先回の建築家さんとの家づくりの記事の続きです。
今回は、
建築家さんに、家づくりを依頼する時の注意点
をまとめてみたいと思います。
先回の記事で、
建築家さんと家づくりの打合せをして頂くだけでも、
提案などを聞いて頂くだけでも
家づくりで色々と発見してもらい、色々な視点を持ってもらう意味でも、
是非、
皆さまにも取り組んで頂きたいのがこの建築家さんとの家づくりの話です。
特に、ハウスメーカーさんや工務店さんにはない、デザイン的な視点などは、
最終的に
建築家さんで家づくりをしない方でも、一度は提案ぐらいまでは出してもらうと良いのではないか??
と思っている所です。
ハウスメーカー、工務店さんでけではなく、本当は建築家さんも見て、
“バランスよく建築会社さんを見てみたい!”
けど、
何となく、建築家さんって…敷居が高い気がして…
と二の足を踏んでいる方に対して、是非見てもらいたい話です。
また、
例えば、
私たちは家にかけられる予算が2000万円だから…
建築家さんは無理だよね!!
というお考えの方。
いえ、むしろ、
そういった方にこそ見てもらいたい!
とも思っております。
因みに、
多くの建築家さんは、
予算の大小よりも、
- その人(お客様)の“人となり”
- “この人の為に建ててあげたい!”と思えるかどうか??
を見ている方も多く、予算の大小というのは、
…もちろん叶えたいご要望の大小もあるかもしれませんが…^^;
最初は考えなくでも大丈夫だったりします。
…
目次
建築家さんとの家づくり!の前に抑えておきたい3つの注意点
はい、本題に早速入っていきたいと思いますが、
建築家さんとの家づくりにおいて、
最初に気にしておきたい3つの項目をご紹介させて頂ければと思っております。
最初に!
これだけ抑えておけば!!
後は何とかなるかも!!…??
という話で、
ここを知っていれば、話を聞きに行っても大丈夫じゃないかな?^^;
という話です^^
3つの項目は
- 家の性能は求めすぎない!!?
- 価格の特徴を把握しよう!!
- 要望が出しやすい方かを見極める!!
です。
因みに、
建築家さんで家を建てるという事は、
- デザイン的にカッコいい家づくりをしたい!
- 周りと同じような家を建てたくない!!
というのが、
選ばれる大きな要因となるように思います。
勿論、その他に拘りたい部分
…耐震性能や断熱・気密性能などはもちろん、使い勝手なども含めて…
も当然ありますが、
“建築家さんに家づくりを依頼する”
事を考える時に、
大前提としては、デザイン部分に対するこだわりがある方が多いように思います。
その上で、
今回の記事は、
- デザインありきで家づくりをする
- 性能や品質は、その建築家さんで出来る範囲のもので良い!
という話ではなく、
あくまで、
- 家づくりをされる際に役に立つ部分を知ってもらい
- また注意点も併せて知ってもらう!!
という趣旨での記事ですので、ご了承下さい。
この話は、現在の家づくりであれば、どこで建てても(?)基本的な家のスペックは“そこそこ”あるから大丈夫でしょ!?
という解釈をした場合の話ですね。
*ローコスト系の家づくりでも、耐震性能や気密性能、断熱性能などはある時代ですので
という意見もありますし、全てがそうではありませんが、私もそう思える事もあります。
それらの話を考慮して頂き、今回の記事を読んで頂けたら幸いです。
…
注意点①.家の性能は求めすぎない!!?
