“地震に強い家づくり”の2回目です。
2回目は、1回目でお伝えした大きな項目別けを、各工法でさらに細かく分類していきたいと思います。
*1回目をまだ見ていらっしゃらない方がいれば、こちらから*地震に強い家づくり【1回目】
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さて、この○○工法については、1回目でもお伝えしておりますが、極端な話、建築会社が10社あれば10通りの○○工法があり、価格も違います。
ですので、正確な比較、コスパ比較というのは正直、私達でも難しい!という話にもなります。
ただ、この関連の記事を読んで、『この○○工法でこの価格なら、こっちの○○工法のがお値打ちだ!』ぐらいまでは、思っていただけるようになってもらえればとも思っています。
また、『新工法!!』とか謡ってあったとしても、先回と今回の記事を読んで頂ければ、『業界的には、普通の工法じゃん??』と判断してもらえるようにもなるかと思います。
先回の記事でもお伝えしておりますが、
基本的には、
- 木造軸組み工法の3つのタイプ
- 2×4工法。
- ハウスメーカー特有の軽量鉄骨。
を知っていれば、一般住宅においては、ほぼ全て理解出来てきます。
(*それぞれの詳しい違いは運営しているRebroathomeの住宅情報の知識で書いていますのでご参考下さい。ツーバイフォー|木造軸組|ラーメン工法|軽量鉄骨)
さて本題です。
簡単に見分けていく3つの方法をお伝え致します。
目次
1つ目:各工法をそれぞれの代表するHPで知る
基本的な工法は1回目でもお伝えしていますが、殆ど全ての会社さんの工法は、先回ご紹介した各項目のどれかに入ります。
『あ、この工法はここに入るな』と分類出来ていくかと思いますので、早速分類していきたいと思います。
先ずは、一番多く出ている木造軸組みの工法を理解していきましょう。
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01.在来工法とは?
木造の在来工法!と言えば、最も一般的に多い工法になります。
- 建売業者さんの木造
- 一部のローコスト系の木造住宅
- その他拘りのある工務店さん
が使うのがこの工法です。
一般的な木造の家と呼ばれるのがこの在来工法で、軸組在来とも言ったりします。
構造体としては、価格も一番安価で済み、どの建築会社さんでも対応できる工法となります。
*価格が一番お値打ちに出来るというとこから、コストダウンを考える時は、最初から安く家を建てたい!と思った場合は、この木造軸組み工法をメインにして頂くと良いかと思います。
02.金物工法とは?
次に木造の金物工法に関してご紹介です。
金物工法と一言で言っても、こちらも色々な金物工法があり、代表的な金物工法というと、
- SE構法
というのが挙げられます。
ですが、本当に色々とあって、様々な呼び方がある構法になってきます。
例えば、
- 積〇ハウスさんのシャーウッド
も金物工法になります。
色々な金物が、色々な所から出ていますし、それぞれに価格に多少の違いは出てきますが、HS金物工法などは、HPなど見てもわかりやすかったので、参考にリンクを載せておきます。
【構造を理解する】:Hs金物工法のHP
価格に関しては、01の軸組みよりも少し予算UPします。(おおよそですが、50万円前後の予算UPになることがおおいです。)
03.木造ラーメン構法
こちらは、金物工法と似ているのですが、基本的には考え方が違います。
木造ラーメン構法に関しては、代表的な工法として、
- 住友林業のBF工法
が、木造ラーメン構法になります。
こちらは、このブログの別ページで詳しくご紹介していますので、そちらも併せてご参照頂ければと思っております。
参考リンク:木造ラーメン構法の比較
今、新しく出てきている工法の多くは?
因みに、近年広く普及しているのは、
- 木造ラーメン工法
- 金物ピン工法
- その中間に位置する工法
といった感じです。
はい、そもそも、金物工法って??をざっくりとご説明すると、
柱と梁の接合部を如何に強くつなげるか?という考えの元で出てきている構法になります。(先ほどご紹介したHS金物工法のHPを見て頂ければとも思います。)
この接合部の強度をあげることこそ、地震に強い家づくりにおいて、最も重要な要素!ともいえる話です。
鉄骨と木造の組み合わせの工法は?
