今回の話は、家づくりを始めよう!と思った時、『取り敢えず、家が沢山あるハウジングセンターでも行ってみようか!?』となった時の注意点の話です。
こちらは統計データでもわかりますが、
モデルハウスに行く方がまだまだ圧倒的に多い事を踏まえて、ハウスジングセンターに行く時の、注意したいポイントを3つまとめてみたいと思います。
(*データ:国土交通省のデータはこちらから)
目次
ハウスジングセンターで家を周る時の3つの注意点
因みに、モデルハウスが多くあるハウジングセンターに行くこと自体は、“家づくりに触れる”という意味ではオススメです。
また、一言でモデルハウスと言っても、
- ハウジングセンター内に入っている住宅メーカーさん
- 工務店さんが独自に出している展示場
- 中間規模で出しているFC系のモデルハウス
とタイプは様々。
その中でも、今回は、皆様が一番行きやすいハウジングセンター(総合住宅展示場)の中にあるモデルハウスの話をしていきたいと思います。
以前は私もそこで働いていた事もあり^^;
注意点①:ハウジングセンターのモデルハウスでお金の話はしない!!
はい、一つ目はモデルハウスに行ってもお金の話を聞かない!
です。
- 『この家いくらで建てたの?』
- 『御社だといくらで家がたつの?』
この質問、住宅営業時代は本当に多くの方から聞かれていましたが、最初のタイミングでこれを聞いてもあまり意味がないです。
『展示場を設計する時は、既製品を遣わずに造作で造る!がポイントでした。』
『一般住宅にある標準仕様は、モデルハウスの設計では、初めから計画しません!』
:モデルハウス設計を手掛けたとあるハウスメーカーの設計者
はい、この話からも分かる通り、モデルハウスに関しては、各社、これでもか!といった感じで豪華に造られていて、特にハウスメーカーさんのモデルハウスは、標準仕様からはかけ離れている場合が多いです。
、、、
モデルハウスはモデルハウスではないという事です^^;
例えば、
- モデルハウスで話が盛り上がって、提案をお願いする事に。
↓ - でも、実際に出てきた提案は…
『…ん?なんか普通の家だな~、、、。』
と、なる事が多いのも、この最初のイメージと実際の提案の違いによるものです。
もし、予算が2500万円の家づくりを考えている人がいて、展示場が1億ぐらいの家だったら、、、そもそもなんの参考にもなりません。
例えば、
営業マン:『弊社の家は坪60万円ぐらいからです』
↓
お客様:『40坪ぐらいの家を考えるとして2400万円か~』
だけの会話だと、モデルハウスのような家が建てられると勘違いしてしまう場合もあります。
営業マン:『はい、展示場は1億ぐらいかかっていますが、例えば、キッチンなんかは標準仕様+20万円でつけられますよ~』
↓
お客様:『そうなんですか??』『+20万円って事は…2420万円ぐらいか~、…だったら良いじゃん!』
と、もう少し先の流れになったりもしますが、これも危ないです。
家は【全体としてどう見えるか】が重要で、キッチンの仕様を上げれば、モデルハウスのようになるという話ではありません。
むしろ、20万円の予算UPを考えるなら、キッチン仕様を上げるよりもキッチン周りの見せ方を考えた方がイメージは良くなることもあります。
↓↓↓参考画像↓↓↓
例えば、このような画像の感じで、キッチンの仕様は標準だけど、周辺を工夫する!という事のが良い事も多いです。
重要なのは、全体としての提案!で、モデルハウスが一億かかっているのであれば、一般的な35坪前後の家を建てるにしても、6000万円ぐらいはかけないとその雰囲気を出す事が難しい!という話でもあります。
*ただし、費用対効果よく、予算内でモデルハウスに近づけることは出来ますが、ここはハウスメーカーさん以外での話になるかと思います。
最初のハウスジングセンターで、坪単価も聞かない!
