第一回:元ハウスメーカー営業マンの家づくり概論~住宅メーカー辺~
第二回:ハウスメーカーの価格って??
今回が3回目で、アフターサービスの話をさせて頂ければと思います。
理由は、ハウスメーカーを選ぶ一番の要因として、アフターサービスの充実が故にハウスメーカーを選ばれる方が多いからです。
新築、一戸建てを検討する際、この“安心して家を買う事ができる”という理由は、大きな決定要因として考えられます。
目次
ハウスメーカーさんのアフターサービスや保障は、本当に良いの??
さて、ハウスメーカーさんのアフターサービスや保障ですが、よく耳にするのは、
- アフターサービスに関しては、60年間の長期の内容になっていること。
- 保証は、主要構造体は、30年保証。(通常は10年、20年の構造体の保証が多い中)
といった話が多いです。
ここだけみると、一つの工務店さん、建築家さんではカバーしきれない部分ですし、ハウスメーカーさんも、これが自分たちの強みとして理解していて、話をしています。
…
ただ、この話を、私のようなもともとハウスメーカー出身者の立場から聞くと、『??』がつきます。
本当にアフターや長期保証はメリットになるのか??という話です。
アフターサービスや保障の注意点01:会社の体制
先ず抑えておきたい話として、アフターサービスや保障、
- 『どこまでの事をしてくれるの??』
- 『どんな時に何を、いくらで?してくれるの??』
は、確認すべきだと思います。
理由としては、実際にこういった長期アフターの体制が整ってきたのはここ最近の話だからです。
因みに、私自身が住宅メーカーに新入社員として入った10年前は、まだ構造体などの保証は10年の所が殆どでしたので、この、保証制度は、ここ最近、年数が伸びてきている話になります。
これは10年前ぐらいに出来た、瑕疵担保責任制度の影響です。
瑕疵担保責任制度:これは、そもそもそういった保証自体が無かった工務店さんや建築家の家でも、最低限10年間は構造に関する保証をしなさい!という制度になります。
この影響でハウスメーカーさんは、差別化もあって、急激にこのような長期保証をつけるようになりました。
しかし、当然そのような長期での構造体の保障の実例があるわけではありませんし、東日本の震災や、その他でも、このハウスメーカーさんのアフターサービスや保障に関するもめ事は後を絶ちません。
家のもめ事に関しては、工務店さんや建築家さんでも当然ありますが、ハウスメーカーさんの長期保証というのは、聞こえが良いうたい文句になってしまっていないか??
は是非、考えて頂きたい話ですし、実は、
- 間取り
- 価格
- 家の仕様
などが、この長期保証を付ける為に、制約される事も多くあり、単純に良い話ばかりでもありません。
ちなみに、『そもそもそのハウスメーカーさんが無くなったらどうなるの?』という話もこれからの時代を考えれば、考えておくべき話かとも思います。
アフターサービスや保障の注意点02:実際の価格
次に知っておきたい話として、アフターメンテナンスや保障に関するお金の話です。
例えば、
外壁の塗替えを考えて頂くと良いかと思いますが、アフターの60年サポートは単純に定期点検のサポートですので、15年毎に一度塗替えが必要な時はその塗替え費用はかかります。
この塗替え費用が200万円だったとしたら、如何でしょうか。
何も気にしないで支払う方もいるかもしれませんが、一般的な40坪ぐらいの壁の塗替え費用に関しては、80~100万円(15年に一度必要)ぐらいです。
はい、塗り替え時の費用ははっきり言えば、ハウスメーカーさん価格になっています。
ここで注意点です。
『じゃあ、塗り替えはその時に他の会社さんに頼めば!』と考える方もいらっしゃるかと思いますが、実はそう簡単にはいかないのです。
『他の会社さんで依頼される場合、弊社でこれまで付けてきた保証がなくなってしまいますが、大丈夫でしょうか?』
と言われたりしますので、そう簡単な話でも無かったりします💦
はい、このような話をしていると本当に長期の無料点検が良いのかどうか。。。
長期の無料点検(60年間の無料点検付など)を斜めから見れば、リフォームを取る為にお客様を囲い込んでいるだけ。
という側面もあるんですね><
ハウスメーカーで建てるなら
誤解を招きそうなので、改めて私の基本的な考えを述べると、私はそれでもハウスメーカーは、悪いとは思っていません。
むしろ、それぐらい大手という安心感が家を購入する際には、求められるのだろうと思っているからです。
ただし、今回のような、安心料というのは、実は比較出来ない所で大きくかかってくるのは、是非ご理解して頂ければとも思います。
お金に関しては、色々と割高なんだ!という認識の上でハウスメーカーを選ぶという事が大切だと思っています。
ここら辺は、LCC(ライフサイクルコスト)でもしていますので、ご参考ください。
まとめ:アフターサービスや保証も考え物です^^;