誤解のある書き方をしてしまっているかもしれませんね^^;
前提の話をすると、
気密・断熱性能に関しては、建築家さんとの家づくりにおいて、
お客様が、
要望を出して貰う事は大丈夫ですし、むしろ希望は伝えた方が良いと思います^^;
なのですが
建築家さんとの家づくりと、この気密・断熱性に関しては、
“意外と相性が悪い”
という事も事実だったりします。
理由は、
建築家さんの提案は、基本的には、
- 窓が多い事(大きかったり特注だったりする事も含めて)
- そもそもの家づくりで施工が細かく難しい事
の二つが主な理由になります。
この二つの項目は、
勿論、
解消方法というか、対処方法も当然あり、
気密性能に関しては、
- 断熱材を吹付にする
- 気密測定を現場でしてもらい、現場で数値を上げていく
などの対応が取れます。
また
窓が多い=家の断熱は落ちる
↓
なら、
窓の取る位置を出来るだけ絞って、家全体を考えれば、窓の量は一般の家と変わらないようにする。
全体で家のメリハリをつけていく事で、
断熱性能を保つ事も可能
ですし、
特注の窓=高い
例えば、
断熱性能を上げる為に、
樹脂サッシにしたいと思っても、提案がそもそも特注の窓だったのに、さらに特注となる為、
予算UPが大きくなる
↓
であれば、
規制品の窓の組み合わせで、デザインも変わらないようにしていく事で、価格もおさえる事が出来たりします。
その為、
そこら辺の事を理解して頂き、
- 窓のバランスを考えてくれる建築家さんかどうか??
- 気密測定の経験はあるか??
- そこら辺の要望に対しても快く対応してくれる方かどうか??
などは判断して行って頂くと良いかと思います。
ですが!!
建築家さんの中には、
そもそもの話として、
そういった家の性能に関する考えが合わない方もいますので、
そこら辺は、最初のタイミングで掴んでおきたい話かと思います。
…
注意点②.価格の特徴を把握しよう!!
窓の例でお金の話を少ししましたが、次は予算ですよね。
…何となく、高くなりそう…
と二の足を踏まれる方も多いはず
また、
建築家さんとの家づくりにおいては、
お客様と設計契約時に
あまり細かい仕様が決まっていない事も多い場合あります。
勿論全ての建築家さんであてはまる訳ではありませんが^^;
その為、
最終的な建物の着工前(請負契約時)までに、
- 予算が上がっていくのが心配
- 設計契約後だから断れなくなるのが心配
という話もあるかと思います。
ここら辺の予算に関する話をしていければと思いますが、
この予算に関しては、かなり様々な考え方があります。
例えば、
- 1.設計契約前にかなり細かい見積もりを出してくれる建築家さんもいますし、
- 2.ハウスメーカーさんや工務店さんレベルの予算を出してくれる普通の建築家さんもいます。
また、
- 3.最終的に(設計契約後)数社の見積もりで競合させる建築家さんでも、経験値から○○ぐらいなら!
と言ってくれて、今まで作った家づくりの実例を現場や模型を見ながら説明してくれる建築家さんもいます。
と様々なタイプの建築家さんがいます。
…2と3が一番多いタイプかと思います。
で、結論を言うと、
先ずは、
- 建築家さんがどのような価格出しをしてくれるのか??
- この価格出しに関しては、色々なタイプがあって、決まっている訳ではないんだ!!
という事前知識と意識を持って頂く事。
その次に、
予算に関しては、それぞれの考え方があり、
先ずはそちらを聞いて貰いつつ、
確認も踏まえて
これまでの施工事例と予算観を聞いて頂く
事です。
建築家さんとの家づくりの場合
- 造作家具などの造作物
- 既製品でも割高なものを使う
など、
そもそも通常の家づくりで考えても、予算が上がりやすい要素が多く、そこら辺も考慮する必要が出てきます。
メリットでもお伝えしておりますが、選択肢が無限にある為、予算UPしていきやすいのも建築家さんとの家づくりの特徴になってきてしまいます。
例えば、
3000万円で40坪ぐらい建てたい!!
となると、
建築家さんの中にも
取り敢えずは、デザイン要素をそぎ落として提案。
↓
細かいデザイン要素の確認が出来ずに、
蓋を開けたら(設計契約した後)
↓
例えば、その建築家さんのHPを見て気に入った家のように
にする為には、もっとお金が必要だった!!
という話になる事も…。
ここら辺をしっかりと見極めていくような話も建築家さんのタイプによっては必要です。
…
ここら辺は、建築家さんだから!という話でもないとは思いますが、
後は、
しっかりと要望を伝える事!
総額として
- 設計料(現場監理費用も含め)
- 外構費用
- 各種申請に掛かる費用
- …
などなどを含めて、
トータルでいくらでつくりたい!!
