、
外壁の性能的に塗り替えサイクルが30年だったとしても、汚れが目立たなくする為の工夫というのを少しお話ししていきたいと思います。
汚れに関しては、雨だれなどがポピュラーな問題です。
この雨だれの跡というのは、
- 窓枠やシャッター
- 壁のちょっとした凹凸
について溜まった埃が雨と一緒に流れる時に出来るもので、
環境によっては、排気ガスの影響が強く出る事もあります。
その他にも、様々な条件で汚れる条件はありますが、対策をしておく事で防げる話もあります。
家の価格をほとんど変えずに出来る話としても知識として覚えて頂ければと思います。
…
①.窓の上には、庇をかける(外壁の塗替えサイクル)
この話は、前の記事(庇の見せ方)でもご紹介していますので、参考記事としてリンクを読んで頂ければと思っております。
兎にも角にも、外壁の汚れで一番気にすべき所は、
- 窓枠下の汚れ
- 換気口の周り
です。
換気口に関しては、きちんと外側を向けてあげるなど、基本的な対策でもある程度防げる話でもあります。
はい、窓下の汚れに関して言えば、
窓庇をつける
→
窓庇をつけても、その窓庇の両側の汚れがつく場合もある
→
窓庇だけでは完璧ではない事もあるので、しっかりと全体で、庇をかけてあげるようにしましょう!
という話。
因みに、今回の話は、あくまで汚れが気になる、気にならないの話でもありますので、庇をかけてあげる範囲は、
- 道路側から見える部分
- 日光の多く当たる南側
を気にしていきたい所です。
全部に!という話ではないですので、ご注意下さい。
南側に関しては、
直射日光が当たりますので、基本的な外壁の性能を考える意外でも、庇をかけてあげる事で、
“日光のコントロール”をする事で、家を長持ちさせる方法でもありますね。
…
②.目地の配置を考える(外壁の塗替えサイクル)
次に目地の配置。
この目地に関しては、そもそも外観上で、綺麗に見せる工夫にもなりますので参考にして頂ければと思っております。
で、この目地(シーリングなど)ですが、こちらは、15~30年間で基本的には、交換やメンテが必要だったりします。
なので、いくらメンテナンスフリーの外壁を使っても目地の交換は必要だったりしますので、覚えておきましょう!
こちらも、
目地の性能と美観的な違いはあります。
最近では、目地無しの外壁材というのもあります。
また、家づくりの流れとしては、
昔は910㎜単位で目地があり、外壁には目地が沢山!
だったのですが、最近では、この目地の割合は、かなり減ってきています。
また、建築家さんの家づくりは、基本的に大壁(塗り壁)などにする事が多いのは、外観上でこの目地を気にされる方も多いです。
目地(外壁の凹凸)を少なくし
- 汚れが目立つ状況を抑える
- 汚れても、外壁全体が均一に汚れていくようにする
という事を考えていきましょう!
例えば、上手く配置出来れば、白い外壁は、全体が少しづつグレーになっていく
*外壁の味として汚れていく感覚
ようにする事も出来ますね。
因みに、これらの話は、
お客様が目地の位置を指定する事は流石に出来ませんので、建築会社さんを見極めるぐらいの感覚の話です。
また、
最近多いガルバの外壁であれば、そういった目地に関しての問題は無くなりますので、
『外壁は塗替えが無いもので!』という要望であれば、ガルバという選択肢は、コストパフォーマンスの高い商品となるように思います。
…
③.外壁を少しだけ斜めにする(外壁の塗替えサイクル)
上のように少しだけ(見た目的には解らない程度で)
外壁を斜めにしてあげるだけでも、雨だれなどの汚れの解消にもつながりますので、覚えて頂くと良いのではないでしょうか。
兎にも角にも、
- 良い外壁を使う
- 普通の外壁を使う
でも、
それを綺麗な状態のままで保たせる要素というのを考えていきたい話だったりします。
この少し斜めにする話は、どちらかと言うと、塗り壁などに最適な方法になっているようにも思います。
*外壁のコスパを考えると、余計な手間と余りが出てきてしまう為です
参考にして頂ければ幸いです。
まとめ
今回の記事は、あくまで、
外壁の性能と汚れにくくする事の違い
をお客様も意識して頂きたい話だったりします。
また、
お客様から指示するというのは、難しい内容もありますので、知識として建築会社さんの選定時に質問して頂ける内容でもあります。
そういった観点からも記事として読んで頂ければと思っております。
↓↓↓参考記事はこちら↓↓↓
参考記事1:欠陥住宅をなくすための3つの注意点
参考記事2:家の外観デザインを決める上で、意外と重要な軒裏の表現方法!!
参考記事3:ハウスメーカー1:工務店2:建築家1が理想のバランス!?
…
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