先回は断熱の施工、特に、家づくりで一番シェアの多いグラスウールに関する話を中心してみましたが、まだお読みいただいていない方は、ご参考下さい。
また、先々回の断熱材としての断熱性能の話をして、先回と併せても多くの比較検討が出来るかと思います。
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ですが、ちょっと待って下さい。
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そもそも家の断熱性能を考える場合、もっと色々な要因が出てきますよね。
例えば
- 構造体が木か鉄か?
- クロスか塗り壁か?
- 外壁は断熱性能に影響があるの?
- 屋根は?
などです。
これらの要因の話を今回はしていきます。
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家の断熱、色々な要因
実は家の断熱性能を考えた時、断熱材だけで判断できない部分があります。
最終的には、
- 外からの熱を如何に入れないか!
- 中の熱を如何に出さないか!
を考えた時、色々な要因が考えられますね。
少し解説していきます。
外壁構造全体から断熱を考えてみる
外壁の構造に関して、先ずは、一般的な外壁に関する構造の簡単な解説をしたいと思います。
先回のイラストを参考にさせて頂ければと思いますが、断熱性能を考える時、少なくとも、
- 柱・間柱となる部分が木か鉄か?
- 構造用合板はどういったものか?
- 石膏ボードやクロスはどういったもの?
など、断熱材だけでなく、その他につかう部材というのも考える必要がありますよね。
そこでここでも、それぞれの熱伝導率を先ずは見ていただければと思います。
断熱性能を数値で出す際、これらの性能値も計算していきます。
構造体として、木、鉄の違い
特に、これらの構造に関して、家の構造体である、木と鉄の違いは皆様も気にしているポイントなのではないでしょうか。
上の表をみていただければ解りますが、構造体を鉄にする場合、断熱性能はほぼゼロ、というよりも、鉄骨周りの断熱の方法次第では、断熱材を入れる意味がなく、外の熱を直接伝える可能性も出てきてしまいます。
可能であれば、鉄骨周りは全て囲って断熱する意識を持って頂ければと思います。
*特に構造体が鉄骨の場合、断熱がどのようになされているかは、気にして頂きたい所です。
今回、家の断熱性を考えると、外気を入れない!という考えも大切ですが、中からの熱を逃さない!という考えも大切です。
その為、熱移動を助けてしまう材質などは、中からも熱が逃げないような工夫が必要だと言われていますので、そこら辺も意識して頂くと良いと思います。
窓
次に窓、窓の断熱性を改善するだけでも、家の断熱性能は飛躍的に向上するのは、ご理解いただけるところだと思います。
最近では、ペアガラスではなく、トリプル窓を採用している所も出てきていますし、断熱フィルムや硝子の間の空気層にアルゴンガスなどを入れて、より熱を伝えないような窓も出てきています。
それらの窓種類も様々ありますが、こちらも家の断熱性能を考えると重要ですよね。
窓サッシに関する詳しいHP(リンクは一例です。)をご参考頂ければと思いますが、窓からの熱移動は、夏場は外からの熱移動の70%強、冬場は内側からの熱の逃げが40%強と言われている為、とても重要ですね。
窓の性能、量によってもその家の断熱性能は変わります。
極端な話をすれば、窓を一つ無くす事で、断熱性能は向上すると言えます。
これらの意識も重要な為、是非気にして頂ければと思います。
壁以外の場所、床や天井、屋根
この他にも、床の断熱材や天井の断熱、屋根の断熱などトータルで考える必要が出てきます。
基本的な考え方は、今までの3回にわたる記事で応用がきくと思います。
また、基本的には、数社との家の断熱性能比較の為の記事として書いてますので、あくまで比較する為の考え方やその材料としての提示とさせていただいています。
最後に断熱材の価格
今回は最後にこの断熱材の価格の話をしていければと思います。
断熱材の価格は、グラスウールが一番安価ですね。
この価格メリットがある為に、グラスウールを標準仕様としている会社さんも多いですし、断熱性能に関して何も言わなければグラスウールを標準的なものとして考えるのは、この価格が大きいかもしれません。
以前ブログでも書いてますので、こちらをご参考下さい。
家の断熱性能の判断一つをとってみても、色々な要素の中での判断が必要です。
そういった要素を一つ一つ解決していくのも家づくりの一つの醍醐味だったりしますが、大変と言えば、大変です。
もし、断熱に関する疑問・質問などあれば、下のリンクよりお問合わせ頂ければと思います。
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