因みに、こちらもよくある話で、坪単価の話です。
住宅メーカーの営業さん同士の会話:
『お前、展示場に来たお客様に坪単価いくらで説明してる??』
という会話は、同じ会社の営業マンがよく話す内容だったりします。
…それぐらい答えに定義がないという事ですね。
- モデルハウスに行っても、お金に関する話は聞かない事!
- 聞くなら、実際の過去の事例を見せてもらう事!
です、覚えておきましょう!
注意点②:営業さんのスタンスを理解する
ハウスメーカーさん・工務店さん・建築家さんの一番の違いは、お客様に対してのスタンスの違いだと感じます。
どういう事かと言うと、
- ハウスメーカーさんの場合、
とにかくお客様の質問に対して“出来ない!”という事を言わない
- 工務店さんの場合
出来ない事は勿論、出来そうでも気軽に出来る!と言わない
- 建築家さんの場合
出来る出来ないよりも、その建築家さんがしたい工事かどうか??
の違いがとても大きく感じます。
ハウスメーカーさんの場合、何でも『出来ます!』が基本的なスタンスですが、工務店さんの場合、『こういった条件なら…できるかもしれないけど…!??』というスタンスです。
本来、ハウスメーカーさんよりも、平均して価格の安い、また自由度の高い工務店さんですが、こういった二つの違いがあります。
これは、営業力の違いでもありますが、
ハウスメーカーの営業さんはやはり営業さんなので、お客様に対してNOを言う事は少ないです。
逆に、工務店さんは、営業さんもいなかったりしますし、気軽に出来るといって、それが出来なかった時のクレームを考えて、簡単にできると言わないようにしている為です。
この違いは意識しておいてください。
出来る出来ないで言えば、工務店さん(ハウスメーカーさん以外)の方が全然対応力は高いです。
注意点③:ハウジングセンターの中にある家の間取りは参考にしない!
『この展示場の間取りは、○○といった想定でつくられています!』
と展示場に行けば、その展示場の説明を営業マンさんから話を聞くかと思います。
ですが、これも参考にしてはダメです^^;
3つの理由があり、
- そもそもモデルハウスは大きすぎる!
- 見た目重視で生活動線が悪く、駐車計画も無い。
- オープンすぎる空間な為、実際よりも広く見え、各部屋の畳数が参考にならない。
という三つです。
例えば、一般的な家づくりである
- 廊下
などが無い展示場も多く、雰囲気が上手く想像出来ない場合が多いんです。
まとめ
以上のハウジングセンターに最初にいった時に注意したい3つ
- モデルハウスでは坪単価を聞かない。
- 営業マンのスタンスを理解する。
- 間取りは参考にしない。
という事を考慮して頂くと良いかと思います。
…
……
じゃあ何しに行くの?笑
ですが、
- その会社さんと出会うきっかけをつくる事。
- 建築を肌で触れて見る。
ぐらいの感覚で、あくまで家づくりの最初の入りとして行って頂くと良いかと思います。
- お金についても聞いておきたいけど!
となった時は、接客してくれた営業さんのこれまでの実例の話を聞くのが一番です。
- 実際の図面(間取りや外観)
- 当時そのお客様に出したCG画像
- その家で最終的に掛かったお金
これを出して貰うのが一番良いです!
ただ、建築会社さんの中には、モデルハウスがそのまま標準仕様という会社さんもありますが、基本スタンスとしては上記の3つは注意して頂くと良いかと思います。
今回の話は、あくまで、最初にハウジングセンターに行った時の注意点なので、こちらをしっかりと理解して、さらに二回目以降はまた違う話でもあります。
↓↓↓参考記事はこちら↓↓↓
参考記事1:ハウスメーカーで建てたいけど…、人が羨む家づくり
参考記事2:注文住宅は、すぐに本命の会社さんに行かない方が良い!3つの理由
参考記事3:ハウスメーカー1:工務店2:建築家1が理想のバランス!?
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