ハウスメーカーさんでの契約後によくある相談の3つ目の話です。
に関しては、『知らなかった!』があってはいけませんので、1度契約前にお読みいただくと良いかと思います。
ではでは、話をします。
メール相談や対面でのご相談を頂く上で、契約後の対応の悪さに対する相談や、契約を迫られているけどどうしたらいいですか?という話を頂く事があります。
ここら辺の話で一番の原因は、
- 『契約前にそんな内容聞いてない!』
- 『焦って契約してしまった!』
というのが原因かとも思います。
今までも色々とお伝えしてきているので、先ずはそちらをご覧頂ければと思います。
で、少しこの原因となる話をしていこうかと思います。
ハウスメーカーさんは早期クロージング
9月は、特に半期決算時期という事もあり、営業マンさんもこれでもか!というぐらいこの話をしてきます。
- 『今月決めてくれれば、●●万円引きます。』
- 『取りあえず、この値引き枠を抑えるために申し込みだけしてください。』
- 『仮契約だけ抑えておきましょう。』
という話です。
それこそ、9月に展示場に初めて行った方が、9月末に契約してしまう。
という通常では有り得ない話も、さも当然のごとく行われる時期だったりします。
しかも、正確な見積もりなどはまったくない状態で。
費用として、何がどれぐらい入っているかの説明も殆どないままに(*お客様が理解しているかどうかの話です。)
…なんとなく安心だからと思わせるトークは、今も昔も変わらずに、行われているようです。
しかも、最近はそんな傾向がより強くなっているように思います。
相談を頂くと、『また!』と思えるぐらいに多くの方から頂きます…
因みに、誤解のないようにお伝えしておきますが、住宅において決算時期といっても、通常は、家の引き渡し(完成)時に住宅ローンがおり、そのタイミングで会社にお金が入ります。
つまり、会社として大切なのは、いつお金が入るのか?なので、契約時期はあまり関係ない事も多いと言われています。
つまり、決算時期に契約すれば、お値打ちに家を買う事ができるというのは、殆どの場合、幻想です。
本当に決算時期を狙って会社さんから値引きを引き出すのであれば、
9月、3月に家の引き渡し予定を組み、しかも短期で打ちあわせが可能なタイミングの方が、値引きを引き出せる事が多い場合もあります。
*例えば、3月に引き渡しを考えれば、基礎着工から完成までを3~4ヶ月で組み、基礎着工前の申請期間を2週間、申請前から契約後の打ちあわせ期間を1ヶ月の合計で5か月強ぐらい前に契約をするという事ですね。
つまり、9月に契約して2月、3月に引き渡しを考えると言う事。
これをすればかなりの値引きが引き出せる可能性がありますが、逆に、せっかく高いお金を出して買う家づくりなのに、良い家が出来ない!といった危険も充分にありますので、あまりお勧めはしていませんが…
少し詳しくお伝えします。
引き渡しの時期が重要
実は、契約時期よりも、本当に大切なのは、引き渡しの時期です。
しかも最初に引き渡しを詰めて3月とかで契約してしまうと、時期を延ばす事は、思いのほか大変だったりします。
上記のような話を『お値打ちだから!』と言って、お客様が受けてしまうと、家づくりも殆どの場合、ハウスメーカーさんの言いなりです。
例えば、
『●●がしたい!』と言っても、営業マンさんから『できません』という返答が来たりした場合、考える期間も殆どなく、諦める事になったり、お値打ちに工事する方法を探す時間的なゆとりが無い事も多いです。
充分に検討する事が出来ない事も多いのです。
造作家具の所でも話をしていますので、出来ない事も多いのはご理解頂けると思いますし、その時に考える時間が無いと、理想の家ではない家となる可能性も多い気がします。
他を見せない為の早期クロージング
因みに、ハウスメーカーさんの早期クロージングは、他の会社を見させない、そんなゆとりの時間を与えないという戦略だったりします。
個人的には、ハウスメーカー、工務店、建築家さんをまんべんなく見て、その上で色々な観点から家づくりを決めてもらった方が、家の質が上がるように感じていますので、お勧めしていますが、一ヵ月で決めようと思ったら、そんな事は出来ないですよね。
ローコストといっても何千万円という買い物なのに…それこそ、お値段も高いハウスメーカーさんが、大手らしく、ゆとりを持って、接してくれれば良いのにな~と相談をいただく度に思ってしまいます。
まとめ
今回は、特に、家づくり相談をいただく方で、契約後の相談として多い、3つの項目に関してお話をしてみました。
特に、9月は、思わぬ値引きをもらって決めちゃおうか迷っている!
という方のご相談も頂いており、値引きをもらえることのメリットに隠されたデメリットなどもを共有させて頂かないと!と思い、このような話をしてみました。
個人的には、デメリットを理解した上で、話を進められるのであれば、問題ないように思っておりますので、そこら辺はあくまで誤解のないようにお願いできればと思います。
家づくりは焦って良い事はありません、かといって行動しないと何も始まりません。
出来るだけ事前情報を集めて頂きつつ、適正な時間と適正な価格、客観的に考えられる状態をつくるのも家づくりの重要なポイントですので、是非意識して頂ければと思います。
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