という、
自分たちの意思表示を誤魔化さずに伝える事
が重要だったりしますね。
…
注意点③.要望が出しやすい人かを見極める!!
建築家さんに依頼する場合、
建築家さんのHPなどを見て
『こんな家を建ててもらいたい!』
という感覚で依頼される事が多いように思います。
でも…
- やっぱり性能とかもある程度は気にしたいし、
- 私たちの家として!色々と要望を聞いて貰いたい
…そういった事って聞いてくれるのかな~??
と、
何となく不安になる事も多いのではないでしょうか??
で、
ここでポイントとなってくるのは、
使い勝手への変更が気軽に言える方かどうか??
を最初のタイミングで見極めれるか??
なんですね。
デザインと使い勝手に関しては、相反する話でもないのですが、
多少使い勝手を削ってでも、デザイン!!
という方も建築家さんの中にはいますし、その逆もいます。
特に建築家さんとの家づくりにおいては、
そういった建築家さんの考えを見抜いて頂く事は非情に重要で、
例えば、
初回の提案=建築家さんからの提案
↓
設計契約
↓
その提案から、変更したい所が出てきて、要望を伝える
↓
建築家さんから
『ここはこの見え方を重要にしてもらい!』
と言われて、しぶしぶ従う!
という可能性に関しての探りを入れるという話です。
ここら辺は、
最初の面談の際に、家づくりの話題を出しつつ
…
例えば、
- 『断熱・気密性能はどれぐらい??』
- 『どんな事に設計に力を入れる??』
- 『施工業者さんはどのように決める??それは何故??』
など、会話をして頂きつつ、
- あ、この先生はこういった性格なのかな??
- 後々、私たちの意見は取り入れてもらえるかな??
- さらに+の提案を親身にしてくれるかな??
などを判断して頂くと良いのではないかと思いました。
…
お客様側の意見が通りやすいかどうか??
は是非チェックして頂ければと思っております。
まとめ
二回にわたりお伝えしてきた、
“建築家さんと家を建てる時のメリットデメリット”
ですが、
上記の3つの注意点は、
特に、
最初に気を付けておきたい3つの要素かと思います。
建築家さんとの家づくりの場合、
- 初回の面談
- 2回目で提案
を受けたぐらいで、
設計契約を迫られる事も考慮しつつ
*と言っても、そのタイミングで決められない場合は、現場見学などに参加する事も出来ると思います。
とにかく出来る!出来ない!の判断をハウスメーカーさんや工務店さんとの家づくりよりも早く決断する必要が出てくる事が多くあります。
つまり、
最初の打合せがとても重要という事ですね。
そういった意味では、
こちらも、その建築家さんで建てるかどうかを選ぶ!
といった感覚が必要だったりします。
また、
そもそも競合を良しとしてくれる??
などの確認も必要かもしれません。
*…ですが、昨今の家づくり状況を見れば、そういった競合というのは当然の話として理解してくれる建築家さんも多いはずです。
それらの注意点などを考慮して頂き、
建築家さんとの家づくりご理解頂くと、後は+の要素に出来るように思います。
最後に
また、最後に少し、もしかすると上記の話を覆すような話をしてしまいますが、
現在では、
工務店さんでも、
- 建築家さんと提携している工務店さん
- その工務店さんの設計士さんは、建築家さん以上の提案をしてくれる方もいる
という状況も最近では多く見かけたりします。
建築家さんと言っても一人の人としての判断となるという話で、
要するに^^;
そういった素敵な方と出会えるかどうかがポイントだったりします。(…少し元も子もない話ではありますが…^^;)
せっかくの家づくりなので、建築家さんとの家づくりも候補に入れて頂きつつ、メリットデメリットを知ってもらいつつ、後悔のない家づくりをして行って下さいね^^
というのが伝わればと思っております。
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参考記事1:欠陥住宅を無くすための3つの注意点
参考記事2:建築家さんとの家づくりってどうなの??を徹底解析!!
参考記事3:注文住宅は、すぐに本命の会社さんに行かない方が良い3つの理由
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