今回は、
- 建築会社さんから間取りの提案を貰った時
に、【間取りのチェックの仕方】の話です。
建築会社さんが出してきた間取りを見て、良いか悪いか?を見極める作業は、思いの外大変で、
- 一人だけでチェックできるか?
と言われると、とても難しい話でもあります。
ですが、とは言っても、これは“やらないといけない事”でもありますし、こういったチェックをしていかないと、『本当にこれで良いの?』の悩みは解消されません。
そこで、この記事で、少しでも皆さまが間取りチェックが出来るようになればと思って記事として書いてみたいと思います。
目次
01.先ずは家事動線と使い勝手をチェック!!
因みに、外観や内観のデザインの話は、好き嫌いもあるかと思いますので、デザインの話はせずに、誰にでも当てはまる話をさせて頂ければと思っております。
はい、先ずは、家事動線と使い勝手のチェック!!!です。
間取りのチェックとして、
- 家族の動きは大丈夫か?
- 無駄な動線はないか?
- 収納量は足りてるのかどうか?
を、間取り図面を見て、判断していけるように、基本的な知識のご紹介をしていきたいと思います。
実際に、イラストなども作ってご紹介しますので、ご参考頂ければと思っております。
因みに、間取り提案を判断する際、私たちのような家づくりの専門家に相談するのも一つですので、その時は是非お声かけ下さい^^
STEP01.間取りに家具を配置してみよう!
- 間取りを判断する
- 家事動線を判断する
先ず、してもらい事として、間取りを貰ったら、
- 予定している家具を置いてみる。(間取りに、実際に家具を配置する)
があります。
そうする事で、ある程度、部屋の大きさの適正を考える事が出来ます。
例えば、
この間取りでリビングにソファを配置してみると、赤い範囲は、人が通る空間が必要で、置けるソファーとしては幅が1800㎜のものしか置けない!となります。
ソファの大きさが限定されてきてしまうと、新しい家での生活イメージが少し変わってくる事も出てくるはずです。
例えば、
- 良いなと思っているダイニングテーブル
- 寝室のベッド
- 学習デスク
などを実際に配置してみましょう。
因みに、
建築会社さんが出してくる提案図面は、通常1/100サイズか1/50サイズの間取り図面が殆どです。
ですので、例えば、定規をつかって、
- 1/100サイズの図面であれば、1㎝だと実際は1m
- 1/50サイズの図面であれば、2㎝で実際は1m
のサイズという事がわかりますので、間取りを貰ったら、定規を持って、色々と図ってもらい、それをメジャーなどをつかって幅の確認をしてみる作業をして頂くと良いかと思います。
- 廊下の幅
- 収納の奥行き
- 各部屋の大きさや幅
等も調べてみましょう!
STEP02.間取りの上で動いてみる!
話を戻しますが、間取りをチェックする時に、次にしてもらいたい事は、その図面(その間取り)の上で、
- 実際に一日を生活してみる!!
- 四季の違いと土日と平日の違いを考えてみる!!
をしてみることです。
実際にイメージしながら、その間取りで暮らしてみる!と言う話ですが、
例えば、
【今の生活での一週間の動き】
- 朝はベットから起きて、どこで服を脱ぐ?洗面に行き、朝食を食べ、出勤するとなると、こうやって動くな~。
- 仕事から帰ってきたら、先ずコートを脱ぎたいな。その次に手を洗いたい、、、。
- 子供たちは学校から帰ってきて、カバンはどこに置くかな?手を洗って、宿題はどこでさせようか?
などのシーンを思い浮かべながら、実際に間取りで動いてみて下さい。
【季節的なことや将来のこと】
- 夏の生活と冬の生活の違いは?
- 朝日はどこから入るかな?日中の日当たりはどうだろう?
- 子供が高校生になったら?
などもイメージして、考えてみることが出来ますよね。
*日当りなどのチェックに関しては、隣地との距離から家の日当たりを考える◆◆◆でご紹介しています。
STEP03.それぞれの細かい所をチェック
STEP02の“暮らしてみる!”をしていただいた上で、納得できれば、より細かく、具体的な考察をしていきます。
ここからは、基本的な情報を共有していきますね^^
001:廊下幅
廊下の幅に関しては、尺モジュール(910㎜ピッチ)で家づくりを考えると、有効な廊下幅は(約)780㎜と言われていますが、これが良いのか?悪いのか?