今日のまとめです。
アフターサービスや保障って、有れば良い!という訳でもないんですね。
現状、長期優良住宅の制度や、低炭素住宅などの国が家づくりの規格をある程度決めている為、ハウスメーカーさんのような独自のアフターサービスや保障などが無くても、最低限の保障制度と家自体の性能は、整備されてきています。
また、ホームインスペクター(家がしっかり造られているか見る第三者機関)の制度の普及や、木造住宅の現状を考えても、家の寿命は長くなってきています。(ローコスト住宅は置いておいたとしても)
つまり、大切なのは、アフターサービスや保証が長いから良いという事ではない!、、、長いことにこした事はありませんが、そのアフターサービス自体が安心できるかもとても大切だと言うことです。
『知らなかった』をここでなくして貰えればと思い、アフターメンテナンス?というタイトルで今回の記事を書きました。
↓↓参考記事はこちら↓↓
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参考記事1:元ハウスメーカー営業マンの家づくり概論~住宅メーカー辺~
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パナホームで家を建て、12年目です。
外壁材は、松下電工(現ケミュー)のネオロックセラ16で、長期メンテナンス不要とのことでしたが、2年目からボロボロになりだし、5年目と9年目に無償で張り替えてくれましたが、9年目はコーキングを打ち直しを有償でおこなうことになったので、足場代はこちらで持ちましたが、またボロボロになりましたが、10年たったので、有償といわれ、フッソ塗装をすることにしましたが、腹が立つので他の業者から見積もりをとり塗装することになりました。おまけに、2年10か月前に行ったコーキングも小さな穴が空いており抗議しましたが、担当は私が見つけた部分だけ、打ち直そうとしてて、コーキングはずっと前に行ったと言い逃れをしていましたが、見積書も代金振り込みも証拠があるといったら、やっと私が頼んだ業者の足場を使って全体点検することになりました。
わたしも、他の業者から外壁の見積もりをとらなければ、コーキングのピンホールや。小さな裂けに築かなかったと思います。
ケミューも、今外壁15年補償といってますが、私の経験では、15年のあいだ張り替えてくれるだけだと思います。
正直、当時普通のサイディングボードでも、5年は大丈夫でした。
パナホームで家を建て12年目になりますが、営業から長期メンテナンスがいらないと、シート防水の陸屋根
にしましたが、今まで3回雨漏りがして、そのたびに直してくれましたが、外壁と同じく今後は10年たったので有償と言われました。
いっそ、部分補修でなく張り直しさせればよかったと悔やんでおります。
コメントありがとうございました。
ハウスメーカーさんは、新築部隊、リフォーム部隊、アフターメンテナンス部隊がそれぞれ別々で動いていて、
新築部隊は営業マンさんが良い事しか言わないし、リフォーム部隊は受注を取る為に、なんやかんやで話をしてくる。
結局、お金がかかる…というのは、結構ありえる話ですね><;
横の連携の悪さは、どのメーカーさんもそうなのかもしれません。
今回の外壁の塗装や屋根のシート防水、玄関ドアや階段下の亀裂は、施工品質の問題かもしれませんので、少し別けて考える必要があるかもですが。
それでも、おっしゃって頂いたように、保証の期間やその対応力は、判断が難しい所だと感じます。
完璧な家づくりは、最終的には、現場品質、運みたいなところもあるかもしれませんが、、
それでも、その後の対応や、非をしっかりと認めて対応してくれる会社としての姿勢など、憤りを感じてしまいますね。
パナホームで家をたてて12年目、家の補修をお願いしても、その場しのぎで完璧になおさず、保証期間がすぎるのを待つという姿勢のメーカーです。
玄関からリビングに入るドアもすぐ床がこすれるようになり、何回か業者や担当が調整していましたが、去年どうせ10年たったからお金がかかるしと地元の建具業者に依頼したところ、一目見たところ、どこで建てたんですか、これは建てたところで直してもらいなさい私は手を付けられませんといわれましたので、パナホームに言ったところ、工場に持って行って直してきましたが、ドアの下が1センチもすいていて寒いです。
私が文句を言ううと、カンナで削ってあるので仕方がないとのことです。
えーつカンナかけたの、パナホームの担当か業者でしょう。
それって言い訳になるのでしょうか。
とにかく業者に出張旅費だけ払ってくれといわれ1万円ほど払わされました。
また、リビングから吹き抜けの階段下も、横に亀裂がはいるので3度ほど補修してくれましたが、今また亀裂が入っています。 5センチほどですが、依然は20センチぐらいだったのでまあしょうがないとそのままになっています。