その他にも、木造と鉄骨を組み合わせるといった工法も出てきていますが、こちらに関しては賛否両論あるのも事実です。
わかり易く、現状一番普及している木造と鉄骨を組みわせた工法として、テクノストラクチャー工法が上げられると思います。
【構造を理解する】:テクノストラクチャーのHP
まずは、これらのトレンドと家の構造を見る目をチェックしてもらうと良いのではないでしょうか。
2つ目:構造以外の部分とセットの工法
2つ目は、紛らわしいセットの工法に関する理解を深めていきます。
セット構法??と思われると思いますが、
例えば、
- 木造の金物工法とダブル断熱の工法
- 鉄骨と外断熱の工法
- 構造用合板と金物工法の組み合わせを合わせた工法
謡い方はそれぞれです。
こちらに関しては、切り離して、『結局金物工法なんじゃん!!』という判断をしていくようにしましょう。
また、“構造用合板”と“在来工法や金物工法”の組み合わせなどは判断が難しいと感じることもありますが、
例えば、
『木造軸組みに壁(ダイライト)工法を組み合わせて、2×4工法のような面構造としても強度を出しています!』
といった、少し解り難い説明をしている所もありますが、
これをものすごく簡単に解説するとすると、
- 一般の木造軸組工法
- 壁工法
の組み合わせとなります。
因みに、“壁補強”は、殆ど全ての工法において壁補強はしています。
…
つまり、組み合わせとか言いつつ、どこでもやってる工法で、
- 結局、ただの木造軸組工法!
という結論を出して頂けるという話です。
基礎の話を少しだけ
地震に強い家を建てる為に重要なポイントの一つが実は、基礎!!
なので少しその話もしておきます。
最近では、ベタ基礎という基礎仕様が普通です。
逆に、未だに布基礎をつかっているのは、大手ハウスメーカー(鉄骨系)だったりします。
住宅メーカーさんも、ここ最近ようやくベタ基礎に変える流れになっているようですが、ハウスメーカーさんを検討される場合は、基礎の仕様は必ず確認しておきましょう。
建築会社さんの中には、ベタ基礎をベースとした基礎に、少し変化を加えて新基礎といって売り出している会社さんもあります。
これ自体はそれでいいのですが、表現方法がちょっと過剰な気がしたりします。
地震に強い基礎を考えた際、
- 先ずは、ベタ基礎か布基礎か??*これが一番重要
- その次に、基礎の強さ*コンクリートの強度、配筋の厚みや密度
ですので、覚えていきましょう!
コンクリート単価やベタ基礎の配筋などの施工単価はまた別の機会にお話していこうと思います。
3つ目:地震に強い家の工法、価格に関して
一見曖昧に感じるかもしれませんが、価格の判断は明確に出来ます。
一般的には、
- 木造軸組or2×4
↓ - 金物工法
↓ - 木造ラーメン工法or軽量鉄骨工法
↓ - 重量鉄骨
↓ - RC(コンクリート)
の順番に構造体の予算は高くなっていきます。
あくまで一般論ではありますが、この順序だけ抑えておけば、後は色々と応用が出来るので、覚えておいて頂ければと思います。
金物工法に関しては
金物の付いた柱や梁などを現場まで輸送する際、通常の木造軸組工法よりも多くかかってくる為、通常の木造軸組工法よりも高くなっていきます。
木造ラーメン工法は
柱や梁を通常のものよりも集成材をつかい、太くしている事
+
そのような金物を輸送するコストや、金物を取り付ける事(こちらはピン工法でもいえますが)、独自の金物を使う事でのコスト増が出てきます。
軽量鉄骨構造に関しては
基本的に大手ハウスメーカーさんという前提で高くなります。
アフターや長期保障、会社の体質の為といった方が大きいかもしれません。
以上、この3つのポイントを抑えておいてもらうと、色々と融通が利くと思いますので、ご参考下さい。
地震に強い家を建てる最後は、またまた2日後、耐震、制震、免震に関しての知識です。お楽しみに
↓↓↓関連記事↓↓↓
地震に強い家を建てる(1回目):地震に強い家を建てる!
地震に強い家を建てる(3回目):耐震、制震、免震に関する事
関連記事:徹底比較!木造ラーメン構法
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