です。
一般的に廊下の最低幅は750㎜と言われていてそれに近いものになりますので、もし将来的に、車いすや手すりなどを付けると考えると、850㎜以上の有効幅が必要となってきますので、一階部分の廊下幅の指定をもう一度検討して頂く必要が出てくるかもしれません。
*もしくは、将来的なリフォーム計画が立てられるかどうか?を検討しておく必要があるかもしれません。
因みに、車いすの場合は、直線であれば850㎜で大丈夫ですが、
コーナー部分に関しては有効で900㎜×900㎜以上あると良いと言われていますので、覚えておきましょう!!
002:階段
階段は家の中で事故が多い場所でもありますが、
例えば、
階段の勾配は、30~35度ぐらいが適していると言われています。
*勾配に関しては、建築会社さんにその場で聞けば、答えてくれる内容です。
また、
途中で、広めの踊り場を設けるなどして、安全性を確保する検討もして頂く事も必要かもしれませんね。
階段は、間取りを考える時に、【面積を広げずに、各部屋を大きくとる】という話になった時、小さくされやすい所でもありますので、お考えによっては、かなりの急勾配となる事も出てきたりします。
参考記事:間取りは階段がポイント??
003:その他
また、人が普通に歩く場合は、幅としては60㎝ぐらいあれば良い、と言われています。
ですが、場合によっては、横向き歩きをすれば済む所もありますし、下のイラストのように、家具が在る場合で考えれば、60㎝が要らない場合もあります。
ここら辺の実際の有効幅に関してのチェックも大切ですね。
家具の有効幅はまだ、家具を変更したりすれば、改善が出来ますが、廊下幅などは、一度決めてしまうと、後戻りが出来ない事もありますので、最低限のチェックとして、最後まで気を抜かずに考えていきましょう!
ここら辺の話は、
■ 一般的に○○が良いと言われている!
という話と
■ 自分たちがつかうなら○○だ!
という場合があります。
例えば、一般的に椅子の高さは40㎝が基本ですが、こちらは160㎝の人が座る場合の最適な高さとも言われていて、
身長の高い方としては、もう少し高いものを設計していく必要があるかもしれません。
*一般的には身長の1/4の高さが丁度良い高さと言われています。
つまり、
- 実際に、今住んでいる家の使い方
- 将来的に、介護など廊下幅が必要な場合
など、様々な、それぞれの人による尺度というのがあるので、そこら辺は調節して頂ければと思っております。
004:家具配置
家具配置に関しては、LDKを中心にイラストとして載せておきますので、ご参考頂ければと思っております。
STEP004.収納量のチェック
最後は、やっぱり収納です。
家事動線を考え、家具をレイアウトして、生活のイメージをして頂いたら、後は収納量のチェックです。
収納量に関しては、
- 家の面積の15~20%ぐらいは必要
- 一か所に集中させるよりも、バランスよく配置する事
が重要と言われています。
ここら辺を踏まえて、下のリンクで、少し参考になりそうな記事を集めておきました。
建築会社さんの提案力というのも重要な要素となるのが、以下の参考記事で感じて頂けるのではないでしょうか。
- Rebroathomeのメール相談のご案内
さて、先回ご案内させて頂きました無料メール相談ですが、見積りに関する問い合わせや、その他のお問合せも含めて、色々なご質問を頂いております。
それぞれのご質問に対して、なるべく2日以内には回答させて頂いており、ご納得頂けた回答となっているかは解りませんが、ご好評頂けているようにも思います。
もし、気軽に家づくり相談がしたいな~という方がいれば、無料メール相談をご活用頂ければと思っております。
↓↓↓今回の記事の関連記事はこちらから↓↓↓
参考記事1:間取り作成なら手書きにチャレンジ
参考記事2:二世帯住宅の間取りポイント5つ
参考記事3:やっと言っている意味がわかりました。
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【絶対!素敵な“家”にする!vol2】-間取り-
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